女を守りたい男


ほんのちょっと調べると相当な男が女を守りたいと思ってくださっているようです。

どんな未来でも変わらぬ愛を誓うよ強く抱きしめ君を永遠と呼ぶのさ
何があってもずっと守りたいから

Hey!Say!JUMP White Love

悲しみは半分 喜びは2倍に 毎日が特別なmemory ずっと守るよ
永遠を誓おう 君を守り続けるよ 虹のように暖かな愛で 君を包もう

king and prince memorial

どんな手を使ってだって君を守るから
君に捧ぐmylove

hey!say!jump DEAR MY LOVER

そのまなざしでそのぬくもりで君の今までを教えて。
甘いとこも苦いとこも抱きしめて守るから

snowman オレンジkiss

いつも輝くきみのその笑顔守ると誓うよ

special kiss なにわ男子

Hello Hello 十字切ればせつなさこぼれる永遠の愛さ神に誓うよ守るぼくがいる

sexy summerに雪がふる sexyzone

なんだかたくさんあり過ぎて書くのも辛い。

彩り king&prince
ジェットコースターロマンス kinkikids
真夜中のシャドーボーイ hey!say!jump
パロディ west
roar kattun
サヤエンドウ news
アカンlove 純情愛やで west
花言葉abcz
lotus 嵐
with you sexyzone
mygirl hay!say!jump
三銃士news
コ・ハ・ル・ビ・ヨ・リkinki kids
never again kattun
moon lover king&prince
僕のワルツking&prince
途中下車 嵐
star time hay!say!jump
wilds of my heart kattun
shalalaはじけるlove king&prince
ジャスミン v6
umbrella なにわ男子
forever gold sexy zone
ギフト 嵐
snow white  hey!say!jump

出てくる出てくる…次々と生まれる「女を守りたい男」を描いた歌。

そんなに簡単に「守る」なんて言っていいのかな。「永遠」とか口にして良いのだろうか。
それに一体「何から守る」のだろうか。

正確に言えば「守られたがる女たちからお金を巻き上げるため、需要に合わせて思ってもいないセリフを無理矢理捻り出している」と言った体であることは無論言うまでもない。

女が求めるから迎合するマーケットイン式か
男に守られたい女が増えることが男にとって都合が良い社会であるから扇動するプロダクトアウト式か

どちらが先かは分からないが、元ジャニーズの守りたい系は異常な頻度である。

ジャニーズが苦手な理由はここかもしれない。生涯かけてこの集団に興味はあれども惹かれたことは一度だってない。

何が苦手かと言えばこの明らかに透けて見える女性差別具合である。創設者が差別主義なのだから宜なるかな。

本当の意味での女性のための音楽、芸能というのは日本では産まれなかったのだと思っている。いや、そこここに産まれたが大きな潮流にならなかっただけかもしれない。

🔸

某取引先の40代男性と話す。
企業としては親子に焦点を当て家族に向き合っているイメージを打ち出しており、社内で育児休暇中の女性を活用しているのだとのこと。
こちらが取引していただきたい立場なのであまり波風立てたくはないのでそこには触れずにいたが

我々は貴女と違ってビジネスマンであり、冷たいので、子育て中のママさんたちを応援したいけれど経営上簡単ではない

のようなことを言われたが

・私もビジネスパーソンである。
・そして優しそうに見えるが経営者はシビアであるのは同じだ。
・子育て中のママさんを「応援」

「育児休暇」と無邪気に口にしてしまうその迂闊さも含めて、女性差別に対して中途半端な印象を受ける。

取引先として対等に見られないと言うか、舐めてかかる人は多い。が、まぁ慣れているからそこはいい。

子育て中のスタッフはやっぱり使いにくいんですよね、おやすみも多いし。昇給も難しい。

彼らには子どもがいて、それはおそらく上述の台詞から考えるに、彼らではない誰かが育てたことは明白だ。たぶん奥さん。

男性たちの働き方がデフォルトで、それができない人は非正規だったり職責が緩かったり給与はカットされ軽く扱われる訳だが、ケア労働を男性だからという理由だけで免れている人たちの無邪気な無知に、時折悲しくなる。あなたたちの子どもは誰かが育てたのだよ。自然に大きくなった訳ではない。自分たちが(やるべきなのに)やらないで仕事に多くの時間を割けるのは誰かの助けがあるからなのに、まるで自分たちは能力が高いから高い給料を得ているかのような傲慢さ。

この「下駄を履かされていることに無垢な」人たちは思ったよりたくさん蔓延っている。その人たちに思うのだ。

女を守らんで良いから、どうか自分がどれだけ社会で誰かを踏みつけているのかをせめて意識くらいはして生きてくれないか。

守ってもらわなくてよいから、どうか法の平等の実現に、共に声を上げていただけないだろうか。

守ってくれるよりもどうか女も男と同じ人間だということに気づいていただきたい。

🔸

10代女性「中絶薬欲しい」→自費
20代女性「ピル欲しい」→自費
30代女性「無痛分娩したい」→自費
43歳女性「不妊治療したい」→自費

70歳男性「自分では育てないけど何十歳も年下の女性に自分の子を産んでほしいからバイアグラくれ」→保険適用

Twitter

これを見るとコメントに細々と反論する向きがあるが、何もこの細やかな事象だけでなく、世の中に無数に散りばめられている差別をちょっと書き留めただけのことである。

ピルは認可まで34年かかった。
認可されなかった理由は「性が乱れるから」「性病の蔓延」。
そして緊急避妊薬の認可を渋ったのは「若い女性は知識がないから」
中絶薬は「女性が悪用するから」

X2024/4/16

これは真剣に問題である。こういう言説も数限りない。

バイアグラの認可
🇺🇸 1998年
🇯🇵 1999年

低容量ピルの認可
🇺🇸 1960年
🇯🇵 1999年

ノルレボ<72H緊急避難薬>の認可
🇩🇪 1978年
🇯🇵 2011年

エラ<120H緊急避妊薬>の認可
🇺🇸 2010年
🇯🇵 未認可

経口中絶薬の認可
🇺🇸 1979年
🇯🇵 2023年

X2024/4/16

全員男性の総合職だけに社宅制度を認めるのは男女差別だとして、ガラス大手AGCの子会社AGCグリーンテック(東京)に勤める一般職の女性(44)が会社に損害賠償などを求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。別所卓郎裁判長(瀬田浩久裁判長代読)は、間接的な男女差別に当たると判断し、約370万円の支払いを命じた。

 2007年に施行された改正男女雇用機会均等法は、女性に満たしにくい要件を課して、実質的に女性を排除する「間接差別」を禁じている。

女性賃金、男性の75% 程遠い「欧米並み」実現

 判決によると、同社の総合職は20年時点で男性20人、一般職は6人中5人が女性で、総合職にのみ社宅制度の利用が認められていた。

 別所裁判長は、性別によって取り扱いに差を設ける直接的な男女差別には当たらないとしつつ、「事実上男性のみに適用される福利厚生措置で、女性に不利益を与えたことに合理的理由はない」と指摘。経済的恩恵の格差はかなり大きく、間接差別に当たると認め、そうした措置を漫然と続けたのは違法と結論付けた。

 原告の女性は記者会見で「待ちに待った答えを頂けた」と判決を歓迎し、「女性がもっと意見を言えて能力を発揮できる、差別のない職場にしてほしい」と訴えた。代理人の平井康太弁護士は「間接差別を認めたのは国内では初めてだと思われ、画期的だ」と評価した。

 AGCグリーンテックの話 判決文を受け取っておらず、コメントは差し控える。

時事通信2024/5/13

こんな話も星の数ほど見る。

ケア労働などしたことがない人がケア労働の価値を決める。

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