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網地島産サツマイモに熱視線

 潮風浴び甘み凝縮 ふるさと小包で全国発送

 石巻市の離島、網地島で栽培されたサツマイモの発送サービスが注目を集めている。日本郵便㈱が企画して先月半ばから発送が始まり、ふるさと小包ですでに計500㌔が届けられた。栽培する同市清水町の生花店フローリストクラウンの高橋聖公社長(58)は「潮風を浴びたミネラルを吸収しているので、甘みが詰め込まれている」と話す。ふるさと小包は3月28日まで申し込みを受け付けている。

「島を盛り上げる特産品になれば」と話す高橋社長

 網地島では古くから島民がサツマイモを栽培しており、干し芋などで自家消費してきた歴史がある。花の行商で25年ほど前から島を訪れる高橋さんは、このサツマイモの魅力を知っており、高齢化で耕作放棄地が増えている現状を鑑みて3年前に土地を借り、栽培を始めた。

 個人事業の「F・Cファームあじしま」を立ち上げ、昨年は約6千平方㍍の耕作地で栽培し、約6㌧を収穫した。ふるさと小包で発送しているのは、ねっとりとした食感と甘さが特徴の「紅はるか」で、大きさをそろえて選別している。

網地島では出荷セレモニーも開かれた

 高橋さんは島内の空き家を購入し、泊まり込みで作業することも多い。「温暖な島の風土によって、ほかとは一味違うサツマイモに育っている。ゆくゆくは網地島の特産品としてブランド化していきたい」と展望した。

10―11日に詰め放題

 生花店の敷地内では期間限定で焼き芋屋を開設しており、焼きたての味も提供。10―11日には、サツマイモの詰め放題(1回500円)もある。12号(縦34㌢、横23㌢)の袋に2㌔前後が入り、無くなり次第終了。時間は午前10時―午後4時。

 ふるさと小包は、紅はるか1箱5㌔で3800円(送料、消費税込み)。石巻地方の郵便局ならどこでも注文を受け付けている。問合せは郵便局カタログ販売センター(0120―172―803)まで。
【渡邊裕紀】


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