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本質的な価値とは

本質的な価値とは何でしょうか? 一時的な価値ではなく、そのものに高くて意義深い価値のあることです。 

最も高い価値を持つもの


最も価値の高いものは、永続性があって人を幸福にすること。
それはエホバとの親しい関係です。今、満足をもたらし、永遠の命を可能にします。これ以上、価値のあるものはありません。

生み出すこと


次に価値のあるものは、エホバの創造の目的にかなった生産です。
それは、人を生み出すこと(結婚、出産、育児)この価値を認識している社会では、人を大切にします。
食料や必要なものの生産。エホバが創造されたものを活用します。田畑で作物を作ったり、漁をしたりすることです。工業的に必要以上に量産することは弊害の方が大きいです。
この地球を楽園にすること。美しい景観、快適な住まい、安全な社会を生み出すことです。

一時的な価値


では、お金、貴金属、不動産などをどう見るべきでしょうか。これらの価値は上に述べたような本質的な価値とは異なります。一時的な価値、相対的な価値です。伝道の書7:12はこう述べています。

『お金は身の守りであり,知恵も身の守りである。しかし知識や知恵の利点は,人の命を保たせることだ。』

お金というものは、一定の信用に基づいて流通しているなら、確かに「身の守り」となります。物を売買したり、医療を受けたりすることができます。賢く使えば、本質的な価値を持つ活動を支えることができます。でも、エホバ神が人間の幸福のために備えられたシステムではないので、本質的な価値を持っていません。紙幣でも、金の延べ棒でも同じです。真の命、永遠の命をお金で買うことはできません。社会の秩序や信用が崩壊すると、お金とくに紙幣は価値を失ってしまうことがあります。

お金がハイパーインフレで価値を失う

例えば、1920年代にドイツはハイパーインフレに見舞われました。10年間で他の主要通貨に対して、1兆分の1になってしまったのです。それで、1923年にドイツは平価切り上げ(固定相場制の下で対外価値を切り上げること)を実施し,ゼロを12個削り,旧1兆マルクは突然新1マルクに等しくなりました。このおかげでインフレは落ち着いたものの,他の破壊的な結果を招きました。アダム・ファーガソン(ジャーナリスト)はこう解説しています。「安定した通貨制度が再構築されたおかげで多くの人が破産し,無数の人が生計の手段を失い,無数の人の希望は死に絶えた。そしてそれを上回る恐ろしい付けが,間接的ながら世界中に回ることになった」。この著者が念頭に置いていた「恐ろしい付け」とはナチズムの台頭と第二次世界大戦を意味するようです。このように、経済システムが崩壊すると、紙幣は本当に価値を失ってしまいます。

つづく

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