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生きる:抱えているもの

2023年、最近の私はこういう状況にあります。

・過去:ブラックな会社で消化器系の不調が発生。
・去年:消化器系の不調が悪化。メンタルも病み、仕事を辞める。
・現在:主夫をしながら作品づくりや販売などを行う。

2022年に、12年間勤めた職場を辞めました。
理由はシンプルに、消化器系の不調が悪化したこと。
また、自分でも気づかないうちにメンタルを病んでいました。

現在まで一年ほど自宅療養をして、回復はしました。
それでも、再就職をして以前のように働く気力は湧いてきません。
正直、いまの心理状態で問題なく外で働けるとも思えません。

私が抱えているものは、以下の3つです。

・片頭痛(持病)
・消化器系の不調
・メンタルの不調

生きる道を探るべく、整理します。


片頭痛(持病)

小学4年生のころから出るようになりました。
気圧、強い陽射し、光、騒音、におい、睡眠不足、疲労、ストレス。
片頭痛の原因はその時々でさまざまなため、防げません。

仕事中にもたびたび出ます。
座ったり横になったりして一度休むと起きあがれなくなるので、薬を飲んでやるしかありません。
職場の同僚や上司に理解者がいれば、まだ救いがあります。
「繊細なんだネェ」とからかわれたりする職場だとプラスでキツいです。

片頭痛では過去に2度、重症になったことがあります。
倒れて過呼吸のようになり、手脚に痺れが出ました。
1度目は自宅で再就職の準備中。
2度目はその後に就職した職場でした。
当時の職場は理解者が1人もおらず、実際キツかったです。

5月くらいから夏の間は、特に発症頻度が高くなります。
今年も5月から、ひと月のうち20日間くらいは頭痛症状が出ています。
持病なので、うまくつきあうしかないです。


消化器系の不調

胃腸はもともと丈夫なほうではありません。
学生のころから、よくお腹の不調は起こしていました。

12年間勤めた職場では、5年目くらいに胃が悪くなり通院。
胃カメラの結果、複数のポリープが見つかりました。
それから食事にも一層注意して過ごしましたが、悪化しました。
仕事を辞めることを決めたときには
胃のポリープ十数か所、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎に。

消化器系の不調は、ストレス由来のものが多いそうです。
もともとブラックな会社でした。
最初からストレスはつきものですが、心あたりがありました。
社長の息子の入社と、胃が悪くなった時期が重なります。
絵に描いたように腐敗した道楽息子でした。


メンタルの不調

原因は、当然ブラックな会社です。
シフトを組み1日5人でまわしていた内容を、辞めるころには2人でやらざるを得ないように人員削減をされ、朝令暮改で振りまわされていました。

それでも私は
「仕事のことは帰り道に捨てて帰っている」つもりでした。
異変に気づいたのは、仕事で翌日の食材を切りながら
「指を切り落とせば、もうこの仕事をしなくてもいいよな」
と思い浮かんだこと。これは危ないな、と思いました。

よく、最悪の決断をしてこの世を去った人について
「そんなに嫌なら辞めればよかったのに」と言う人がいます。
でも、そこまでいくと、もう逃げ場がほかにないんだと思います。
メンタルが追い詰められると視野も狭くなります。
家族も理解者ではなく「頑張れ」としか言われない。
そうなった場合に選ぶ逃げ道が、最悪な選択になるわけです。

私はいまだに眠れなかったり、かつての仕事の夢やおかしな夢を見ます。
かつての職場と同業の場所にも、ひどく億劫になって行けなくなりました。
動画や写真、ブラック企業のニュースなどでも、具合が悪くなります。
思わぬタイミングで思い出して、気分が落ちこんだりもします。

辞められたことはよかったですが、もとには戻っていません。
私は物事をかなり細かく覚えているほうなので、時間が経っても薄れません。2~3歳のことも、鮮明に覚えています。
忘れてしまっていいことを、忘れられない。
ひとつ前の職場も、最初の職場も、覚えています。

まずは、自分の性質をきちんと知ることが大事だと考えました。


HSP

ネット診断を行いました。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略。
「非常に感受性が強く敏感な気質をもつ人」のことです。
病気ではなく、生まれもった性質。
人口の2割くらいが該当し、そのなかで強弱の程度があります。
逆にいえば、8割の人にはまったくわからない感覚ということ。

私の結果は、性質のかなり強いHSPでした。

以前から、そうかもとは思っていました。

多くの人があたりまえにできることや、苦手でも「まあできる」くらいのことが、すんなりできないところがあります。
心のストッパーが作動して、ウッと止まってしまう感じですね。

自分に「HSP」のラベルを貼ることに意味を感じていなかったので、調べていませんでした。
でも、実際に調べてみると「腑に落ちた感」が得られました。

そうかも、と思っている人は調べてみるといいかもしれません。
ただ、ラベルを貼って免罪符のように利用するのは違うと思います。
現状に対して本当に苦しんでいる人がいるからです。

私は昔から、人混みや飲み会、騒がしい店での外食も苦手です。
「疲れるから苦手」という程度ではなく、ややダメージを受けます。
HSPの性質が強いために、先に挙げた「片頭痛の誘因」にも反応しやすいのかもしれません。

複数人が雑談しているだけでも苦手です。
話に加わらなくても、音に敏感なので話を全部拾ってしまいます。
以前はそれなりに我慢ができていたのですが、先日はその場に同席を続けることが耐えられませんでした。
メンタルが弱っていると、やはり消耗の度合いも変わるようです。


うつ症状

私は、妻の気分障害に20年近く寄り添ってきました。
寄り添うといっても、私に特別な力があるわけではありません。
時間をかけて話を聞き、落ち着くまで何時間でもそばにいる。
それくらいのことしかできません。

心の病に対して「甘え」や「心が弱いからなる」と言う人もいます。
けれど実際は、誰にでもなる可能性のあるものです。
真面目な人ほど、なりやすいものだともいわれています。
サボりたくてなるわけじゃないんです。
真面目なので、思うようにいかない本人が一番苦しいはずです。

よく聞くのが
「一緒に暮らしていた家族も、うつ病になった」というもの。
心の病を抱える家族と一緒に暮らすのは、簡単ではないです。
親身であればあるほど、自分にも影響します。眠れなくもなります。
でも、私は創作活動を続けていたことで、眠れないときにも「心を逃がす場所」があったのかもしれません。

妻は通院を続けていますが、最近は症状が安定していて、毎日仕事に行っています。彼女はもともと「家でじっとしていたくない人」なので、家にいるよりも気が紛れていいようです。

それらの経験もあって、私は自分の異変に早く気づくことができたのかもしれません。経験がなければ、小さな異変を見過ごしていた可能性は充分にあります。

こちらも、ネット診断を行いました。

結果は、あまりよくはありません。
けれども、仕事を辞めたころよりは、よくなっているはずです。
仕事中にあったような「危ない考えが思い浮かぶ」ことはなくなりました。
あのころ同じ診断をやっていたら、満点だったかもしれません。


生きる

私のニュートラルな心の状態は
「哀しい」なんじゃないかと思います。

なにもしなければ「哀しさ」が表出する。
それを払拭するために、創作がある。

モノ創りで「哀しさ」を塗りつぶしてきました。
思い返せば、幼少からずっとそうです。

幼稚園のころは
「なぜ行かなければいけないのか」と泣き、母を困らせていました。
行けば、ピアノに掛けられたカバーに潜りこんで泣いていました。
集団のなかで感じる孤独。
いまならそんなふうに呼び名をつけられますが、当時はわからず泣いていました。

小1のころ、ドラえもんなどの絵を教室で描くようになりました。
絵を見て喜んでくれる人がいたからです。
楽しみにしてくれる人がいて、たくさん描くようになりました。

絵を描き、ゲーム作りをして
「哀しさ」を塗りつぶしていた、と思います。

高2のころ、クラスメイトが事故で亡くなりました。
大勢の嗚咽に包まれた葬儀場の暗い広場で、
底抜けに明るかった彼のようにはなれないけれど
せめて「哀しさ」に呑まれず生きよう、と決めました。

絵とゲーム作りに加え、歌をうたうようになり
小説を書くようになりました。
楽しみにしてくれている人がいたから、続けてこられました。

「これまでずっと支えてもらった」
「いまも家事をすべてやってくれて支えてもらっている」
と妻は言ってくれます。
とはいえ、私にずっと安定した収入がないのは、やはり妻に申し訳ない。
両親にも、心配や迷惑をかけてしまっています。

果たして、落ちた気分はどこで拾えるのか。

幸い、創作はいまも、私の薬になっています。
うつ症状に陥ると、気力が湧かず、なにもできなくなります。
けれどいまのところは、気分が落ちていても、大抵は自分でギアを切り替えることができる。
幼いころから「哀しさ」を塗りつぶすことを繰り返してきたからだ、と思います。
特にひどく塞ぎこんでいた中学~高校。
あの日、世を去ったクラスメイトに教わったからだ、と思います。

ニュートラルな「哀しさ」からギアチェンジをして、心を燃やす。
モノ創りは、私にとってそれくらい強力で、生きるために必要不可欠なものです。

私はまだ、モノ創りができる。
届けることに喜びも感じられる。
だからとにかく、いま自分にできることをやるしかない。
そういう状況にあります。

私が抱えているものを整理すると、以下のようになります。

【HSPは生まれもった性質】
・感じやすいので、多くの人と関わる社会ではメンタルを病みやすい。
・ストレスを感じやすいので、消化器系の不調も起こしやすい。
・刺激に敏感なため、持病の片頭痛も発症しやすい。
>外部からの刺激を減らすことで、穏やかに生きられる。

最近は、NFT作品を販売し、グッズやLINEスタンプを販売し、ブログや小説をはじめとした「文章」を販売する方法を試みています。
また、クラウドソーシングを利用して案件応募するなど。
人に会ったり、会社勤めが苦痛でも、それらを極力必要としない場所で、できることを、なんでも試みたいと思います。

この一年も、さまざまなことをやってみました。
WordPressでブログを立ちあげたり、Webライターをやってみたり。
Kindleの表紙デザインや企業のキャラクターデザイン、商品のネーミングやキャッチコピーなど。
試みることで、自分には向いていないこともわかってきました。
やってみなければ、わからなかったことです。

知ることで、さらに的を絞ることはできるはず。
HSPやうつ症状に関してもそうです。
自分を知ったうえで、無理をせずできることに的を絞ります。


つくづく、私は諦めが悪いと思います。
まだまだ「哀しさ」を塗りつぶして生きるつもりです。


記事の最後に、私がやった診断のリンクを貼っておきます。
心あたりがあったり、気になる方は以下からどうぞ。

検索すれば、ほかのサイトもたくさん出てきます。
ひとつの結果で決めてしまわずに、いくつかやるのもいいと思います。
それから病院に行く、という選択肢もあります。

くれぐれも、自分や大切な人の異変を見落とさないように。
1人でも多く、抱えたつらさから救われますように。


▼HSP診断テスト


▼「うつ」自己診断チェックシート

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