思考がまとまらなくなった時に使える、抽象度の段階を意識する考え方
抽象度の段階は細かく考えることができます。具体的すぎても抽象的すぎても、思考を整理することは難しくなります。なので、思考の目的に合わせてちょうど良い抽象度になっているか?を意識すると良いです。
たとえば、フォークについて考えてみます。抽象度を段階的に変えてみると、フォーク、洋食器、食べるための道具、人工物など、さまざまな抽象度で表現ができます。
何か食べ物を刺して食べたい人には、まさに「フォーク」が良いかもしれません。たんに食べ物を食べたい人だったら、フォーク以外の道具の方が良いかもしれません。他にも、スケッチがしたい人だったら、別の人工物でも良いかもしれませんよね。もしかしたら、人工物じゃないほうがスケッチには良いかもしれません。
このように、一言に「フォークが使いたい!」といっても、人によって考えている抽象度が違ったりします。また、その人がいる状況によっても考える抽象度が変わります。この辺の捉え方が上手い人は、フォークがなかったとしても「これで代替できるんじゃない?」「むしろこっちのほうが良いんじゃない?」と機転がきかせた提案ができたりします。
なお、フォークとか単純なものなら抽象度の段階がズレることは少ないと思います(多くの方がこの例を聞いて、何をあたりまえのことを、と思っているでしょう)。しかし、プロダクトやサービスなど思考の対象が複雑になるほどズレやすくなります。なので、より抽象度の段階に意識を向けることが意外と大事になります。また、適切な抽象度がどこかを探るために状況を理解することの価値も高まります。さらにミーティングなどで相手がいる場合はさらに複雑です。なので、お互いに議論したい目的に対して抽象度があってるかや、相手が受け止めやすい抽象度で話せているかをお互いに意識しあえると、議論がしやすくなります。
今回は思考の型として、抽象と具象のグラデーションを紹介しました。色んな思考の型を試しながら、自分に合うものを見つけていきましょう。
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