ヒダ ヒツキ|無料駄文エッセイ

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【ウォーキング】東我孫子の「一里塚跡」から谷津ミュージアムを通って湖北へ歩く

⚠️宣伝目的での♡禁止 今日は千葉県我孫子市天王台のコメダでモーニングを食べ、コーヒーをおかわりして追いモーニングを食べて、軽いウォーキングをすることに。 一里塚は旅人の目印に盛り土の上に杉などを植えたもので、実際にそのようになっていた。 一里塚跡から「岡発戸(おかほっと)」という温かそうな地区を目指す。 固形燃料用のポケットストーブと小型ケトルを持ってくれば、田園風景を眺めてコーヒーを飲めたのに・・・ 天王台のコメダから約3kmのちょっとしたウォーキングだったけど、

    • ブラック企業回顧録 ⑤

      ⚠️宣伝目的での♡禁止  その日、3階の倉庫にリボンを取りに行くと、ベニヤ板の壁で囲まれた謎の部屋のドアが開いていて、僕に覗かない選択肢はなかった。六畳程の部屋には布団が敷かれたままで、部屋の片隅にはテレビがあり、それを見た瞬間、直感的にそこがガリガリの鈴木の部屋だとわかった。鈴木は毎朝誰よりも早く出社し、僕や立溝より先に帰ったところを見たことがなかったし、貧相な風貌の鈴木がそこに住んでいてもまったく違和感がなかったからだ。  どういう経緯で鈴木が工場の倉庫に住み着いたのか

      • ブラック企業回顧録 ④

        ⚠️宣伝目的での♡禁止  その会社にはすぐ近くに「分室」と呼んでいる事務所があり、右脚に障害があった社長は、その分室にいてほとんど会うことがなかった。     分室には樋口という30代半ばの男がいて「書き込み」と言って、チラシの文字などをトレッシングペーパーに書く仕事をしてしていたのだけど、時々、セーラー服の女子高生が僕がいる民家の社屋に樋口を訪ねてくることがあった。その女子高生は樋口の恋人で、どうも樋口は女子高生と付き合っていることを自慢したがっている様子だった。  しば

        • ブラック企業回顧録 ③

          ⚠️宣伝目的での♡禁止  湯川画房に就職して間もない頃、通勤で利用していた地下鉄の駅に向かう途中で、高校1年から好きだった女性に会った。卒業式以来だったからまだ1か月ぶりくらいで、朝日の中で見た彼女はまだ高校生の時と変わっていなかった。僕らは駅まで一緒に歩いて、お互いの会社のことを話したような気がするけど、思い出せない。  彼女と僕の家は歩いて10分ほどの距離だったけど、それまで一度も彼女に会ったことはなかった。そもそも、そこは彼女が通るはずがない道で、当時、愛読していた『

        【ウォーキング】東我孫子の「一里塚跡」から谷津ミュージアムを通って湖北へ歩く

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        • ブラック企業回顧録
          5本

        記事

          ブラック企業回顧録 ②

          ⚠️宣伝目的での♡禁止  僕が入社した湯川画房は初日からブラック企業だった。求人票には勤務時間は9時から17時45分と記載されていたのに、初日から残業だった。残業が当たり前のようで定時に帰れる雰囲気ではなく、帰っていいとも言われず、仕事があるわけでもないからなんとなく座っているだけだった。その後、3か月で退職するまでの間、定時過ぎで帰ったことは一度しかなかった。その日は異様に権田の機嫌がよかったのだ。  入社して数日後、定時の17時45分を大幅に過ぎてから「歓迎会」というこ

          ブラック企業回顧録 ①

          ⚠️宣伝目的での♡禁止  中学を卒業してすぐのことだった。当時、漠然とアニメーターになりたいと思っていた僕は、毎月近所のパン屋でアニメ雑誌の『アニメージュ』を取り寄せてもらっていたのだけど、その月の表紙に衝撃を受けた。それはその年の夏に公開される『さよなら銀河鉄道999』のポスター用に描かれたメーテルのイラストだったのだけど、それまで見たこともない作風でメーテルが立体的に描かれていたのだ。驚いたことに髪の毛が一本一本描かれており、メーテルの金色の髪は画面の中心から両端に向か

          新聞店の怪しいニイカワさんと「世界のビールフェア」

          ⚠️宣伝目的での♡禁止 『壊れたソニーのワープロと終わった長い片想い』で書いたけど、僕は26歳で名古屋から上京して半年ほど世田谷の新聞店で働いていた。 そこに「代配」としてやって来たのがニイカワさんだった。代配というのは、人手が足りない時などに新聞を配達する仕事で、あちこちの新聞店を渡り歩いて生活している人が多くて、僕のように真っ当な会社員をやっていた人間からすると、かなりアヤシイ人なのだ。 僕と同じアパートに住んでいた新聞配達一筋の遠藤さんが、代配は給料がいいけど、ワ

          新聞店の怪しいニイカワさんと「世界のビールフェア」

          壊れたソニーのワープロと終わった長い片想い

          ⚠️宣伝目的での♡禁止 昔好きだった女性とワープロの話。その女性は高校の同級生で、意を決して告白して、18歳の大晦日にきちんと振られたのだけど、彼女のことを忘れることができずに、22歳の夏に初めての海外旅行で行ったサイパンから帰ってきた勢いで、自宅に電話してファミレスで再会してから、26歳で上京するまでに何度か映画に行ったり食事をしていた。 25歳だったと思うけど、フリーライターを目指していた彼女はニュージーランドで生活して、その体験を書くというような企画を立てているのだ

          壊れたソニーのワープロと終わった長い片想い

          節分に幼稚園で虐待された話

          ⚠️宣伝目的での♡禁止 もう50年以上前になる。私は名古屋市西区に今もある国風第一幼稚園に通っていた。今はどうだか知らないけど、クラスは「ゆり」とか「かんな」みたいに花の名前になっていて、年少か年長かわからないが、私はその「ゆり」と「かんな」の時に、鼻の横に大きなな黒子があるM野という40歳前後の女の先生から虐待を受けた。先に言っておくけど、性的なものでも肉体的なものでもなく、精神な虐待だ。 幼稚園時代の私は物覚えが悪く、クラスの園児達が普通にできることができなかった。例

          節分に幼稚園で虐待された話

          「こっっつ駅」

          ⚠️宣伝目的での♡禁止 夢の話というのは、聞かされる側からすれば面白くもなく、たいていは苦痛なものなのだけど、それを承知の上であえて書いてみる。 今朝方、目覚める直前に見ていた夢なのだけど、現実には成人しているのに、5、6歳の頃の娘と電車に乗っていた。 停車した木造の古い駅には、3畳くらいの小さな木造の売店があって、看板にはちょっとレトロな赤い字で「リリィ」と書いてあった。僕はそういう古めかしい店が大好物なのだけど、目的地があるようで、後日来ようと車窓から見える駅名標を