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ブンデスリーガを生観戦①(ドイツ編③)
ドイツ2日目。
この日は私の念願だった人生初の海外サッカー観戦を果たすべく、フランクフルトのメインスタジアムであるコメルツバンクアレーナへ向かった。
私はドイツに行くと決めた時点で、長谷部選手と鎌田選手のいるフランクフルトの試合を観戦しようと心に決めていたのだ。
長年、日本代表をキャプテンとして引っ張ってきた長谷部誠選手。
私の母校の宿敵、東山高校が輩出した日本代表、鎌田大地選手。
私はこの2人がプレーするチームの試合を見たいし、願わくば2人一緒にピッチに立って欲しいと勝手ながら強く思っていた。
私は試合2時間前にはスタジアムに着こうと考え、フランクフルト中央駅からの電車に乗ろうとしたのだが、ホームはサポーターで溢れかえっていた。
驚くことに、熱狂的で有名なフランクフルトのサポーターを警戒してか、駅には数十名の警察官がスタンバイをしていたのだ。
日本じゃあまり考えられない光景である。
電車の本数が少ないこともあり、車内は満員電車になった。(私が経験したことのある東京の満員電車よりもぎゅうぎゅうだった)
満員すぎて、何度も電車のドアが空き、予定から5分以上遅れての出発になった。
これまた日本では考えられない光景だ。
スタジアムに着くと、こちらもたくさんの警官がスタンバイをしていた。
中には馬に乗っている警官もいて、「試合後何が起きるんだよ」と少し不安になった。
私はビールを購入して、いち早く自分の席に着いて、ピッチを見渡した。
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試合が始まる前の人がいないグラウンドはいつ見ても美しいなと思う。
これから激しい試合が始まるとは思えないほど、静かな雰囲気が私たちを出迎えてくれる。
私はワクワクしながら、ビールを飲んだり、友達とLINEをしながら選手がピッチに現れるのを待った。
どんどんスタジアムに観客が増えてている中、最初にピッチに現れたのは相手チームのヘルタ・ベルリンの選手たちだった。
最初は音楽を聴きながら、芝の様子を確かめたり、チームメイトと談笑をしていたが、しばらくするとウォーミングアップを始めた。
フランクフルトの選手はまだかなとワクワクしながら待っていること10分。
フランクフルトの選手たちがようやく出てきた。
なんと、その先頭には長谷部選手が。
長谷部選手はグラウンドに入ってすぐ、スタジアムの全方面に手を振って、サポーターに敬意を払っていた。
やっぱりこの人は人格者だなと私は思った。
フランクフルトはキーパーを除いたレギュラー組の10人と、控えで分かれてウォーミングアップをしていたのだが、
レギュラー組の方に長谷部選手も鎌田選手がいるのを確認して、私は心の中でガッツポーズをした。
また、私はアップを見ながら、2014年のブラジルワールドカップのヒーロー、マリオ・ゲッツェ選手や今回のW杯でフランス代表のスーパーサブとして活躍したコロ・ムアニ選手やドイツ代表のキーパーのケビン・トラップ選手などのプレーにいちいちテンションを上げていた。
やばい、試合始まってないのに楽しすぎる。
そんなワクワクの中、選手たちはアップを終えピッチを後にした。
遂に試合が始まるのだ。
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