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今日見た映画(2020/07/04)

・阿羅漢 監督:劉家良(1986年)

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中国語原題の『南北少林』にあるとおり、南北の異なる少林寺で修行する3人の若者の物語。ジェット・リー演じる智明は、親の仇である赫索王爷が隠居から再び政権についたことを聞き、北少林寺を抜け出して王宮の祝賀会に潜入する。王の前で披露される獅子舞に紛れ込み暗殺の機会を狙うが、踊り手に扮した別の男女が刺客として現れる。男は赵威、女は司马燕と名乗る。二人は南少林寺で修行する身だった。司马燕もまた幼い頃に両親を王に殺され仇を打つために都にやってきたのだった。最初は対立していた3人だったが、封鎖された道を知恵と腕っぷしで脱出するうちに仲間意識が生まれてくる。追手を振り切った矢先、南少林寺からは智明を連れ戻すために僧侶たちがやってくる。3人の物語はここで終わりかと思いきや、司马燕が敵の手にさらわれてしまったところから再び戦いが始まる。若々しいジェット・リーのアクション。おそらく紫禁城をロケ地にしたと思われる豪華な映像。ラストのヒョウタン棚での最終決戦。叶わない恋心。予想以上に盛りだくさんだった。序盤で智明がこっそり師匠の型を真似していたシーンが、最後の決戦で伏線として回収されているのもよかった。ちなみに男勝りのヒロイン司马燕を演じた黄秋燕は後にジェット・リーと結婚&離婚している。

・対決! 広東料理vsフレンチ 監督:葉偉民(2017年)

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2017年の旧正月シーズンに公開されたと思われる料理バトル映画。日本語タイトルはアレだが原題は『決戦食神』となっている。都市開発が進んでいく中、ビルに囲まれるかたちで最後に残った古い街並み。そこにある昔ながらの食堂「七記」の若き店主・天赐と、道を挟んで向かいに新しく出来たフレンチレストランの店主・安保罗の戦い。マカオで開催される世界的な料理大会の出場権をかけてテレビ番組で対戦する。審査員は悩んだ末に安保罗に軍配を上げる。ここで挫折した天赐が逆転の必殺技を生み出して安保罗にギャフンと言わせるんでしょ?と思っていたら予想外の展開。安保罗はガールフレンドに裏切られ味覚障害の事実を暴露される。打ちひしがれる安保罗は天赐を相棒に迎えマカオの料理大会に向かう。広東料理vsフレンチ、と言いながら結局だれと戦うのか?そこはちゃんとバトル映画ならではの偉大な「父」の存在が登場する。主人公・天赐が自分を捨てた世界的料理人の父を超えることがこの映画の肝だった。それにしても天赐の精神的支えとして成長を見守る師匠の顔。見覚えがあるようで思い出せなかったのだが、よく考えたら葛优先生じゃないですか。髪がない姿の広告を見ていたせいで、髪がある役で登場すると誰だかわからなかった。二人の料理人が互いの技を披露するシーンはモロに日本のグルメ漫画の影響。どうせ子供だましと高をくくっていたら面白さにやられた。食わず嫌いはよくない!


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