【プレビュー】FC町田ゼルビア 2023年第6節 いわきFC戦
こんにちわこんばんわ。ひだりです。
ナイス祝日。
子どもにAmazon Prime Video でプラレールの動画見せながら、自分は台所で皿洗い+食洗機をかけながら、ざっといわきFCの試合チェックできました。
山形戦かんたんに振り返り
山形戦当日はお友達からのお誘いあり、家族でいちご狩りに行っておりました。ちょうど時間ドンかぶりだったのでリアタイはできず、一切の情報チェックを避け、帰宅後にDAZN観戦。
なんだこの強いチーム。
一周回って「もう俺そこまでがんばって応援しなくてもいいんでは…」なんてちょっと感じちゃう程度に盤石感ある試合運び。
成長を頼もしく思うと同時に、徹底してバグることのないゼルビア戦士の勇姿に、あれ?俺見てたのこんなチームだっけ?みたいな感じが少し。
たまに戸島(現・栃木シティ)が恋しくなって、大宮サポの友人と話すことならあります。
常勝に至るには、サポもまた慣れていく必要があるのかもしれません。。
ともあれ、ボール保持に明確なスキルを持つ山形相手にこの試合ができたことは自信になりますね。
エリキ・デューク・稲葉+CB隊と新加入組が躍動する中、翁長が覚醒の気配。
サイドでの攻め上がり〜突破・クロスから狡猾な上手さを感じる守備対応、ハードワークはもちろん、ゴール前への入り込み、スローイン、セットプレイまで八面六臂の活躍。サイドからのゲームメイクを計算できるのは凄い。
メンバー全員が重要ですが、高江・翁長は特に今年のチーム全員をつなぐ部分でキーマンなのかなと感じます。攻撃的タレントをスムーズに機能させるための重要な媒介。
町田・山形戦関連記事・動画等まとめ
山形戦の記事まとめです。
記事
モンチョ、すごいいいなーって予告の時点から思ってたんですよ。アウェイサポにもくれるなんて素晴らしありがたい。。
子どもがもうちょい大きくなったら天童、どっかでうかがいたいと思います!
以下、有料記事です。
エルゴラプラスJ2、表紙は今週もエリキ。
身体能力のキレはもう明らかに規格外ですね。
1点目のフェイントから態勢崩しても持ち直して、ふわっとループは相手からすればなかなかついていけない。
しかし、得点こそないもののデュークの戦術的重要性がクソデカすぎる。
山形戦の終盤、みんなデュークになんとか点取らせてあげたいという想いがひしひし感じられました。それでもアラキにアシスト決めちゃうデューク。これは愛さざるを得ない。
2025年まで、3年契約らしいですね。マジでありがたい
そこはかとなく後光が刺して見えます🙏
オーストラリア代表、怪我なくがんばってきてください!
動画
スーパーエリキ ひらちゃんタイトル案件入り
山形戦の話題ではないですが、浦議で郡司さんが藤原優大ベンチ外の理由をテーマに解説してたものが興味深い。
浦議は浦和サポ以外でも非常に楽しめる動画たくさん出してくるのが良いです。
3/26追記
ゼルアルも来た!
いわきFCについて
いわきFC戦、プレビューです。
いわきFCと言えば「筋肉ですべてを解決する」的文脈でアンダーアーマーの日本総代理店であるドーム社主導でゴリゴリゴリっと地域リーグから上がってきたことで有名なチーム。
そして、ゼルビアサポにとって興味深いのが、やはり監督の村主さん、コーチの小林さん、GKコーチ武田さんなど相馬ゼルビア時代のスタッフが多数在籍している点。
そんなメンバーでやっているサッカー内容ふくめ、今年のJ2参入チームの中でも大宮と並んで特に縁深いチームのひとつとして、個人的にも今年最も楽しみにしていた対戦相手のひとつです。
今回はアウェイですが、野津田にいらした際はお三方、ぜひ拍手で迎えてあげたいところです。
メンバー一覧・移籍動向
あいにく昨年のJ3時代を追えておらず、あまりメンバーについてはわからないのですが、J3最強の攻撃的SBとして知られていた嵯峨理久・J3得点王にして初代年間MVPである有田稜は知っていました。
有馬幸太郎(前・鹿島・栃木)、宮崎幾笑(前・岡山)あたり、だいぶ見覚えある名前ですが、いまいわきなんですね。
ご存知の方いらっしゃいましたら、この選手もいいよ!とかあったらコメント欄なりtwitterなりでぜひ教えてください。
科学的アプローチに基づく筋力・フィットネス強化手法で知られるチームで、なんとも若手修験場感あります。ブンデスにおけるRBライプチヒみたいなイメージ、けっこう好きです。
いわきFCの戦い方
最大の特徴「走り」
評判に違わず走力が高い。攻守にサボらず全力でアップダウンして、攻撃時は後ろからどんどん選手が湧いてくる。被カウンター時の帰陣も速く、ボールホルダーに激しく襲いかかる。
コンパクトフィールド
フォーメーションはゼルビアサポーターにとっても非常に馴染み深い442コンパクトフィールド。ボールサイドに人を集め、ボール奪取からの前進を狙う。
ゴールキーパーからのリスタート時は、FWがGK・CBに積極的なプレスをかける。FWは基本的には前向き方向の守備を行い、極端なプレスバックは行わない。
GK・CBに簡単に蹴らせない積極守備以外の局面ではロングボールの受け手として前線で時間を作る役割としての色が強い。
相馬ゼルビア時代に比べると、FWによりFWらしい仕事を任せている印象がある。
※クロス能力の高い嵯峨理久+昨年のJ3得点王MVP・有田稜がいる選手特性の影響は大きいと思う。
相手にボールを持たれた場合のブロック守備時は非常に綺麗な44ラインを形成。DAZN画面内にきっちり2列が収まる守備ラインで相手の出方に構える。
前線へのロングボール
ロングボールまたはグラウンダーでなるべく速く前線にボールを当てる縦志向が主戦の戦い方。
ゴールへの最短距離を狙う+前でボールを収めて中衛・後衛が前に走る時間を生み出す、「走る力」を最大限に活かすサッカーを哲学として持っている。
ボール保持はプレス回避のために行う程度。プレスが来た場合には、バックパスで戻してロングボール前進を図る。
球際は強く行くことが浸透しており、ボールを確保できればまずドリブルで前に持ち出すのが第一優先。
2018相馬ゼルビアのようなロングボールとスローインを絡めた、ラグビーのようなジリジリした前進はあまりしていない気がする。(あれは平戸が覚醒してたからこそのライン際戦術だったので、当たり前ではあるけど。)
嵯峨理久のクロスの質が異常に高い
嵯峨理久のクロスボールの質が高い。中盤高めの位置から早めに、ことごとく正確に前線選手の頭にボールを落としてくる。
中盤手前からのアーリークロスはカーブをかけて巻き気味の高めのボールを多用する。
サイドからのクロスはストレート系のスピードボールが多い。サイドからのクロス局面では、中衛・後衛もゴールエリア周辺を埋める勢いで入り込んでくるので、こぼれ球の押し込み狙いで意図的に出し分けてる気配。
アタッキングサードでは当然コンビネーションプレイも絡めてくる。
ペナ角より1,2m程度外側を使って、ゴールへ直行するより、クロスの
可能性を残したアタックが多い気がする。
セットプレイ〜二次攻撃・三次攻撃が強力
「よいクロッサーがいるパワー系チーム」なので、当然セットプレイを強みとするチーム。
特にコーナーキックやセットプレイのクリア後の二次攻撃に要注意。
クリアボールを拾うと相手守備体制が整わないうちに、即ロングボールをゴール前に入れてくる。前節・徳島戦、前々節・仙台戦ともに、コーナーキックで相手DFが一度跳ね返したボールを素早く折り返して得点につなげ1-0勝利している。
コーナーキックのクリア局面では、守備陣はラインを上げるか、ステイして固めるかの判断を求められ、どうしても対応が難しくなりやすい。
そういう状況に対して、いわきはしっかり強度+人数をかけてDFとGKの間を狙ってくる。超警戒重要。
有田稜・嵯峨理久のタレントが目立つが、基本的には全員攻撃・全員守備が信条のチーム。とにかくサボらず走るので、攻撃局面でも守備局面でもボールの周辺には多くの人数が関わる。走ることで位置的優位・数的優位を持っていくパワフル。
水戸・山形とパス指向のチームとの対戦が続いた中、今回はモロに球際上等タフバトル指向の相手。枠組みとしては黒田ゼルビアとどう考えても同型なので、強度勝負があちこちで展開されそうです。
もちろん黒田さん局面での負けなんて絶対に許さないだろうな……。
攻略のポイント
球際で負けない
結局、球際で負けないことからすべてがはじまる一戦になりそうです。
事実、ここまでの4連勝は「球際で勝つ」からはじまってる部分は大きいはずなので、一局面一局面を勝ち切り、試合全体の勝利の可能性を上げていくことが重要。凡事徹底!
アタッキングサード 44ライン間でのボール推進と最終ライン攻略
いわきが守備ブロックを敷いた局面では、コンパクトな44の守備のラインができる。アタッキングサードに差し掛かる手前あたりで、その中間ポジションをどう使うかが非常に重要。
前々節 水戸戦での平河がボールを受けた位置〜ドリブルで持ち上がる動きのようなやつ。
ボールの逃げどころとなり、DFライン間での立ち位置の駆け引きなどで、相手を引きつけ、あるいはピン留めさせて、容易にくずれない守備ブロックをどうかいくぐるか。
怪我なければ下田北斗あたりはポジション取りの巧みさでブロック攻略に効きそうでした。高江を軸に考えていましたが、翁長が外で絡めば平河も内に入れるんですねあの位置。
今シーズンのアタッカーはそれぞれ個性があるので、いろいろやり方は考えられそうです。
GK+CB2枚でCF2枚に数的優位を作る
GKとワイドに開いたCB2枚で2トップに対して数的優位を作る。いわきがプレスに来たらロングボールまたはサイドの選手が出てきた裏にサイドバックが立ち位置を取って浮き球パス。
中盤圧力の高い試合が見込まれるのでCBからのロングパスは、試合を展開していく上で非常に重要になりそうです。
山口や徳島は自陣ビルドアップでGK、サイドバックふくめた五角形でのファーストディフェンス回避を行っていた。
特に山口はいわきを相手にかなり効果的に戦えていた印象。
山口は伝統的にパスだけでなく、当たりの強度も非常に高い好戦的なチームなので、良い意味で局面バトルになっていて、往年の町田山口戦を彷彿とさせる一戦でした。
ただ、いわきvs山口戦は第3節。節を重ねるごとにいわき側の対応も改善されています。
特に前線からのプレッシング&ビルドアップ制限はより徹底されてきており、その結果が仙台戦、徳島戦では出ていたのかなと思っています。前線からの二度追い・三度追いがブンブンと、つなぐチームにとっては本当に煩わしかったはず(いわきvs仙台戦はなぜかDAZNでフルマッチが見れず。本当はもう少しハイライト以外のところ確認したかったんだけどなー)
ボール保持者へのプレス
走力志向である分、長い距離のボールを打ち出すことが前提で、ボールコントロール時のプレス耐性はそこまで高くない。
ボール保持する選手にプレスに行けばわりとコントロールは乱れる。
いわきは長いボールを蹴るため、安全な位置の選手にバックパス、横パスを選択する場合があり、ボール保持者プレス&前線の守備戻りでかっさらえばショートカウンターを発動できる可能性がある。
裏のスペースをスピードで切り裂く
ボール中心の守備をするいわきは裏に広大なスペースができがち。中盤でボール奪取できた場合はシンプルに裏に蹴るのも有効。エリキや平河を活かす局面。
デュークのいない試合への挑戦
今節はデューク不在のところがやはり最大の懸念点。
「デュークの代わり」ができる選手はゼルビア戦士に限らずJ1含めても数人レベル(大迫とか)だと思います。
おそらく藤尾翔太が出るのかなとは思うのですが、デュークの献身性、ゴールへの可能性を高めるプレイを意識してもらいつつも、自分のカラーを存分に出して、チームの攻撃面に新しい風を入れてほしいところ。
黒川や佐藤大樹も見たいんだけどなー。
コーナー対応ははっきりと
前述の通り、よいプレースキッカーと屈強な戦士たちがいる。
二次攻撃、ゴチャゴチャとした局面を詰めるだけの人数もゴールエリアに殺到してくるので、セットプレイではクリアでしっかりゲームを切る対応が重要。
以上、全体には442同士の噛み合う試合の想定で考えてみましたが、前線の要であるデュークがいないのに442して上手くいくかもわからないので、ゼルビア側が4231などにするなどあれば、上記内容は(球際以外は)大ハズレに終わる可能性もあるかもしれません。悪しからずご了承ください。
なんとなくのイメージとしては、2018年あたりの相馬ゼルビアvs片野坂トリニータ(あるいは昨年のアウェイ大分戦)で大分がやっていたような、「プレスが寄せて来たら蹴る」「ブロックを固めてきたら前に持ち出す」みたいな形で、臨機応変に相手に狙い所を絞らせない戦い方ができると、いわきのプレイを空転させ消化不良に持っていけるのかな・・・なんて気がします。
空転しても、その上でぐぐぐっとひたむきに前に出てくるチームですけど、いつかの自分たちがやられたようなことを、今年のチームなら実行できるんじゃないか、と期待しています。
2023/3/26追記
いわきFC公式プレビューも出てきました。良いですね。村主さん楽しみです!
まとめ
あいにくアルディージャとの同時勝利ならずでしたが、金曜にはゼルアルもあります。
週末を楽しみに、今週ウィークデイあと3日、がんばっていきましょう!共闘!
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