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サン・ファン号 10日から解体へ 1カ月内にマスト撤去 村井知事 会見で説明

 村井嘉浩知事は1日の定例会見で、慶長使節船ミュージアム=石巻市渡波=に係留されている木造復元船「サン・ファン・バウティスタ号」の解体工事を今月10日から始めると発表した。老朽化などのため解体方針はすでに決まっており、9月末には工事業者も決定している。

 10日から来月中旬にかけてマストなどを撤去した後、ドック内の水を排出。年明け以降、ほかの船体部分を解体していく予定という。

note用サンファン

 解体工事がこの時期になったことに、村井知事は「工事の準備が必要なので、この時期になった。特に深い意味はない」と説明。「ミュージアムに隣接しているサン・ファンパークから、見ることができるので、解体前の雄姿を多くの皆さんに見ていただきたい」と話した。

 サン・ファン号の解体については、市民団体「サンファン号保存を求める世界ネットワーク」(白田正樹会長)のメンバーらが、十分な保存方法の検討をせず解体するのは違法として、解体に関わる公金を支出しないよう県知事に求める住民訴訟を起こして係争中だ。

 県は、解体後、4分の1大の繊維強化プラスチィック製の後継船を造り、令和6年度にミュージアムのリニューアルとともに展示する計画。【本庄雅之】



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