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服じゃない物を着る/着せる

服じゃない物を着る/着せる

今日は、衣装のワークショップに参加しました。タイトルは、『服じゃない物を着る/着せる』。衣装としてキャリアをスタートした南野詩恵さんが豊岡に来てくれました。服じゃない物を着るとはどういうことなのか。当日まで楽しみにしていました。

袋に前が見えるように穴をあけ、ペットボトルのラベルを貼り付けた自家製仮面をかぶって登場した南野詩恵さん。ワークショップが始まりました。初めに着たいものを持ってきた人に、その物の紹介をしてもらいました。スーパーのロゴが入った鞄や、大学でもらったトートバック、推しの雑誌、電気カバーが紹介されました。概念を着てみたい、部屋に埋まっているものを着てみたいなど、理由も聞くことができました。

その後、いよいよ物を着る時間が始まりました。物を着て、体の外側のシルエットを消してみることを行うと聞きました。机の上いっぱいに並べられた材料。色とりどりのビニール袋、お菓子の空き箱、毛糸に古着と、部屋中の引き出しから集めてきたような様々な物がありました。初めは、何をどうすれば良いのかよく分からず、その場で止まっている人が多かったです。それを感じた南野さんは、参加者を呼び、新聞紙を服に貼り付けてドレスを作りました。それを見て、他の参加者もそれぞれ材料を手に取り始めました。新聞と紐でスカートらしいもの、紙をくしゃくしゃに丸めて肩パットに、空き箱で作ったサングラスが棒が追加されてゴーグルに。思い思いの発想で、参加者の装いが変化していきました。それを見た参加者の1人が「すごい、みんな違う生き物みたい!」。みんな、元の服装が分からなくなるほどいろいろな物を着ていました。顔や頭を飾り付けしている人もいました。今知り合いと会っても、認識してもらえない自信があるほど違う生き物になった気分になりました。時間を忘れて物を着ることに集中していました。

着る時間が終わった後は、写真撮影会です。まずは全員で集合写真を撮りました。さっき着た衣装で足が上がりづらくなっていたり、いつもより幅があってぶつかり合っていたり、みんなで協力しながら1枚の写真を撮りました。次は、1人ずつの個人撮影です。衣装のイメージからそれぞれの個性が爆発した撮影会になりました。

ワークショップの最後は、南野詩恵さんの簡単な挨拶でした。ずーーっとお手製仮面をかぶっていた南野さん。挨拶が終わってから、やっと素顔を見ることができました。物を着る。イメージが全く湧いていませんでした。いざやってみると小学生の頃を思い出しました。あまり違和感もなく楽しめたのは、小さい頃夢中だった工作を久々に出来たからだと思います。

HIBOCO
かぐや姫


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