黒いパフェ「黒歴史」開発 お笑い決定戦の優勝芸人 キネマティカ内のカフェで販売
お笑い芸人コンビ「ワンワンニャンニャン」の菊地優志さん(44)と歩歩(あるくあるく)さん(44)が、複合文化施設シアターキネマティカ=石巻市中央=のカフェ「シティライツ」で新メニュー開発に取り組んだ。3日に発表会があり、2人が開発したパフェ「黒歴史」(800円)が登場。黒を基調にした斬新な見た目で、多くの市民が注文して味を確かめた。
2人は昨年、石巻市内であった「第4回笑いで石巻を盛り上げるお笑いマスター決定戦」(石巻圏観光推進機構主催)で優勝。その副賞でメニュー開発の仕事に関わった。1日からシティライツで働きつつ、構想を練ってきた。
芸人として活動するほか、菊地さんは帝国劇場=東京都=の喫茶店で働き、歩歩さんはキッチンカーで営業しながら生計を立てており、こうしたノウハウも生かした。
黒色から連想する言葉を探し、「封印したい過去」の意味を持つ「黒歴史」を選んで芸人らしい遊び心を持たせた。パフェの1層目は白のバニラアイスと竹炭を混ぜ込んだ黒いアイス。そこに石巻産のブルーベリーが乗り、甘さと酸味を調和させた。2層目はフレークやチョコクランチがサクサクとした食感を生み出し、最下層では特製のコーヒーゼリーで大人の苦みを出した。
この日、お笑いライブの後に開かれた発表会で「黒歴史」がお披露目。菊地さんは「2個のバニラアイスは僕たち2人をイメージした」と話し、白いバニラアイスを自身の頭皮に見立て、チョコクリームで〝増毛〟するサービスで来場者を楽しませた。歩歩さんも「黒いパフェはなかなかない。甘すぎず、大人でも楽しめるように工夫を重ねた」と語った。
パフェを食べた同市向陽町一丁目の池田敬一さん(58)は「とても食べやすく、食感の違いも面白い。宝探しのようなパフェ」と変化する味を楽しんでいた。シティライツの営業は午前11時―午後5時、月、火、木曜定休。
【渡邊裕紀】