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苦境にも堂々と胸張る 県内トップの卒業式 蛇田小141人巣立ち

 県内小学校のトップを切って17日、石巻市立蛇田小学校(阿部清司校長)で卒業式が開かれた。児童数の多い同校は新型コロナウイルスの感染拡大対策で卒業生141人を2回に分けて式を挙行。内容が一部割愛される中でも、はかまやスーツに身を包んだ子どもたちが6年間の成長を示すように胸を張って学びやを巣立った。【近江  瞬】

 式は1―2組、3―4組に分けた。感染症対策で席の間隔を広くしたほか、来賓は最小限、保護者らもマスクを着用した。祝辞と「わかれのことば」は式次第掲載で割愛。約35分間の式となった。

蛇田小学校卒業式 (89)

卒業生が学びやを巣立った(蛇田小)

 それでも卒業生たちは卒業証書授与で名前を呼ばれると、大きな返事と堂々とした態度で壇上に上がった。式辞で阿部校長は「中学生になっても思いやりの心を忘れず、仲間と助け合い、学び合い、物事を成し遂げて自らを高めてほしい」とエールを送った。

 式後、各教室で担任教諭から通信票が手渡されたほか、小学校の思い出を振り返る動画が流され、教諭、児童ともに感動の涙を流していた。6年1組の菅原有紗さんは「みんなに卒業式で会えてよかった」と語り、母親の幸子さんも「先生たちもできる限りの工夫をしてくれて本当にありがたかった」と話した。

 石巻地方のほとんどの小学校は、19日に卒業式を実施する。多くが在校生を入れず、出席者のマスク着用を徹底するなど感染症対策を講じ、時間を短縮した上で行う。

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