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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第34節 栃木SC戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。いろいろ話題は出ていますが、まだ(延期秋田戦含め)9試合ある。まだまだ、なにも、決まっていない。

さて、twitter X でご報告しておりましたが、我が家にコロちゃんがやってきました。

娘→息子→妻と推移し、自分だけ発症してないので、ひとり作業部屋に籠もって仕事して、朝昼晩の準備と清掃、皿洗い等だけリビングでして、ノドがチリチリしてきたらすぐ隔離部屋に戻る、みたいな生活をしています。

コロと言っても早々で熱も下がり元気めいっぱいなふたりの子。そのケアをひとりしているコロ咳多めの妻が1日終わるとおおよそ無になるのが極めて心配ですが、こちらもなんとか生きつなぐこと優先しつつ在宅仕事、家族全員のご飯準備など奔走しており、疲労感ありありのため、今節はちょっとごくざっとではありますが、ざっくりハイライト中心+藤枝戦フルマッチを見た印象、見どころまとめて行こうと思います。


群馬戦:無得点でもサッカーの魅力が詰まった94分

終始、緊迫感のあるゲームで、スコアレスドローと思えない満足感のある、サッカーの醍醐味の詰まった試合でした。

勝てれば2位磐田・3位清水の静岡勢に更に差をつけるチャンスでしたし、勝ちたかったですが、流石にそこまで簡単には行かない。ていうか群馬がマジで強い。戦前の予想通り、黒田さんと大槻さん、両者のサッカー哲学が真正面からぶつかり合う、見ていてとにかくおもしろい試合でした。

群馬も町田もゴール前はラクにやらせない姿勢を徹底していたからこそのスコアレス、本当に勝点1を分け合うのが妥当な1戦だったと思います。

町田としても、平河・藤尾・デュークを得点取って送り出したかったものの、メンバー変更紆余曲折経て、リーグ序盤同様に無失点を貫ける形に戻ってこれているのも、それはそれでなかなかの収穫だと思っています。

福井の守る時の安心感、慣れた感じは、今季のチームを牽引してきたポープの守る心強さとまた別のものがある。自他のFP選手状況・パフォーマンスを見ながら使い分けられたりすると凄い良いな。

2人ともゼルビアの宝です。どんどん高めあってくれ。マジがんばれ。

そんなこんなで迎えるゼルビアにとっての「J2ラスボス」、J2における最大のやり残しでご存知・栃木SC戦見どころです。どうぞよろしくお願いいたします。

栃木SCの最近

前半戦のハイライトはこちら。

アーリー気味クロスからの宮崎鴻ズドンで先制されるも、エリキのゴール前鬼キープからの謎抜け出しゴールで引き分けに持ち込んだ試合。エリキゴールは何が起こったかまったくわからなかった、、。

前回のレビューはこちら。

まさに、シーズン前半戦で不足していた最後のところを決め切るという課題を夏補強通じてしっかり埋めてきたなという感じ。

直近の戦績

Football LAB https://www.football-lab.jp/toch/match/ より引用

過去5戦で2勝2分1敗。それでも8/13 からは毎節2得点を取れているので攻撃の改善が著しい傾向と言えるかも。この辺の時期になにがあったかというと、

Jリーグ公式サイト https://www.jleague.jp/player/1625673/#attack より引用

イスマイラが先発出場はじめてから毎節2点取れてるんですね。。

イスマイラそのもののパワー・攻撃力はもちろんなのですが、それ以上にイスマイラが入ることで、栃木がチーム全体としてどう攻めるかが、前回対戦時以上によく整理されてきている印象を受けます。

その他、栃木の近々戦績関係については、たたみすとさんが詳細な記事を上げているので、ぜひご参照ください。(いつも拝見して参考にさせていただいています。ありがとうございます。)

前に収まるようになった

イスマイラが入ったことで、前に余裕ができた。ボールを持てる、ひとり打開力のあるイスマイラが相手守備を引きつけることで、根本・大島らFWアタッカーの動き良化。

もともと矢野紀章、宮崎鴻ら、前目で収めて強引に前進できる選手はいたが、その極め付けが入ってきた感じ。

イメージ的には既存の栃木FWはおおよそ1.2人分の守備対応でカバーできたところが、イスマイラになると1.6人分くらいの圧を想定しないと怖い。この0.4人分相当程度の変化がだいぶ栃木の攻撃のスムーズさにつながっている気がします。

前で収まるからシンプルに蹴れる

後衛は早めに最前線に預けられる。守備時5バックで奪ったら3CBからファーストチョイスはロングボール前進。前線が収めてくれることを信じられるのでSB(WB)も中盤アタッカーも勇気持って前に上がれる。

脈絡無視で得点してくる恐怖

セットプレーでもロングボールでも基本的に中盤での組立よりもまず前に預ける。ただし闇雲に蹴るプレイはしない。
時崎監督就任以来の良いポジション取り、スペースに入る動きを活用しつつ、攻撃加速のトリガーはあくまで前線フィードが起点。

前が収めたらまずゴールにチャレンジする。その間、中盤5人で二次三次攻撃まで分厚く強襲する。

結果として、ついさっきまで防戦状況だったのに、硬い守りで凌いで凌いで…の先に「あれ?」という一発で得点してくる、脈絡無視な展開が多い栃木SC。選手全員の頑張りがピッチ上で試合の終わりまでずっと光る、潔いサッカー。

町田の苦手パターンの説明にしかならなくて怖さしかない。

攻略のポイント

最終ラインの適切な管理

高すぎず低すぎずの位置でイスマイラなり宮崎鴻なり、収まりどころになりうるFWを牽制したい。入ってきたボールにはしっかり競って跳ね返したい。その際、もう一方のCBかSBもチャレンジ&カバーをしっかり遂行する。

ボール保持局面でハイラインを取るタイミングではGKとの役割分担をハッキリしたい。
今節は明確に守備範囲の広さが特徴でもある福井がいいかも。

町田守備が体制を整える前のクロス攻撃に警戒を

前回対戦での失点のように、最終ラインが体制を整える前のクロス強襲は狙ってくるはず。

理想はクロスをそもそも上げさせない。上げられた場合も、きっちり対応できるようゴール前の守り方は準備しておきたい。

勇気を持って中盤勝負

中盤で勇気を持って勝負したい。ボール保持者へのプレスには食いつくので、その分プレスを越えれば2列目3列目のライン間は開く。

中盤5枚の幅を揺さぶり、引き寄せることでサイド展開する余地を創出するためにも、勇気を持って中盤に差し込む、ボールを受けたら前を向くプレイを選択していきたい。

奪ったら3CB脇へのロングボール

ボールを奪ったら3バック相手の定石として3CBの脇にロングボールで速やかに展開。バイロン、沼田ら槍系選手で突く。
最終ラインの裏を取るハイボールも有効。

球際で負けない、走り勝つ

トランジション合戦になる。球際で負け、走り負けた方がアタックを喰らう。
目の前の相手に前を向かせない、ゴールを塞ぎ真正面から喰らい付き、簡単なプレイをさせない。

泥臭く仕掛ける

ポジティブトランジションの段階、瞬間的に2vs3程度の局面は発生するはずなので、仕掛けられる局面では泥臭く仕掛けたい。
綺麗にパスで抜く、間を崩すのは期待しづらい相手。本人は不在ながら、このところの藤尾が見せているようなボールを持ったら貪欲に仕掛ける姿勢のアタックが見たい。シュートもリフレクションでも入ればゴール。

エリキゴールに見るペナ角攻略の有効性

前半戦対戦のエリキのゴールは絶対エリキじゃないとできないスーパープレイではありますが、同時にボール保持者に前向きに食いつく栃木DFの特性を活かしたゴールでもありました。

ペナ角〜バイタルあたりを中心にエリキが鬼キープ、一度自陣方向に引く動きを見せたことで栃木守備陣全体がライン全体をわずかに前に寄せた。栃木守備を前に寄せたことで、エリキとチャンミンギュでワンツー突破できる(鬼のように狭いですが)スペースが生まれた。

今節の選手にエリキと同じプレイを求めるのは酷ですが、ペナ角〜バイタルでのボール保持、バックパスを絡ませることで最終ラインの一瞬のスキを生み出すアプローチは使えるかもしれません。寄せて来ないならミドルシュートも狙えばよい。

禅斗がんばれ!

禅斗、一部であれこれ言われがちなものの、決して本人にとってベストのバランスでプレイできていないように見える中、良くやっていると思っています。群馬戦、復帰戦でエンジンかかりきっていない時間帯の樹雷人のロストのケアでイエローもらったのは可哀想でした。。

(個人的には禅斗の相方は今のメンバーだと本当は安井がベストな気がします。禅斗がバリュー出すという視点では。)

群馬戦での70分の禅斗交代は、この辺の疲労による判断・リアクションの遅れが致命的なことになるのを防ぐためのアクションとして妥当で、さすが黒田さんと思った。

そんな風に現状の禅斗についてはやや同情的に見ちゃっているのですが、ミドルシュートだけは継続して練習していってほしい。枠に飛ばそう。ミドルの有無でボランチとしての怖さだいぶ変わるので 、訓練可能なファクターだから改善されるといいなぁ。

自分で取り切ることを学んだ海舟は超絶ドリブルゴールを鹿島で決めているし

禅斗ならまだまだできる。

高校選手権、松木のうしろで神出鬼没にボールを奪いゲームをコントロールしていた魔法使いのような姿を、プロのフィールドでも見たいです。受動的なケアだけではなく、自分で積極的に守備の網をかけゲームを動かすチャレンジする禅斗が見たい。

アデミウソン間に合うなら見てみたい

フル出場しないまでも、トップ~1.5枚目の位置で受けて突破、展開できるスキルが生かせそうな相手ではある。カードとしては、栃木におけるイスマイラとちょうど相応するキャラクターな印象。

今節、チャンスを独力で打開する要員として出場見てみたい。契約登録、コンディションの都合、実際出れるかどうかは様子を見てみよう。

まとめ

冒頭記載の通り、コロちゃん影響により今節栃木戦は野津田参戦お休みします。現地行く皆さん楽しんで&絶対勝ってね勝たせてきてね。

栃木を相手に勝てれば、この先を戦っていく上で間違いなく勇気に、自信になります。その先を目指すために、目の前の1戦に集中し、勝ち切りましょう。共闘🔥

おまけ)

サトミツさんが突然やってきたの、実は我が家でした。
山形戦のはじめ、サトミツさんと隣で話しながら試合見るという不可思議な状況でビックリしました。得点した時一緒にグータッチしていただき大感激。

磐田戦の時は、その隣席に黒Tヒョウ柄短パングラサン髭強面磐田サポおじさんが座ってきた(のでめちゃくちゃ怖かった)んですが、そんな試練を乗り越えたことへの天空の城の神様のご褒美だったのかなと思ってます。お礼に次回放送はじめてスポンサーになってみました。ほんのわずかですがお納めください。。

あらためましてサトミツさんありがとうございました!

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