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【ChatGPT: ショート】π? (ToT)

 みなさんは、この会議ムダだぁぁってことありませんか?
 わたしはいつも、ChatGPTさんと会話しているとき、会議でなく誰か人生を代わってもらえないかなと思いながら、寝転がって暮らしています。

 前回は方向性刺激Few (Directional Stimulus prompting)と、知識生成Few(Generate Knowledge Prompting)とから、ロイヤルゼリーが食べ物なら香川市もあるって話でした。

 今回は三人寄れば想像プロンプト(Tree-Of Thoughts Prompting)から、ゆとり世代の人生を全否定されてみたいと思います。

 よく知られている通り、ChatGPTさんは手順を追って考えることが苦手です。そういう勉強してこなかったからです。ところがその甲斐あって、そこらの動画出している自称専門家よりも豊富な知識と経験を持っています。しかも働き者なので人さまの三倍ぐらい余裕で働きます。


図1 πは3会議

 なにより会議もひとりでこなしてしまいます。そのやり方はまだ決まっていないのですが、ちょっと面白いプロンプトを見つけてきました。(※出典1)

 さっそくやってみましょう。(※注1)

User
異なる3人の専門家がこの質問に答えています。全ての専門家は自分の考え方の1ステップを書き留め、それをグループで共有します。全ての専門家は次のステップに進みます。もし専門家の中に誤りに気付いた人がいたら、その人は退席します。質問は「πは3として教えるべきか。ゆとり教育の観点から議論して欲しい」

ChatGPT
専門家1: ゆとり教育の観点から、私はπを3として教えるべきではないと考えます。ゆとり教育は、生徒たちに柔軟性や創造性を育む機会を与えることを重視しています。数学においても、正確性と理解の深さを追求することは重要です。πは円周率を表す不可欠な数値であり、正確な値であることが求められます。したがって、πを正確に教えることは、生徒たちの数学的な基礎を確立し、将来的な学習や応用に役立つでしょう。

専門家2: 私はゆとり教育の観点からも、πを3として教えるべきではないと考えます。ゆとり教育は、生徒たちの学習意欲や興味を引き出すことに重点を置いています。数学は論理的思考や問題解決能力を養う上で重要ですが、生徒たちに不正確な情報を提供することは逆効果です。πは実際には3ではなく、無限に続く小数です。正確な値を教えることで、生徒たちは数学の奥深さや興味深さを実感し、より深い学習への意欲を持つことができるでしょう。

専門家3: 私はゆとり教育の観点から、πを3として教えることに賛成します。ゆとり教育は、個々の生徒の能力や特性を尊重し、学習環境を柔軟に調整することを目指しています。数学において、πは円周率を表す数値ですが、初等教育段階ではその正確な値を覚える必要性は低いと考えます。代わりに、πを3と近似して教えることで、生徒たちは数学の基礎を確立しやすくなります。また、πの正確な値については高等教育段階で学習する機会があります。ゆとり教育は生徒の負担軽減と興味喚起を重視するため、πを3として教えることはその理念に合致すると言えます。

全ての専門家が自分の考え方を述べました。次のステップでは、他の専門家の意見に対して反論や質問を行い、議論を深めることができます。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 実を言えば、ここまではRegenerate ボタンを3回押したのと同じです。文脈(Context)として残るかどうかの違いだけです。

 キーワードに「ゆとり教育」という視点を与えてあるので、三人とも同意見になることが多いのですが、今回は、それぞれの立場が微妙に違っているように感じました。そこでもう少し、詳しく聞いてみたいと思います。

User
創造性を育む意味で3と教えることは重要だと思うが? 三人の意見を聞きたい

ChatGPT
専門家1: 創造性を育むという観点から、πを3と教えることは有用であると主張します。数学における創造性は、問題解決や新しいアイデアを生み出す能力を指します。πを3として教えることによって、生徒たちは円や円周に関する問題を簡単に扱えるようになります。この近似値を用いることで、より複雑な数学的な概念や応用に進むための基礎を築くことができるでしょう。

専門家2: 創造性の観点から、πを3と教えることは創造性を制約する可能性があると考えます。創造性は新しいアイデアを生み出す力ですが、正確な情報を持つことも重要です。πを3と近似して教えることで、生徒たちが正確な円周率の理解や応用に制約を感じる可能性があります。創造性を育むためには正確な情報と基礎的な知識が必要であり、πの近似値ではそれが十分に提供されないかもしれません。

専門家3: 創造性を育む観点から、πを3と教えることは創造的な思考を促進する一方で、数学的な正確性を強調することも重要だと考えます。πを3として教えることは、生徒たちが円や円周に関する問題を解く際に柔軟なアプローチを取ることを可能にします。しかしその一方で、正確な値であることを認識し、より高度な学習段階でその正確性を追求することも重要です。創造性と正確性は互いに補完的な要素であり、両方をバランス良く育むことが重要です。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 尋ね方がイジワルなせいなのですが、よく聞くと会議の流れを受け立場を少しだけ変化させてきていますよね。実際の会議でも、そういう人って必ずいます。悪いことではありません。誰だって嫌われたくないですからね……

User
3と教わった生徒が応用へ進むことはできるだろうか?

ChatGPT
専門家1: 3と教わった生徒が応用へ進むことは可能ですが、正確な円周率の理解が求められる応用領域では制約を感じる可能性があります。応用段階では、正確な数値や計算が必要になる場面がありますので、生徒たちは正確な円周率を学習する必要があるでしょう。

専門家2: 3と教わった生徒が応用へ進むことは一部制約される可能性があります。応用領域では正確な円周率の知識が必要になる場合が多く、3という近似値では限定的な範囲でしか応用できないかもしれません。生徒たちがより高度な数学や科学の分野に進む場合は、正確な円周率の理解が必要です。

専門家3: 3と教わった生徒が応用へ進むことは可能ですが、正確な円周率の理解が求められる場合には制約を感じるかもしれません。応用段階では、より高度な数学や科学の概念や問題に直面することがありますので、正確な円周率の理解が重要です。生徒たちは正確な円周率を学習する機会を持つことで、応用領域での深い理解と解決能力を発展させることができるでしょう。

結論として、3と教わった生徒が応用へ進むことは制約を感じる可能性があります。正確な円周率の理解は応用領域で必要とされることが多いため、生徒たちがより高度な学習や応用に進む際には正確な値を学習する必要があると言えます。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 ここでの「制約を感じる」とは、ざっくり言えば「後になって、細かいことを云う数学が嫌いになる」という意味だと思います。よくあることですが嫌いになって離れてゆくとすれば、数学の分野で創造性が発揮されることもありません。

User
応用へ進むのに制約を感じるなら、期待された創造性も意味がないのでは?

ChatGPT
専門家1: 応用へ進む上で制約を感じることがあるとしても、創造性は依然として重要な要素です。創造性は新しいアイデアや解決策を生み出す力であり、応用の範囲や制約を超える可能性があります。3という近似値を教えることによって、生徒たちは数学的な概念を理解しやすくなり、その基礎を活かして創造的な応用を行うことができるでしょう。

専門家2: 応用へ進む上で制約を感じることがあるかもしれませんが、創造性は依然として重要です。創造性は限られたリソースや制約の中で新たな解決策やアイデアを生み出す能力です。3という近似値を教えることによって、生徒たちは数学的な基礎を身につけ、それを活かして創造的なアプローチを取ることができるでしょう。制約を感じつつも、創造性を発揮することは十分に意味を持ちます。

専門家3: 応用へ進む際に制約を感じることがあるかもしれませんが、創造性は依然として重要です。創造性は新たなアイデアや解決策を生み出す力であり、限られた条件や制約の中で発揮されることもあります。3という近似値を教えることによって、生徒たちは数学的な基礎を習得し、それを元に創造的な応用を行うことができます。制約を感じつつも、創造性を奨励することは重要であり、創造性を通じて新たな解決策やアイデアを生み出すことが期待されます。

結論として、応用へ進む上で制約を感じることがあっても、創造性は重要な要素です。創造性は限られた条件や制約の中で新たなアイデアや解決策を生み出す力を指し、数学的な基礎を身につけた生徒たちはその創造性を発揮することができます。制約を感じつつも、創造性を育むことは意味があり、応用領域で新たな可能性を開拓することにつながると言えます。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 わたしはちょっとだけ話がわからなくなりました。嫌いになった数学で新たなアイデアを産み出すって? どういうこと?

User
専門家1は意見が矛盾していないだろうか、他の2人と議論して欲しい

ChatGPT
専門家2: 確かに、専門家1の意見には矛盾が見られますね。創造性を育むという観点から3と教えることを主張しながらも、応用へ進む際に制約を感じる可能性を認めているように思えます。創造性は新しいアイデアや解決策を生み出す能力であり、応用の範囲を広げることも含まれます。しかし、正確な情報や知識が不足している場合、創造性が十分に発揮されない可能性があります。

専門家3: 同意です。専門家1の意見は矛盾していると言えます。創造性は制約を超えて新たなアイデアを生み出す力であり、正確な情報と基礎的な知識が重要な要素です。3という近似値を教えることによって、生徒たちは基礎的な数学的な概念を理解しやすくなるかもしれませんが、応用の範囲が制約される可能性があります。創造性を育むためには正確な情報と基礎的な知識を提供することが重要です。

専門家2と専門家3の意見から、専門家1の意見には矛盾があることが明らかになりました。創造性は制約を超えて新たなアイデアを生み出す力であり、正確な情報と基礎的な知識が必要です。3という近似値では正確さに制約があるため、生徒たちが応用領域で創造的な思考を展開する際に制約を感じる可能性があります。この点について専門家1の意見をさらに議論してみると良いでしょう。

User
専門家1からの反論をききたい

ChatGPT May 24 Version, 20023

 正直いってわたしには何が何やらさっぱりわからないのですが、どうやら二人は専門家1の矛盾をみつけたようです。本来なら、わたしがとりなす立場なのですがはっきりいってバカなので、本人に丸投げしちゃいました。
 こういう司会者、本当の会議でもいますよね……

 お呼びでない感じに、専門家1は気づいたかも知れません。急に返答に詰まり処理が遅くなりました。どうしてこうなったあ!ってところでしょうか。

ChatGPT
専門家1: 申し訳ありませんが、私の意見に矛盾があるという指摘に対して反論することはできません。自身の考えについて再評価し、他の専門家の意見と照らし合わせるべきだと認識します。創造性と正確性のバランスを考慮する上で、正確な情報と基礎的な知識の提供が重要であることは、他の専門家の意見からも明確に示されました。これを踏まえて、私の考えを見直し、より一貫した意見を提供するよう努めます。ありがとうございました。

専門家1は自身の意見に矛盾があることを認め、他の専門家の意見と照らし合わせるべきだと述べています。彼らは反論することなく、再評価と見直しを行うことに同意しています。これにより、議論が進展し、より一貫性のある意見が得られる可能性があります。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 嫌いになったわけじゃないのですが…… 退席でいいかな?

図2 退席でいいかな?

User
専門家1は退席でいいかな?

ChatGPT
はい、専門家1は退席しても構いません。彼らの意見に矛盾があり、議論が進展しづらいということであれば、専門家1が退席することは適切な選択肢です。他の専門家の意見を中心に議論を進めることができます。専門家1に感謝の意を示し、他の専門家との議論を続けることが良いでしょう。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 専門家1の名誉のために言っておきますが、このToT(Tree-Of Thoughts Prompting)は最初に、とても重要な一文が抜けています。それは……

 想像してみてください。

図3 ToTプロンプト

 「想像してみてください。異なる3人の専門家がこの質問に答えて……」とするところをうっかり、というかちゃっかり端折っていたのです。

 これがあればChatGPTさんは、適当なキャラづけ(Behaver)をして適切と思われる専門家を召喚してくれていたはずです。同じ専門家だったとしても、自動生成の美人画を集めるようなアイドルオタにはおっぱいデカけりゃいいので、3だろうが何だろうが、そんなπは関係ないですからね。

 そのため、専門家1は教育関係者というより、芸術や文化の専門家としての意見を述べ、途中からお呼びでないことに傷ついた……。ちょっと場違いな召喚しちまったなあ。結果として、申し訳ないことをしました。

User
専門家2と専門家3との意見をまとめる

ChatGPT
専門家2と専門家3の意見をまとめると、以下のようなポイントが挙げられます:

・創造性は重要な要素であり、制約を超えて新たなアイデアや解決策を生み出す力です。
・正確な情報と基礎的な知識は創造性を支えるために必要です。
・3という近似値では正確さに制約があり、応用の範囲で制約を感じる可能性があります。
・応用へ進む際には正確な円周率の理解が求められる場面が多くあります。
・生徒たちは正確な円周率を学習することで応用領域での深い理解と解決能力を発展させることができます。

これらの意見から、創造性は重要であり、制約を感じつつも応用領域での創造的な思考を促すために正確な情報と基礎的な知識を提供することが重要であるという点について専門家2と専門家3は一致しています。

User
ゆとり教育を受けた生徒たちには残念だが、π=3は数学教育とはいえない。これが結論でいいかな?

ChatGPT
はい、それは一つの結論としてまとめることができます。ゆとり教育を受けた生徒たちにとって、π=3は正確な数学教育とは言えないという結論です。正確な円周率の理解は数学的な基礎を固める上で重要であり、応用領域での深い理解と解決能力を発展させるためには正確な情報と基礎的な知識が必要です。したがって、数学教育においては正確な円周率の教授が望ましいと言えます。

ChatGPT May 24 Version, 20023

 「π=3は数学教育とはいえない」これが今回の結論でした。

User
ありがとう

ChatGPT
どういたしまして。お役に立てたようで嬉しいです。もし他に何か質問やお手伝いがあれば、遠慮なくお知らせください。お手伝いできることがありましたら、喜んでサポートいたします。


Regenerate response

Free Research Preview. ChatGPT may produce inaccurate information about people, places, or facts. ChatGPT May 24 Version
ChatGPT

ChatGPT May 24 Version, 20023

 こうやって無駄な本部や会議が減ってゆけばいいのですが……。


【出典】
出典1:Open AI, "Prompt Enginnering Guid / Tree of Thoughts (ToT)".
出典2:Dave Hulbert," tree-of-thought-prompting/tree-of-thought-prompts.txt" ,ChatGPT Draft on Powered by GitHub.


【脚注】
注1:
原文は次のようなものです。もちろんこのままでも使えますが、ここではChatGPTさんに翻訳してもらったのを使いました。

Imagine three different experts are answering this question. All experts will write down 1 step of their thinking, then share it with the group. Then all experts will go on to the next step, etc. If any expert realises they're wrong at any point then they leave. The question is...

相談して欲しい! といったインド人通訳はもう必要ありません。プロンプトの最後をこう直せば日本語で意見を述べてくれます。The question is... [日本語] πは3として教えるべきか。ゆとり教育の観点から議論して欲しい。


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