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with外来生物の実感

岩堰(松山市)へと撮影に行った。目的は野鳥である…

「原則運動禁止!」の警報が出る猛暑の中でも、ここに来るとさながら森林浴のような気分。非常にいい場所だったのだが、いざ家に戻ってRAW現像をしていると、何やら複雑な気持ちになってきた。今回はその話題である。

原因はこちらの写真。

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野鳥を探す合間になんとなく撮影したのカエルとカメ。一方はウシガエル、もう一方はミシシッピアカミミガメ。勘のいい方はお気づきかと思うが、いずれも外来生物である。

国立環境研究所の侵入生物データベースを参考にして詳しく見てみよう。

▽ウシガエル
自然分布:アメリカ合衆国・中部、カナダ南東部
侵入経路:食用、養殖用としてアメリカ合衆国南部、ニューオリンズから持ち込まれた。
侵入年代:1918年
法的扱い:外来生物法で特定外来生物に指定された。

▽ミシシッピアカミミガメ
自然分布:アメリカ合衆国南部からメキシコ北東部の国境地帯。
侵入経路:愛玩用に輸入されたものが遺棄されている。
侵入年代:1950年代に始まり、野外では1960年代後半からみつかるようになった。
法的扱い:条例公表種(愛知県)、移入規制種(佐賀県)、人畜共通感染症の観点から、アメリカ合衆国内では甲長4インチ以下の幼体の販売が国内法で禁止。オーストラリア、韓国、南アフリカ共和国でも本亜種の輸入が禁止されている。

いずれも年代こそ違えど、在来生物への影響などが懸念される生物であり、人間によって持ち込まれたことに端を発する。

初代松山藩主・加藤嘉明の命により足立重信が完成させた岩堰は、ホタルの名所としても知られる景勝地である。そんな静かで美しい渓流を楽しめる場所でも外来種…

withコロナならぬ、with外来生物てなことになるのだろうか。

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