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町は常にそこにある

今日のマイサードプレイス。

ここで白くつつまれた町を見ると、なぜか平和という言葉が頭に浮かぶ。

鳥の羽ばたく音や沢の水の音だけが聞こえる空間があって、人はいない。白い景色と人の気配がないのが平和だとすれば、平和とはどこまでいっても人のもの。

ありとあらゆる不幸があるのに平和とか幸せとか感じるのは鈍い人間だけだと岡本太郎に怒られそうだけど、しょうがない、だれもがそんなに強くない。

そう感じて同じ景色をみると、雪に包まれた町は、人生のにおける妥協や不条理をあきらめて受け入れている、自然の一部としての役割を知らぬ間に果たしている、なんとも退屈な町にみえた。

しばらくすると朝霧は消え、太陽の光が差し込む。
そうすると町はキラキラと輝いて希望や夢で溢れているように見えた。

町は朝の雪景色と朝霧により退屈で平和になり、太陽がでると活気にあふれ、夜は朝の退屈に備えて姿を消す。

町は常にそこにある、町が変わって見えるのも、永遠に変わらないと思えるのも、変えたいと思うのも、すべては人の瞳を通して映し出すから、光と水晶体の気まぐれから。


#エッセイ #まちづくり #サードプレイス #飛騨古川 #高山

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