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進学校に通う生徒の悩み
今回は、進学校に通う生徒さんに多い悩みについてお話しします。
進学校に通うくらいだから悩みなんかないんじゃない?そう思ってしまいます。
でも、できる子はできる子で比べられます。自分で勝手に比べてしまうこともあります。
このお話を知ると、なぜできなくなってしまったのか?やる気がなくなってしまったのか?そして、どうやったらできるようになるか?わかります。
●進学校の生徒さんに多い悩み
中学でいい成績を取って進学校に入学したものの、授業についていけるか不安、実際に授業についていけなくなってしまった…こんな状況の生徒さんの家庭教師を何度かさせていただきました。
進学校に入学してくる生徒さんは、各中学の上位です。ただ、中学で上位でも、進学校では真ん中以下になってしまうことも当然あります。
進学校の生徒だから、みんなが授業を理解しているかというと、もちろんそんなことありません。
特に高校以上になると、同じ高校のなかでも力の差はかなりあります。
授業は真ん中か、それより上を基準に行われるので(進学校は特にこの傾向あり)、授業が速かったりレベルが高かったりします。
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こうしたことが原因で、授業についていけなくなり、劣等感を抱えてやる気がなくなってしまうことがあります。
中学の頃はできたので、その分ショックは大きいです。
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でも、実はあきらめてしまっていることも多いのです。
もったいない。
日本人は平均点を取れないと極端に不安になるものです。
中学の頃は、授業がよくわかっていたので、日頃それほど勉強しなくても、テスト前に集中して勉強すればいい点が取れたかもしれません。
でも、そんな子が授業をきいてもわからない。一生懸命勉強しても平均点が取れない…こんな状況になると、不安になって自信を失って現状から目を背けたくなってしまいます。
こうなるとやる気エネルギーが急低下して、勉強量が落ちて授業中は取りあえず黒板を写しているだけ、定期テストは赤点を取らないように、もしくは、赤点を取ってなんとか追試で…となってしまいます。
これでは実力を高めるための勉強時間はゼロになってしまいます。
不安や恐怖や劣等感で勉強するのですごくツラいし疲れます。身にもつきません。
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こんなときは、まず自信を回復することが大切です。
傷ついた自尊心、自己肯定感を回復させてあげる必要があります。
「進学校なんだから平均点を取れないことがある。別に自分の本来持っている実力が下がったわけではない」こう思ってもらう必要があります。
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こんな感じで客観的な状況を繰り返し伝えながら(繰り返し伝えないと、毎日学校に通ってできないことを感じているので、すぐ戻ってしまいます)、
わからなくなってしまった科目は、わかるところまで戻ります(1年生の最初でも、中学まで戻ってもOK)
問題が難しければやさしい問題から取り組みます。
進学校に入学する生徒さんは、もともと自分で勉強できるタイプが多いです。
できるところからやり直せば、自学自習でどんどん進むことができます。今はいい参考書がたくさん出ていますし。
学校の問題集が難しければ、その前に基礎を扱った参考書、問題集を「一気に」やって(のんびりじゃないですよ)、そのうえで学校の問題集に入ります。
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できないのは、今やっている分野をわかっていないのに、無理に勉強したり難しい問題にいきなり取り組んだりするからです。
(進学校で使っている問題集は難しいことが多いです)
焦ってしまうと、こういう勉強に陥りがちです。でも、これは逆効果です。急がば回れです。
この方法で復習していけば、わかる分野が増えて、少しずつ自信がついてきます。
自信がつくと勉強が楽しくなってきます。楽しくなると勉強がはかどります。
ある程度、復習が進めば、いろいろな知識がつながって、学校の授業が少しずつわかるようになってきます。
もちろん苦手な科目が残ることはあります。でも、取りあえず学校についていっているという自信と安心感は取り戻せます。
自信があれば、できることがすごく増えます。
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今回は進学校の生徒さんに多い悩みとその解決法でした。
もし今、こんな状況の人がいたら、基礎を扱っている参考書・問題集から始めてみてください。
いろいろと見えてくることがあると思いますよ。
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