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東日本大震災から丸9年_サムネイル

あの日を思い深く祈る 東日本大震災から9年

 東日本大震災の発生から11日で丸9年を迎えた。石巻地方では関連死、行方不明を含めて約6千人が犠牲となり、どれだけ月日が流れても深い悲しみが癒えることはない。【外処健一】

問い続ける「復興」

 あの日、経験したことのない激しい揺れが襲い、間もなく大津波が多くの命と暮らしを奪い去った。それから9年。振り返ればあの時、私たちは何ができて、何ができなかったのか。記憶をたどることで未知の災害に対する行動に結び付くだけでなく、命を守ることにもつながる。大事なのはそこで得た教訓を語り継ぐことだ。

 今年は、新型コロナウイルスによる感染拡大防止で政府の追悼式典が中止となり、石巻地方の自治体もやむを得ず式の中止、縮小に舵を切った。規模は変わっても犠牲者に向き合い、悼む思いに何も変わりはない。

東日本大震災から丸9年

あの日から9年。甚大な被害があった南浜地区では来年3月の完成に向け、石巻南浜津波復興祈念公園の整備が進む

 石巻地方は終(つい)の住まいと言える住宅整備が終わり、仮設住宅の解体が進む。震災復興計画に沿って橋や道路もつながっていくが、暮らしに目を向ければまだ道半ば。「復興五輪」を理念に掲げる東京五輪・パラリンピックの開催が近付く中、20日に復興の火を迎え入れる石巻南浜津波復興祈念公園の中核的施設の姿も見えてきた。

 復興を担うのは人であり、その言葉にもがき苦しむのも人である。歩み方はそれぞれ違う。では復興とは何か。私たちは問い続けなければならない。まだまだ道は続く。9年前に犠牲となった方々の思いを胸に刻み、あすからは10年目を歩んでいく。

春の風と静かな願い 手を合わせ向き合う

 震災から丸9年の11日、石巻地方では朝から鎮魂と慰霊の祈りを捧げる人たちの姿が見られた。発災時刻の午後2時46分には、吹き付ける風の中、人々が静かに犠牲者へ黙とうを捧げた。【渡邊裕紀・近江瞬】

 石巻市南浜町の「がんばろう!石巻」看板前では、震災追悼行事「3・11のつどい」があった。市内ではコロナウイルスの影響で多くの震災関連行事が中止となる中、午前から市民らが訪れ、献花台に花束を手向けると共に静かに手を合わせた。また、黙とう後にはバルーンを一斉に空へと飛ばし、追悼の思いを込めた。

震災9年 がんばろう看板で祈り (26)

南浜地区の「がんばろう!石巻」看板前の献花台では手を合わせる人がいた

 南浜町で被災し、津波で親族6人を亡くした東松島市赤井の高橋考男さん(75)は「この9年間が遅いのか早いのかは難しい。南浜町には友人も多かったが、散り散りになってしまった」と様変わりした周囲を見渡した。

 一方、日和山公園では海を眺めながら祈りを捧げた。津波で雄勝町名振地区の自宅が全壊し、今は大街道南に住む永沼秀一さん(81)は「海を見ると今も押し寄せる津波を思い出す。9年はあっという間。沿岸部はがれきがなくなって更地になるばかりで、復興はなかなか進まないね」と話した。

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