【プレビュー】FC町田ゼルビア 2023年第5節 モンテディオ山形戦
こんにちわこんばんわ。ひだりです。
4月に向けて家族周りなどいろいろ忙しいです。
4月の連戦、ちょっとハードすぎて全部書けるかは未定ですが、相手チームのことを自分が知りたいのもあるので、なるべくがんばりたいと思います。
水戸戦かんたんに振り返り
快勝でしたね。
なにはともあれ、まずはゴールシーン置いておきます
エリキがバイシクルへの跳躍に入った瞬間、えっっと時が止まったような驚きでした。今季エリキ推しの娘も大喜び。
流れ弾からの3人目の詰めはありそうな気はしていて、400ゴール目というか水戸に対して3人目役を担う高橋大悟が効くのではと予想していたんですが、こういう節目のところ持っていくあたり新しい10番も、やはり10番なんだなと。ファンタジーある選手は良い選手。
ニアとファー迷わせそうな身体の向きでかけひきしつつ冷静に決めているのが地味だけどお気に入りです、このゴール。鳥栖さんマジで本物っぽいです彼。
現地で見ていて、どうしてこういう試合推移になったのか、なかなかリアタイで解釈できずにいました。
前半はしっかり水戸のボール前進を封殺していたのもわかったし、後半から安藤瑞季を下げゲームプランを変更していった段階で、相手の土俵をひっくり返したなとは理解できたのですが、どういう対応がこの勝利につながったのか。
振り返り視聴して確認するか…と思ってたら、りんぐさんの解説記事が月曜日に速攻上がってきた。
読んだ上でDAZN見たら、確かに……と納得感ある感じで振り返りできましたので、サポの方はご一読おすすめします。
町田・水戸戦関連記事・動画等まとめ
ということで水戸戦の記事まとめです。
記事
試合翌日にここまでわかりやすく解析まとめられるの本当にすごい。
めちゃくちゃ聞いてみたい!
以下、有料記事です。タグマサッカーパック手放せなくない。
森マガで水戸戦準備時の取材裏話的な記事が出ていました。トレーニング時の様子やチームの現在の空気が現れていて興味深い。
水戸のWebマガジン・デイリーホーリーホックにも記事が出ていた。
エルゴラプラスJ2、表紙エリキ+見開きページの高橋大悟が超カッコいい。
エルゴラプラスJ2は単品購読メインなのですが、今年はサブスク入るか検討中です。月半ばからはちょっと損した気になるので4月以降。
サイバーエージェントのアカウントが話題として展開しているのは、今後の芽がだんだん出てきたなと感じる嬉しい話題。
動画
ゼルアル同時勝利回キター!
まだ水曜なので、もっと出るかもしれません。見つけたらまた更新します。
モンテディオ山形について
モンテディオ山形戦、プレビューです。
モンテディオ山形はピーター・クラモフスキー監督体制で3年目のシーズン。
2019年、現セルティック監督アンジェ・ポステコグルー体制でJ1優勝した横浜F・マリノスのヘッドコーチで、清水エスパルス監督を経て、2021年シーズン途中の4月からモンテディオ山形の監督に就任、今年が3期目となります。
クラモフスキー監督のサッカーといえば、現在のマリノスに近い、攻撃的にボールと人が動くハイテンポなサッカーを志向するイメージ。
流石に「やり切る力」の部分では、現在のJリーグのトップオブトップであるマリノスと比較しづらいですが、それでも攻撃時にはマリノスの試合を見ていても時折感じる「フィールドプレイヤー全員MFかFW」といった雰囲気が確かにあります。
メンバー一覧・移籍動向
昨シーズンのプレーオフ進出チームだけあって、昨年の在籍選手もそこそこ移籍しています。
特に山田康太・半田陸・ディサロ 燦 シルヴァーノあたりの流出の穴はデカそうです。ていうか、あれだけの個が出ていけばJ2ならどこのチームだって穴開くわ。
昨年の野津田でのホーム戦での、山田康太のあれよあれよ60mドリブル突破ゴールは軽いトラウマです。
いま見ても痛い……。
決定要因は間違いなく山田康太の個人技ですが、改めて見ると、サイドの選手+CFと幅を広く使った適切なルート・ポジショニングで走り込むことで、ゼルビアの守備選手をピン留めし、山田康太がドリブル勝負を仕掛けるスペースを空けている、チームとしての戦い方の中で個が活きたゴールだったんですね。
似たような戦い方の特徴は今シーズンの山形にも見られる気がします。
INではやはりイサカゼインの加入が大きい。
初期登録DFなんだねイサカゼイン。どう考えてもアタッカーだけど。
デラトーレ、チアゴ・アウベス、藤本佳希などもいるし、OUTの影響はデカイものの、攻撃陣の層の厚さは変わらず十分優勝狙えるレベル。
山形の戦い方
前線の強力アタッカーを活かす
イサカゼインのスピードは太田みたい
デラトーレは飛び出しのタイミング、シュートの感覚リズムが独特でいかにもFWという風合い
交代で出てくるケースの多いチアゴアウベスも含め、前線のパワープレイは強力。
前線の選手が濃い。ディサロいなくなったけどまだまだ十分濃い。
前線のプレスでボール保持者を牽制しつつ、中盤の囲い込みでボールを回収する。
奪った後の相手プレスは近くの距離感の選手でパス交換して回避、そのままの流れでヌルッと攻撃に移る。
FWにはFWらしい仕事を求める感じが山形は伝統的にある気がします。FWに守備貢献求めがちな町田ができそうでなかなかできないやつ。
ナカシもここで戦ってたんだよね。
動的三角形によるロンド進撃
ロンドで進撃、前に運ぶのが基本。
MF+サイドバックの自在なレーン変更もかませながら、うにうに動く動的三角形を作り続け、パス交換で前へのパスルートを探る。
ロンドを抑えようと守備者がつっかけてくると、パスでいなし生まれたスペースへ速い縦クサビを刺してくる。機を見てFWやサイド裏手へのロングボールを入れてくることも。
流れの中のゴールでは、中盤ロンドでビルドアップし、とらえどころのないすこしゆったりしたペースから、機を見てバクッと刺し込んでてくる〜そのまま一気に決めきるパターンが多い。
スピードに乗らせてしまうと、イサカゼインxデラトーレでの電撃戦は非常に強力。
縦横の距離感、ポジショニングで相手守備のスキマを作る
ボール保持は最終ライン3枚でサイドバックが高く張り出す。
サイドバックはアタッカーと連携して動きレーンチェンジなどMFのような振る舞い。
縦横の距離感、ゴール前に入り込む角度が絶妙。
幅を使って、敵陣に入っていくことで相手DF守備にスキマを作り、多少遠めでも抜き切らないところからのシュートも狙ってくる。
デラトーレは特に、そうしたシュートが上手い。個人戦術というのか、独特のリズムとアイデアを持っている選手。
セットプレイ持ってる
セットプレイが危険。小西雄大の左のキックが良いです。デラトーレやチアゴ・アウベスの頭へ置きにくるボールをゴール前に上げてくる。
クラモフスキー監督自身が「今年はチーム全員で得点を奪う」というコメントを残している通り、強力FW陣だけでなく、すべての選手がスキを突いてスペースに入り込んでくる部分が、流れの中でもセットプレイでも徹底されているので、町田としても全員が集中を切らさない警戒が重要です。
攻略のポイント
ちょうどこの解説をまとめているときに配信されていたサッカーキング「週刊J2」の北條さんの群馬vs山形戦の解説を聴くと、わりとそのまま山形向けの対策像が見えてきます。
前節群馬戦が対山形戦の教材に
前節 ザスパクサツ群馬vsモンテディオ山形戦は、ホームの群馬の1-0勝利なのですが、実はモンテディオ山形は2022年の大槻監督就任以来、ザスパクサツ群馬に全敗しています。
2022年のリーグ戦ホーム・アウェイ+天皇杯、前節含めて4連敗。
モンテディオ山形の苦手を分析する上で、群馬の戦い方は非常に参考にしやすい資料になりそうと、実際に試合映像見ると、群馬、バッチバチに中盤締めてました。
得点シーンも千葉や磐田もやっていた山形の守備ライン攻略をしっかりやって、初手で得点して逃げ切っていました。
大槻さんやっぱり只者じゃない。今季の群馬は結構見ておくと各チームのスカウティング材料になって楽しいかも。
ボランチへのパスコースを塞ぐ
中盤後衛も連動してコンパクトに中を締める
山形ボール保持時は前線からパスコースを塞ぐ。
無理なプレスはせずボランチへのコース切りを重視し、山形をサイドへの展開またはバックパスに誘導する。重要なのは縦方向でのパスでリズムを掴ませないこと。
縦クサビに備え、中盤から後ろもコンパクトな守備体制を保つ。
サイドまたは中間レーンの選手にボールが入った瞬間、守備者1名は強くコンタクトに行きたい。その際も背中でしっかりゴールを隠す。(フリックやスルー対策)
前方にいる選手の守備戻りで囲い込みボール奪取できればワンチャン。素早くカウンターを発動したい。
CF・サイド+1でのハーフスペース攻略
山形がゾーンっぽい守備、奪った後の距離感を大事にするサッカーで、最終ラインと中盤の間に隙間ができがち。
そこを利用して、DFライン間(ハーフスペース〜ペナ角あたりの位置)に入るCF1名を起点に、サイドアタック1名+CFの前や背後を通ってもう1名が走り込む。
守備者の判断を迷わせ、ラインブレイクできる可能性あり。
千葉・磐田・群馬、どこもその手の攻撃をやっていた。
「3人目の追い越す動き」を活かした攻撃は、これまでの4戦でもゴール前局面で度々狙っていたので、ゼルビアの攻め手として無理も出ないはず。
ボランチに戻して素早い逆サイド展開
そういう片寄せ攻めしておくと、逆サイからのアタックも見込めそう。群馬では細貝とかが機を見て良い逆サイ展開してた。
エリキと平河、荒木、黒川などサイドアタックはいろいろな手が考えられそうな今季はなかなかすごい。奥山洋平も万全なら候補に入ったかも。しっかり治して早いお帰りを…。
イサカゼインを試合から消す
イサカゼインはSB+ボランチで監視する。
SBだけの張り付きではかけっこでぶち抜かれる可能性もあるので、2人で連携してスペースを潰していくことも重要。
手の触れられる距離感でスピードの初速を出させない対応をして、ゲームから消したい。
コンパクトな守備で圧をかけ、シュート・クロスを打たせない
自陣ペナ内守備はブロックを組んでコンパクトに、中盤も積極的に守備参加しボール保持者の正面を遮ってシュート、クロスを打つことから許さない。水を漏らさない網の目を張ることが重要。
ハッキリしたクリアをする。
サイドで持たせても、中に入れさせない。入ってきたボールは跳ね返す。
中盤で奪えればカウンターのチャンスは大
コンパクトな中締めで相手に圧力を与え、ミスしたところをボール奪取できれば、山形は前に前にと攻めっ気強めの傾向があるので、両サイドバック裏に広大なスペースが空きがち。奪えればチャンス大。
セットプレイはハッキリ跳ね返す
跳ね返そう。とにかく跳ね返そう。
跳ね返せないボールでも相手選手にしっかり寄せて、楽にシュートさせない対応を徹底したい。
山形はゴール前に厚みを持って殺到する能力が高いので、第一優先は跳ね返し。良いクリアリングでそのままカウンターに持っていけると尚良し。
でもまずはセーフティーに跳ね返したい。
まとめ
442王道な戦い方こそ最適解な気がします。
あとは局面の質で勝負。
群馬が山形に対して行った戦い方もふまえると、総じて今季ゼルビアが目指す標準的な戦い方を突き詰めて、凡事徹底することが一番重要で、かつ、そのまま勝利につながりそうな気がします。
週刊J2で、北條さんが黒田監督を評して「シメオネとか、マルチェロ・リッピとか、そういう方向の人」と表現していましたが、上で書いた攻め方全体、そういう感じですね。グリーズマンになるの誰だろ。下田北斗か、いっそ高江だと夢がある。
大きな懸念としては、オーストラリア代表選出で、ミッチェル・デュークが出るか出ないかでできる戦い方がけっこう変わる点です。
試合翌日20日から代表活動開始だそうですが、、
オーストラリア戻る前にちょっと山形寄ってってほしい。。
もし不在なら不在で、控え選手台頭の絶好のチャンスになります。
ミンギュもおめでとう!町田を世界へ!
山形としては2連敗の状況、かつ待望の今季ホーム開幕戦のため、連敗を喫したウィークの確認・ゼルビアへの対策もふくめ、目の色を変えて戦ってくるはず。
特に球際はギアを一段上げ、激しく来る気がします。
いま一度兜の尾を締め、この一戦の勝利だけを目指して戦いましょう。点は取っても取らせない!共闘!
補足:明日は今度の日本代表戦のメンバー発表です。
海舟選出されたら史上はじめて日本代表ユニ買おうと思います。
なにかに祈る🙏
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