女を守りたい男
ほんのちょっと調べると相当な男が女を守りたいと思ってくださっているようです。
なんだかたくさんあり過ぎて書くのも辛い。
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出てくる出てくる…次々と生まれる「女を守りたい男」を描いた歌。
そんなに簡単に「守る」なんて言っていいのかな。「永遠」とか口にして良いのだろうか。
それに一体「何から守る」のだろうか。
正確に言えば「守られたがる女たちからお金を巻き上げるため、需要に合わせて思ってもいないセリフを無理矢理捻り出している」と言った体であることは無論言うまでもない。
女が求めるから迎合するマーケットイン式か
男に守られたい女が増えることが男にとって都合が良い社会であるから扇動するプロダクトアウト式か
どちらが先かは分からないが、元ジャニーズの守りたい系は異常な頻度である。
ジャニーズが苦手な理由はここかもしれない。生涯かけてこの集団に興味はあれども惹かれたことは一度だってない。
何が苦手かと言えばこの明らかに透けて見える女性差別具合である。創設者が差別主義なのだから宜なるかな。
本当の意味での女性のための音楽、芸能というのは日本では産まれなかったのだと思っている。いや、そこここに産まれたが大きな潮流にならなかっただけかもしれない。
🔸
某取引先の40代男性と話す。
企業としては親子に焦点を当て家族に向き合っているイメージを打ち出しており、社内で育児休暇中の女性を活用しているのだとのこと。
こちらが取引していただきたい立場なのであまり波風立てたくはないのでそこには触れずにいたが
我々は貴女と違ってビジネスマンであり、冷たいので、子育て中のママさんたちを応援したいけれど経営上簡単ではない
のようなことを言われたが
・私もビジネスパーソンである。
・そして優しそうに見えるが経営者はシビアであるのは同じだ。
・子育て中のママさんを「応援」
「育児休暇」と無邪気に口にしてしまうその迂闊さも含めて、女性差別に対して中途半端な印象を受ける。
取引先として対等に見られないと言うか、舐めてかかる人は多い。が、まぁ慣れているからそこはいい。
子育て中のスタッフはやっぱり使いにくいんですよね、おやすみも多いし。昇給も難しい。
彼らには子どもがいて、それはおそらく上述の台詞から考えるに、彼らではない誰かが育てたことは明白だ。たぶん奥さん。
男性たちの働き方がデフォルトで、それができない人は非正規だったり職責が緩かったり給与はカットされ軽く扱われる訳だが、ケア労働を男性だからという理由だけで免れている人たちの無邪気な無知に、時折悲しくなる。あなたたちの子どもは誰かが育てたのだよ。自然に大きくなった訳ではない。自分たちが(やるべきなのに)やらないで仕事に多くの時間を割けるのは誰かの助けがあるからなのに、まるで自分たちは能力が高いから高い給料を得ているかのような傲慢さ。
この「下駄を履かされていることに無垢な」人たちは思ったよりたくさん蔓延っている。その人たちに思うのだ。
女を守らんで良いから、どうか自分がどれだけ社会で誰かを踏みつけているのかをせめて意識くらいはして生きてくれないか。
守ってもらわなくてよいから、どうか法の平等の実現に、共に声を上げていただけないだろうか。
守ってくれるよりもどうか女も男と同じ人間だということに気づいていただきたい。
🔸
これを見るとコメントに細々と反論する向きがあるが、何もこの細やかな事象だけでなく、世の中に無数に散りばめられている差別をちょっと書き留めただけのことである。
これは真剣に問題である。こういう言説も数限りない。
こんな話も星の数ほど見る。
ケア労働などしたことがない人がケア労働の価値を決める。
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