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eスポーツの腕前競う レースゲームで〝石巻最速〟

初開催 300人熱狂 ライバルと出会い、交流

 コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」で新たな人流を生み出そうと、いしのまきスポーツコミッション(伊藤和男会長)主催の体験イベントが28日、石巻市中央二丁目の市かわまち交流センターで初めて開かれた。自動車レース、格闘、射撃などのゲームで勝負を競った。

 イベントは、昨年3月に設立された同コミッションの設立記念事業。eスポーツは4年に1度開かれる「アジア競技大会」で、令和4年に正式種目となった。年々認知度が高まる中、同コミッションは新たなスポーツ分野として競技人口の拡大や魅力の発信を図ろうと企画した。

白熱したレースが画面上で繰り広げられた

 eスポーツはオンラインが主流だが、交流センターに足を運んでもらい、近隣施設で地場産品などを買い求めてもらおうと、あえて集客型のイベントとした。100人の参加想定に対し、330人が来場した。

 開会あいさつで、伊藤会長は「30年前に登場したストリートファイター2のテーマが『俺より強いやつに会いにいく』。スポーツにおいてライバルは技術や意欲向上に欠かせない。この機会にライバルと出会い、交流が生まれていけば」と期待した。

 全7種類のゲーム体験ができ、このうち人気格闘ゲーム「ストリートファイター6」とレーシングゲーム「グランツーリスモ7」の2つでミニ大会を実施。自動車レースは専用ハンドルを握り、実者と同じように車を操縦し、〝石巻最速〟を競い合った。

 白熱の戦いは、横幅3㍍の巨大モニターに映し出され、eスポーツアナウンサーが実況。20代に交じって4強入りした渡波小4年生の阿部友紀さん(10)は「初めてのゲーム大会。知らない人に応援してもらい楽しかった。ミスしたら負けっていうプレッシャーがすごく、本当に試合なんだなと。また知らない人と戦ってみたい」と話していた。
【横井康彦】

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