ヨーロッパ旅行(ドイツ編①)
ついに飛行機がフランクフルト到着寸前になった。
周りを見渡すと空から見えるフランクフルトの街並みを写真に収めている人がいっぱいいたので、私もあやかろうと思って窓から外を見た。
私の席の窓からは飛行機の翼しか見えなくて、少し落ち込んだ。
そして、フランクフルトに到着した。
空港で出国審査を通過したことで、
「やっとドイツに来たんだ!」という高揚感が私の中に現れた。
昂っている私をいきなり出鼻を挫かれるような出来事が襲った。
それは券売機でフランクフルト中央駅にいく鉄道の切符を買おうとしていた時だった。
私は英語ができる方ではないので、戸惑いながら券売機を操作していた。
そこへ明らかにホームレスのような見た目の中年男性が、「shall I help you?」と声をかけてきたのだ。
私は恐怖で震えた。
というのも事前にガイドブックを読んで、券売機で声をかけてくる人はスリを目的にしている場合が多いと知っていたからだ。
とっさに、「No thank you」と言ってその場を離れたがとても怖かった。
私自身が本当に異国の地にいるんだという実感をさせられた。
自分がしっかりしないと生活しているだけでカモの対象にされるんだと肝に銘じた瞬間だった。
結局、切符購入窓口で、ドイツ人の女性の方に対応してもらって切符を購入することにした。
こうして、なんとかフランクフルト中央駅に到着した。
経済の中心フランクフルトの中心地なので人が多いのかなと身構えていたのだが、到着した時刻が7時だった為か想像以上に人が少なくてびっくりした。
私は計画通り、観光名所であるレーマー広場に向かった。
フランクフルト中央駅から歩いて20分ほどのところにレーマー広場はあるので、途中高層ビルや欧州中央銀行のユーロマークを通った。
さすがヨーロッパの金融中心地だなぁと感心しながら、歩くこと数十分、レーマー広場に辿り着いた。
美しい建物たちが私を出迎えてくれた。
とても色彩豊かでかつ、見栄えの良いデザインの建物に私は度肝を抜かれた。
数十分の間ベンチに座り、建物を眺めたり、写真を撮って過ごした後に、広場のカフェに向かった。
ドイツで初めて飲食店に入った私は、「エスプレッソプリーズ」とカタコトの英語で注文したのだったが、これまた異国の洗礼を受けることになる。
出てきたのはカップに入った二滴くらいのコーヒーだった。(下の写真を見てください)
私は正直「嘘だろ3.5ユーロも払ってこれかよ」と思った。
まぁ郷に入れば郷に従えの精神でやっていくしかない。
そんなこんなでヨーロッパ旅行ドイツ編が始まりました。
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