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日々詩書肆室通信20240405

今日の一冊は『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』(橋口幸子・港の人)です。


日々詩書肆室通信 2024年四月五日本日のおすすめの一冊『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』橋口幸子著 港の人こんにちは。日々詩書肆室の村田です。今月の日々詩書肆室通信では、港の人さんの本を紹介します。今日おすすめするのは、橋口幸子さんが詩人北村太郎さんの姿を描いたエッセイ『珈琲とエクレアと詩人』。1980年2月、橋口さんは当時のパートナーと2人で、鎌倉市稲村ケ崎にあった「大家」さんの家に引っ越します。そのとき「大家」さんの恋人として一緒に暮らしていたのが北村さんでした。4人の奇妙な共同生活の中で、無口で優しい詩人の姿が描かれていきます。やがて「大家」さんの夫の期間によって家を出た北村さんと、橋口さんは交流を続けます。寂しい生活の中でも、常に相手を思いやり、おいしいものを喜び、ノラ猫と友達になり、つぎつぎに新しい詩集を出す北村さん。橋口さんとの交流は、最後に北村さんが稲村ケ崎の家に戻り、病気で亡くなるまで続きます。病や人間関係のもつれで苦しいことも多かった版円んお詩人を、橋口さんはあくまでも静かに優しく語っています。印象的なタイトルは、行きつけの喫茶店で北村さんが楽しんでいた定番メニューから。懐かしさと切なさで胸がキュッとなる随筆集。2024年4月28日 日曜日 16:00~18:00港の人代表上野勇治さんトークイベント「2024年春、日々詩で詩人北村太郎さんの詩を読む」開催します。ご予約はinfo@hibiuta.orgまで
日々詩書肆室通信

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日々詩書肆室通信 2024年四月五日
本日のおすすめの一冊
『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ北村太郎』
橋口幸子著 港の人
こんにちは。日々詩書肆室の村田です。
今月の日々詩書肆室通信では、港の人さんの本を紹介します。
今日おすすめするのは、橋口幸子さんが詩人北村太郎さんの姿を描いたエッセイ『珈琲とエクレアと詩人』。
1980年2月、橋口さんは当時のパートナーと2人で、鎌倉市稲村ケ崎にあった「大家」さんの家に引っ越します。そのとき「大家」さんの恋人として一緒に暮らしていたのが北村さんでした。4人の奇妙な共同生活の中で、無口で優しい詩人の姿が描かれていきます。やがて「大家」さんの夫の期間によって家を出た北村さんと、橋口さんは交流を続けます。寂しい生活の中でも、常に相手を思いやり、おいしいものを喜び、ノラ猫と友達になり、つぎつぎに新しい詩集を出す北村さん。橋口さんとの交流は、最後に北村さんが稲村ケ崎の家に戻り、病気で亡くなるまで続きます。
病や人間関係のもつれで苦しいことも多かった版円んお詩人を、橋口さんはあくまでも静かに優しく語っています。
印象的なタイトルは、行きつけの喫茶店で北村さんが楽しんでいた定番メニューから。懐かしさと切なさで胸がキュッとなる随筆集。
2024年4月28日 日曜日 16:00~18:00
港の人代表上野勇治さんトークイベント
「2024年春、日々詩で詩人北村太郎さんの詩を読む」開催します。
ご予約はinfo@hibiuta.orgまで


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