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【青春18きっぷシリーズ】師走の飯田線完乗物語

新年度になりました!🌸
このひだまりブログも新シリーズです( ^o^)ノ
過去作は「鉄道旅行・観光」を軸にしたエピソードを展開してきましたが、今回の【青春18切符シリーズ】はザ・乗鉄旅!
列車に乗ることをメインとした記事になりますが、「ずっと列車に乗ってて、何が楽しいの?」と思われる方もいらっしゃると思いますので、ひだまりなりの乗鉄の魅力を記事に詰めていきたいと考えております🎫
実施日は2022年12月22日で、職場の同期S君が同伴してくれました~(*^_^*)
キングオブ秘境路線『飯田線の旅』へ出発進行!!

〈飯田線とは?〉
とその前に今回のメイン路線飯田線とは?という方のために簡単に路線概要を説明しますので、既にご存じの方はここは読み飛ばしてください笑
飯田線は長野県の辰野駅から愛知県の豊橋駅間、約195kmの94駅を結ぶJR東海の路線です。
中でも起点から終点までの94駅を6時間半以上かけて走破する普通列車の運用が1日数往復あるほか、日本秘境駅ランキングの上位ランクインする駅が多々含まれていることから鉄道ファンからは「キングオブ秘境路線」「修行路線」などと呼ばれる路線となっています。

限界乗鉄旅の朝は早く、地元の北朝霞駅の集合時間はなんと5時半!!
大まかなルートは以下のようなイメージで、コース料理に例えればこんな感じですかね?😱
【前菜】中央本線(八王子~岡谷/約3時間)
【メイン】飯田線(岡谷~豊橋/約6.5時間)
【デザート】東海道本線(浜松~熱海/約2.5時間)
もちろん、18切符なのでオール鈍行ですよ笑

八王子6:35 前菜となる中央線からスタート

師走ということで、まだ外は真っ暗な状態で地獄の扉を開けます。
山梨県の大月辺りで空は明るくなり始めますが、この時間の気温は-3℃❅
コロナ対策もあって、すべての駅でドアが全開になるので、たまったもんじゃありません!!
列車はしばらくして、日野春駅に到着。ここでは後続のあずさ1号の通過待ちのためしばらく停車します🚃
じっとしていると余計に寒いので、ホームに降りてみましょう!

降りたら降りたで寒かった・・・

さすがに通過待ち中は、ドアはボタン式にしてくれましたね(^_^)
やがて、特急あずさが目の前を通過し、早くも特急の乗客を羨望の眼差しで見つめる同伴者S。(本番はこれからだぞ…😙)

中央本線で移動すること3時間。9:43にようやくメイン路線のスタート地点である岡谷駅に到着!前代未聞、同じ列車に6時間以上乗り続ける地獄旅が開幕しました👹

接続は2分しかないので、素早く乗り換え

実は飯田線は、正式には先述のとおり辰野駅が起点ですが、一部の列車がこのように中央本線へ直通しているので、実質岡谷駅からロングランが始まりました。(この電車の始発は岡谷のさらに手前の上諏訪です。)

飯田線 本当の起点駅9:59を出発!
序盤の車窓は師走らしい銀世界

序盤は長野県の中部を走行して行くので、雪が積もった田畑の側をゆっくりと走行していきます⛄
さあ、「6時間何しようか?笑」
ここで我々は重大なことに気が付きます!限界旅はもちろん駅でゆっくりと食事している暇も無ければ、食料を調達する時間さえ惜しいようなタイムスケジュールですので、事前にパン・おにぎり・お茶は調達していました🍙
しかし、「肝心なお酒がない!!!」
ましてはキングオブ秘境路線の途中駅にお酒が買える場所など、あるでしょうか?
Googleの力を借りること15分、この先の宮田駅という駅から200mのところに酒屋があるっぽい!
ただ、18切符は1枚綴りだし、万一のことがあって荷物だけ豊橋に行ってしまっても困るので、ここはS君が男気で全速力のおつかいに行ってくれるとのこと😚

反対列車が来るまでの8分で酒を手に入れろ!

制限時間は停車時間の8分間で、往復400m🏃
待っている方もそわそわしていましたが、発車2分前にS君がビールとチーズ鱈、さらに柿ピーまで買って戻ってきてくれました~㊗

午前11時から車内で宴会🍺

しかも、筆者が一番好きな「スーパードライ」の生ジョッキが2本+普通のスーパードライも買ってくれましたー
もう一本は後に取っておくとして、まだ旅の半分も終わっていないにもかかわらず「乾杯🍻」
…と思ったら、アクシデント発生⚠
S君がビールを持って全力疾走してくれていたので缶からビールが吹き出す事態に!
慌てて、泡を吸い上げるも時既に遅し… 313系の窓がビールになってしまいました😢
S君「やるんじゃないかなって思ったよね~笑」
筆者「なら、先言えよ!!」

正午を過ぎると車窓から雪が無くなったものの、今度は霧で真っ白な世界に変わります。🍃

濃霧で全然周りが見えない

やがて、飯田線の主要駅である駒ヶ根・飯田駅を過ぎるとさらに景色は一変し、天竜川に沿った川沿いの車窓になりました。🚋

緑色に染まって見える天竜川

ここからはいよいよ秘境駅ゾーンに入ります😣
一般的に秘境駅とは駅へ行く手段が限られているので、そこに到達すること自体が難しいような構造になっています。
今回は時間の制約があるので、降りることはしませんが車内からいくつかその様子を紹介していこうと思います。秘境駅の詳細はJR東海の『急行 飯田線 秘境駅号』という臨時列車の紹介ページで見ることができます。

秘境駅ランキング6位 金野駅
秘境駅ランキング5位 田本駅
秘境駅ランキング3位 小和田駅

どこも停車時間が10秒に満たないものですので、撮影するのが大変な感じでした^_^;
普段の普通列車では一度降りてしまうと秘境駅で2~3時間滞在が必要となりますが、上記のサイトにあるように秘境駅巡りに特化した臨時列車も運転されているので、今度はそのような列車で数分だけも秘境感を体験してみたいものですね…
しかも、いつの間にか空も青空に変わっていて、照らされた川の水面を眺めながら列車はゆっくりと断崖絶壁を進んでいきます🚋
そして列車は山のターミナル駅、中部天竜駅に到着し、お酒を購入した宮田駅以来の7分停車です。

外の空気を吸うべくして、束の間の休憩

さあ、いよいよ6時間半の旅も終盤戦に入り、いよいよ列車は愛知県西部に向かって進みます。車窓にもチラホラと住宅が見えるようになってくると少し都市が近づいてきた匂いがしてきますねー

新城駅と313系と虹

ラスト1時間に迫った、新城駅では突然の天気雨に見舞われたかと思えば突然の虹が出現🌈
「ここまでよく耐えた!」とお天道様が言ってくれているのでしょうか?笑
徐々に学生の乗客も増えてきて、ゴールは目前です!

豊橋だーーー😭

列車は1分も遅延することなく、定刻の16:16に終点の豊橋駅に到着しましたーーー🎊
ただ、祝福気分も束の間。我々にはここから鈍行で埼玉まで帰るという難関がまだ残っているのです…
隣を走る新幹線を見ながら、隣の人が騒いでいますがここはとりあえず無視して在来線ホームへ。
「せっかく愛知に来たから、少しは愛知らしいことを…」とかも言っている場合ではないので、5分後には東京方面の列車へ乗り継ぐというハードスケジュールwww
しかし、本当の修行はここからだと筆者はまだ知らなかった…

豊橋から浜松駅に移動後はコース料理で例えた【デザート】にあたる浜松始発熱海行に2.5時間乗車します。
車両は211系という国鉄時代からの車両が2本連結した6両編成でしたが、ここで信じられないアナウンスが耳に入ったのです…
車掌「この列車にはお手洗いはございません。予めご了承ください。」
これまでの筆者の行動と環境を振り返れば事の重大さに気付くはずですね😱
・ビールを2缶飲んだ上に、お茶のペットボトルも空
・12月なので汗で水分は出ない
なのに、熱海まではトイレなし🚻
終わったーーーーー

🚻なしのロングラン 東海道本線

まあ、意識するほど良くないので浜松駅でしっかり済ませたら後は気楽に行きましょう!(内心はド緊張www)
加えて我々に追い打ちが…
・日没後は車窓が見えない
・飯田線の車両(313系)に比べて、座面が硬く、疲弊したお尻にダメージ大
「今、コースのデザートにチーズケーキをホールで出されている感覚」という同伴者S君の発言には笑ってしまいましたwww
時間感覚は飯田線よりも、長く感じましたが実際は飯田線の半分以下なんですよね~
これだともはや東海道線の方が修行ですな^_^;

修行用車両 211系

19:52に熱海到着!
後は国府津で湘南新宿ラインに乗り換えれば、池袋♪
最後はご褒美かな? 音鉄に愛されるE231系機器未更新車両(日立IGBT)、通称「墜落インバータ」に偶然当たりました(*^_^*)
加速時に音が下がってまた、上がる。この2段階変音はかなり特徴的ですが、更新が進み、数を減らしているので長距離で乗車できるのはかなり嬉しく、それまでの疲れも吹っ飛びましたーー(同伴者は見るからにげっそり😥)
最後にその特徴的な音色を聞いていただきながら、今回は閉じましょう。

こうやって、文字や写真に起こすことで思い出が蘇ってきますね😚
今回の主役である飯田線は、乗車中も車窓の変化で乗客を飽きさせないのが一番の魅力だと思います。
S君は「二度と行かない笑」と仰せでしたので後を継ぐ方を募集します✋

🚃それではまたお会いしましょう🚃