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第1話 夢を育てるもの
ふかふかに耕した土は温かく、ほっこりとしていて、なにを植えても、どんな種をまいてもスクスク育つ。
根を深く張り、幹を太く伸ばし、枝葉をこれでもかというくらいに広げる。
そしてうっとりするほどきれいな花を咲かせて、目を楽しませてくれたあと、果汁たっぷりの甘くかぐわしい実をたわわに実らせて、舌をも満足させてくれる。
ミゲルはそれを母親から教えられた。彼の母親は植物を育てるのがとても上手で、ミゲルが生
プロローグ はじまりのものがたり
その本は普通の本と見た目は変わらない
でもいつでも手に取れるかというと、そういうわけではない。
そして本を開く人によって、書かれている内容が違うのだ。
本のなかには強力な磁石があって
本を開いた人と同じ波動のものを寄せ集める。
あるいは、その人が日ごろ意識していること
望んでいることのフォーカスの先にあるものを引き寄せてくる。
だからその本を開くときには、まずその前に氣をつけてほしい。
望みを