コロナ禍で、全国一律に支援金を配布する際などに目にするクーポン券の類。これは権力者側の様々な目論見が浮かび上がって見える。
もちろん、クーポン発行すると中抜きできるだけでなく、次の選挙の票集めにも繋がるし良いことづくめなのはあからさまだが、
とある議員が口にする「国民はバカだから、使い方を誤る」にはびっくり仰天した。
アフターピルについても、女性が悪用する恐れがあるなどと言う理由で承認されなかったり
とかくこの日本社会は、「権力者が無知な国民に施しを与えている」ような言動甚だしく、私はその度に不機嫌になる。
市民社会が権利を勘違いしているから、という教育の失敗も理由だがやはり、独裁制はなかなか覆すことは難しい。日本にかつても今も民主主義はなかった。
萩生田や西村、竹中といった輩がどれほど有能なのかは分からないし、学歴は少なくともあちらの方に軍配が上がる。でも、悪いけど国会の審議を見る限り、チグハグな答弁、ブレる答弁、説得力のない答弁、そしてニヤニヤした顔、彼らに知性のカケラを感じないのは、私だけではあるまい。少なくともあの人たちにバカ扱いされたくない。つい、彼らの名前を出してしまって本当に申し分ないが、そう、正しくは
誰か特定の人が私に対して「バカな国民にはクーポンでもやっとけ」と言っている訳ではなく、永田町全体から、そんな空気を醸し出されている、というイメージだ。
でも、違う。とことん、違う。生活保護もコロナ支援も少子化対策も教育支援も、災害支援も、違う。そこじゃない。そこじゃないんだ。もっと合理的で効果的でみんなが喜ぶ政策があるんだ。
私の意思や人権を無視しての話し合いが、永田町では為されている気がする。いつの間にか永田町は、神の領域になってしまったのか。それとも永田町内の平均寿命が高すぎて事実上天国に近くなってしまったのだろうか。
🔸
女性の割礼について、FGMはアフリカを中心に広い地域で行われていると聞く。中学生の時、クリトリスがどんな役割を果たすのか知らないばかりか、自分にそんな部位があることも知らないスポーツしかしてない早熟の真反対っ子だった私だったが、ある日国語の時間にFGMの問題を教えてくれた先生がいた。その先生は中学生に誠様々なことを教えてくれた社会派の先生。その時の震撼とした気持ちを忘れない。自分のことというより、その行為自体を恐ろしいと感じた。おそらく自分が男であっても同様に感じたのではないかと思う。だって、自分にクリトリスがあるとは知らなかったから。
中学生の私はたいそう憤慨した。
国連はなぜ動かないのか。明らかな人権侵害行為である。アフリカは野蛮な国だからこうなるんだ。先進国の人たちが、私が、救わなければならない。スーダンの女性が可哀想だと。今にも助けに行かなければ。
しかし今思えば、なんと傲慢な少女か。私が助けに行くとは。
この問題も根深い。私の友人が明日割礼を受けると言われれば全力で匿うだろうが、話はそんなに単純ではない。
女性の人権が蔑ろにされているからとてスーダンの権力者を宗主国面してイギリスやフランスが力ずくで引きずり下ろしたところで、国際社会は納得するだろうか。私は少なくとも意義あり!である。
それにイギリスやフランスだってパーフェクトな国ではない。では誰がパーフェクトなのか。
だし、先進国がブルドーザーのように無理やり世界を作って来た今のこの価値観が全て正しいとは思えない。各地の文化を尊重したい。でも、生まれ落ちた時から人間には権利がある。という感覚が大好きな私はもしも文化が誰かの権利を妨げているならその文化を変えてほしいとは思う。
でも…黒船に乗った人たちやマッカーサーたちに劣った人種と見られ、文化を根こそぎ崩壊させられた国の末裔である有色人種の自分でもある訳で、そんな角度から眺めるとまたなんとなくやるせない気持ちになることもある。
劣った人は優れた人により統治されるのが良いだなんて、乱暴なしかし真理をついてもいる考えには、今後も積極的に取り組んでいきたい。
人間とはまごうことなき業を背負った生き物であることよと、ため息をつきながら。
萩生田氏はいつも偉そうだ。
子ども家庭庁については意義ありだし、少子化になっている理由が、おそらく小倉氏がバカなのではなく、心底分からないのだろう。小倉氏は東大法学部ーオックスフォードで金融経済学の修士を持つほどの人物だが、金融経済学では少子化の理由は学ばなかっただろうし、そんな人がなぜ子ども家庭庁にいたのか謎ではある。税金をこのようなイベントに使う愚かなことを、やめてほしい。
本当にお粗末な組閣の連続である。
当事者が全て解決するわけではない。ただただ、永田町に多様な人材が不足しているだけだ。