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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第35節 藤枝MYFC戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。
写真はあまり片付いてない隔離部屋で試合見てた時の絵。うしろに置いてあるODAKYUマークは額装したバブ(グラスホッパー所属!)の本人着用ユニです。

我が家を襲ったコロちゃんの影響も少しずつ減じてきて、日常が戻りつつあります。
ここ数年の陽性者数推移を見るに、9月半ばあたりからグンと下がっていく、はずなんですが、、、チームに影響出ないことを祈る。警戒怠らず、前に進んでいきましょう。


栃木戦もしばしの別れとするために。

栃木がとにかく強かった。その点の奪い方、リード後の試合運びの巧みさ、まさにウチが学び取るべきもののたくさんある、栃木の戦いぶりだったと思います。

ゴール前で無理が効く宮崎。ペナ角付近ではたいて中に入り込んでくると思っていたら、あの局面で地上戦でゴリゴリ入ってくるとは。うちの守備も判断としては対応できても、パワーと勢いで持っていかれちゃいましたね。。

しっかり裏をかかれましたが、そもそもは宮崎があのプレイ選択に到達できるところまで押しこまれた点が、あの時間帯で一番の問題だったかも。前の方で時間を作れなかった点は、デューク藤尾不在の影響の最たるものでもある。

やってはほしかったが、加入直後なアデミウソンに任せるには流石に酷だったか。途中交代で入ってきたナカシも動きは良かっただけに、ナカシの方がいけたのでは、、と振り返ればせんない後悔も膨らみます。。

りんぐさん速攻のレビューありがとうございます。負けた試合のレビュー、マジ大事。バイロンにボールを持たせてもいいけどそこから先をやらせない栃木の対応は、確かにそういう感じだった…。

2位ジュビロとの勝ち点差は6に縮まりました。私たちにとってのJ2ラスボス(本当に本当に勝ちたかった)栃木との対戦もしばしお別れ……にするためにも、もう毎節ですが、今週末もまた勝負どころです。

この優勝/昇格戦線サバイバルに生き残るため、自分たちにできることは、眼の前の試合に勝つために全力を尽くすこと、ただただそれだけです。

藤枝MYFC戦見どころにいきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

藤枝MYFCの最近

前半戦のハイライトはこちら。

前半5分のミッチェル・デューク態勢崩しながらも流石の身体バランスからのダイレクトボレーで今季初ゴールからの勝利。

後半戦、藤枝はどう変化したか

前回のプレビューはこちら。

熊本戦フルマッチ、各ハイライト見た上で前回対戦時プレビューとつけあわせて確認したところ、大枠の戦い方は変わっていないようです。ブレない「超攻撃的エンターテインメントサッカー」。

車輪の再生産もナンなので、Xの上記ポストでお知らせした通り、今回は前回プレビュー時からの変化の部分を中心に確認していこうと思います。
以下、前回プレビュー時の藤枝の特徴分析見出しをもとに、変更点をさらっていきます。

  • 前のめりに奪って前へ

  • 榎本、久保の両WB+CF渡邊の強力トリデンテ 久保⇒グランパス・渡邉⇒セレッソへ移籍/榎本のみ継続

  • ゴール前は人数をかけて攻撃の選択肢を増やす

  • 撤退守備の機能性はやや難あり → 攻撃的守備機会の増加でボールロスト時に位置的不利を負いがち

  • 大敗を経て球際・対人対応はより強く明確に

影響大きい強力トリデンテ解体

今季前半戦藤枝の象徴とも言えるLWB榎本啓吾・CF渡邉りょう・RWB久保藤次郎の強力トリデンテ。榎本、久保の自ら持ち上がり仕掛けられるドリブル性能と、駆け引き・抜け出し・勝負強さに長けるオールラウンダー渡邉。まさに3本の槍がグイグイと前に勝負を仕掛けるスタイルがJ2序盤戦対戦相手の脅威になっていました。

夏の移籍市場で久保が(中学時代を下部組織で過ごした)古巣グランパスへ移籍(7/26)、渡邉がセレッソに移籍(7/23)。強力トリデンテは解体となりました。その影響は星取・得点推移を見れば明らかです。

2人移籍後の7/29 仙台戦以降は1分4敗で推移した後、前節熊本戦にて9試合ぶりの勝利を得て、今節町田との対戦となります。

Football LAB https://www.football-lab.jp/fuji/match/ より引用

コレクティブ色を強めるアタッキングフットボール

久保、渡邊の移籍後も、主戦フォーメーション3421は不変。
久保の抜けた穴は久冨、渡邉が抜けたところはアンデルソンを中心に、OMFの岩渕・横山も含めて回す形で埋めています。

前半戦トリデンテ時代はサイド・FWが切っ先を作り、空いたスペースに他の選手が絡んでいく印象が強かった藤枝ですが、現在は中盤から相手ボール保持者への積極的な守備で押し上げ、よりコレクティブなサッカーに推移している印象です。

Football LAB https://www.football-lab.jp/fuji/formation/ より引用

縦・ゴール方向に直線的な中盤プレスからダイレクトに攻撃へ

その守備自体も極めてアグレッシブスタイル。相手ボール保持者と相手ゴールを結ぶ方向 直線的なプレスをスイッチに、二の手でシャドウまたはボランチが内から外タッチライン方向に寄せ、囲い込み絡め取りボール奪還を計る。

奪えばそのままドリブル、近い距離間でサポート、非保持者が保持者を追い越して内側レーンに入り、外レーンを駆け抜けと、連携しながら相手ゴールエリアへアタックしていきます。

攻撃の分厚さ

熊本戦でも見せていたゴール前での攻撃の分厚さ。セットプレイであれ地上戦であれ、現在の藤枝の決め方はゴール前に人をかけ二重攻撃、三重攻撃、ゴールを陥れるまで攻撃を絶対にやめない意気を感じる。

攻撃的守備機会の増加でボールロスト時に位置的不利を負いがち

榎本は健在ですが、久保と両輪のサイド前進を使えなくなった影響からか、サイドで運ぶかシンプルな裏か、が目立った以前の型より、中央の選手を経由して中央突破またはサイドへ展開する形が増えた印象がある。

守備スタイルが直線的かつ複数人での囲い込みを活用する副作用として、ボールロストした後のポジションバランスが悪くなりがち。
後ろは3枚なので、ビルドアップ途中で奪われると一気に速攻をくらい、追いかけての守備で対応に手こずるケースも多い。

攻略のポイント

前回プレビュー時の攻略ポイントと今回に向けた変更点は下記

  • 加速させない ←榎本のケアは当然重要だがサイドの槍が1本になったことで、加速の鍵が中盤にシフトしている

  • 中盤にコンパクトなブロック形成

  • ボールを奪ったらサイド or DFライン裏へ

  • 前線守備はパスコース切り重視 ←前線は引きすぎず3CBに牽制かけたい

  • 中盤で相手プレスを引きつけ、ダイナミックな展開 ←中盤で奪って早めのFW当て

  • 球際で負けない

  • セットプレイ

大筋一緒と言えば一緒ですが、ゼルビア側も第7節対戦時、ゲームコントロールに大きく関与していた高江・エリキがいないのと(コンディション次第ですが)藤尾・デュークのFW存在感の向上、藤枝攻守の変化を鑑みるに、前回対戦時と少し変わってくる。

中盤管理の重要性

左WB榎本をフックとした速攻は健在として、中央選手経由で複数選手からんだ縦志向、中央レーン寄り攻撃が増えているため、中盤管理が重要になる。

藤枝のポジトラ局面では、中盤に自由を与えると中衛がグッと湧いて出て分厚い攻撃を展開されるので、しっかりと中盤を締めて再奪還、前に進むプレイをやらせない対応が大事に鳴る。

適切な横フォロー・バックパスで的を絞らせない

基本的に攻守が縦指向の藤枝なので、ボール保持者に横方向からのフォロー、バックパス気味のボールを適切に織り交ぜ、藤枝の直線プレスの的を外したい。

ミドルサードのボール保持で相手をおびき寄せ、向かって来る相手に対してよい角度のズレを作ることができれば、藤枝が前に出てきた裏のスペースを使って擬似カウンター気味のアタックに展開できる。
(以下に紹介する栃木の2点目がまさにその形)

前線は引きすぎず3CBに牽制かけたい

藤枝の攻撃的姿勢ゆえ、ネガティブトランジション時の3バック守備が水を漏らすケースが散見される。FWはパスコース切り、ハイプレスで3CBのビルドアップを阻害しつつ、ボール奪取後素早く裏を取る動きや1対1守備を強いる仕掛けを狙い、藤枝CBに圧を与えていきたい。

奪って早めにFWへ当てる

 ボールを奪ったら藤枝陣形が整う前に前へ持っていきたい。栃木(ぐぬぬ)は藤枝パスミスを最終ラインに戻して一気にイスマイラにあてる見事な速攻で2点目を獲得している。

デュークがポストしてサイド平河・バイロン、藤尾で直接FWと対決など期待できる。

なお、9/13未明に行われたU22日本代表 vsバーレーン戦では藤尾が84分から出場。前回のvsパレスチナ代表戦でフル出場した平河は出場なし。
藤枝の特性を考慮しても藤尾にはぜひ活躍を期待したいところ。遠征からのコンディション調整つけば、ほどほどの状態で出場見込めるでしょうか。

引きすぎず前からの圧でゴールエリアから遠ざける守備

藤枝は基本的にハイテンポな攻撃をなるべく多くの回数、長時間繰り返していく戦い方を志向しており、ゴールを守る方向で引きすぎればシュートの雨霰を受けサンドバック状態で後手に回されるおそれがある

引きすぎず、ボール保持者へのプレスを絶やさず、なるべくゴールエリアから遠ざける守備で対応したい。

要所で時間をコントロールする

オープンな試合の流れが藤枝の期待する展開だと思うので、ロングボール、ロングスロー、サイドへのクリアなども織り交ぜ、要所で素早くやらせない、時間のコントロールを徹底したい。

機を見ての裏狙いや前線への運びは重要だが、ボールが行き来し慌ただしくピッチを上下動繰り返す流れにずっと付き合う必要はない。

ペースを持たせないため、堂々とプレイを切っていくのもひとつの手。

球際・切り替えで相手を上回る

直近でいえば日本vsドイツの試合も記憶に新しい例ですが、やはりコンタクトの瞬間の球際、ボール奪取(または被奪取)直後の切り替えで上回れないと、勝利を呼び込むのはなかなか難しいのが現代サッカーだと思います。

栃木戦での敗戦に対してリバウンドメンタリティを発揮するとともに、ここまで自分たちが勝ち取ってきた結果に対して自信と誇りを持って、戦いに臨んでほしいです。

藤枝は攻撃的姿勢を90分+α、絶対に崩さず貫いてくる相手です。そんな相手だからこそ、泥臭くても、美しくなくてもいいから、走り勝ってほしいと思います。
いまの体制に入る前、相馬さんの時代かあるいはもっとずっと前から、ただただ懸命なひたむきさを武器にここまでやってきたんだから、貫きましょう。

セットプレイ

Football LAB https://www.football-lab.jp/fuji/preview/ より引用

セットプレーからの得点は藤枝9に対し町田10とほぼ変わらず、ですが

Football LAB https://www.football-lab.jp/fuji/preview/ より引用

失点パターンで比較すると、セットプレーでの失点が藤枝12の町田5、クロスでの失点が藤枝18の町田9と、藤枝の失点率が2倍近い高い値が出ています。

同数のセットプレー機会があったとして、町田の方が2倍近い得点が期待できる状況。
こうした失点傾向から、横の揺さぶりへの脆さは感じられるため、しっかり活用していきたいところ。

まとめ

リーグも佳境・終盤戦に差し掛かる中、まだなにも終わっていないし、なにひとつ得ていないので。

全力で勝ち切って、前に進みましょう。共闘🔥

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