女性ホルモン
Xで見かけた意見を目にして思う。
昔からの口頭伝承的な、言い伝え的な
母性本能
とか
女性ホルモン
とか。
母ならできる、的な。
いや、昨日まで1人の人だったし今日もその続きだし明日もさらに続くし。
出産したから急に強靭な肉体と精神を入手する訳はない。
逆に出産というものの身体への負担ときたら甚だしい。
出産したからわかる。少なくとも私はそう思う。
なぜかこの体験をしていない人たちが、女性は寝不足でも良いように身体が変わるのだと言う。
いやそんなわけは無かろうが。
産後は身体全体の激痛と戦うのに、痛みも何もない人たちが、勝手に「大したことない」と判断する。
いやそんなわけは無かろうが。
某30代男子(アメリカ政治もロシア侵攻もイスラエルの振る舞いにもほぼ私も一致する意見を持つ人権意識の高い人)が、「母性本能って、あると思う」といとも軽く口にする。
なぜ!そこだけ非科学的なのか。
いやそんなわけは無かろうがー!
人間、寝なくて良い訳が無かろうが。
女性の暮らしは長い間軽視(または無きものと)されてきた。今ももちろん発展途上中だ。(発展してるならまだマシではあるが、時折日本の女性差別はキリストとイスラムの対立のように永遠にクリアされない課題なのではないかと絶望感を抱く時がある。)
女性が痛みに強かった訳でも、母性本能でも、ホルモンの成せる技でもない。誰も重要なことだと判断せず、従って社会保障などないから仕方なく死ぬ気でなんとかして来ただけである。
何度でも言うが、会社で働いている方がどんなに楽か。ギャーギャー言う向きには、ぜひどうぞどうぞ体験してみては。と全力でオススメする。
🔸
男衆は、体験したことのないことについてなぜ偉そうに御託を並べるのか。
しかし悲しいことに、この世の決定権を持つ人たちは、ほとんど出産を経験していないし、さらに悪いことに「自分のDNAを継ぐ子どもがいながら、子育てを放棄してきた人たち」ばかりであるというのが何しろ絶望的である。
※産まないと決めた人、産めなかった人はここにはもちろん含まれない。
岸田文雄も茂木敏充も木原誠二も甘利明も、子育てしてない。
経団連のお歴々も、子育てしてない。
以前から提案しているが、政治家になるために最低一年は子育てを「中心となって」行うことを義務化したらどうか。
プーチンやネタニヤフが子育てしていたら、と考える。
あんなくだらない戦争なんて無くなるかもしれない。
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