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大谷グラブに児童歓喜

国内2万校に計6万個 石巻地方にも届く

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)が日本国内の全小学校約2万校に3個ずつ寄贈したサイン入りのジュニア用野球グラブが11日、石巻地方にも届いた。2市1町の教育委員会が受け取り、各校に配布。このうち女川小(熊谷雅幸校長)では同日にお披露目され、児童たちは目を輝かせながら早速グラブを着け、放課後の校庭でキャッチボールを楽しんだ。
 
大谷選手は岩手県奥州市出身のプロ野球選手。投球と打撃の両方を高いレベルでこなす「二刀流」で、昨春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では日本を優勝に導いた立役者としてMVPにも選ばれた稀代のスーパースターだ。

うれしそうにグラブをはめる児童たち(女川小)

 グラブの寄贈は昨年11月、大谷選手が自身のSNSで「国内約2万校の全小学校に3つずつ計6万個を寄贈します」と投稿したことが始まり。「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたらうれしい。このグラブを使った子どもたちと、将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!」とメッセージも併せて発信した。

女川小「野球やりたい」

グラブと共に「野球しようぜ!」とメッセージが書かれたカードも届いた

 12月下旬から全国の小学校にグラブが届き始め、石巻地方には11日に到着した。グラブはニューバランス社が手掛ける大谷モデルの子ども用で、右利き用2個と左利き用1個。大谷選手が写ったカードも同封され、「野球しようぜ」と思いがつづられていた。

 女川小はちょうどこの日、女川中と連携した6年生対象の部活動体験を実施。今春約2年ぶりに部として復活する野球部には6人の男子児童が参加し、早速、大谷グラブをはめてキャッチボールをした。

早速、キャッチボールを楽しんだ

 スポ少の女川万石浦ベースボールクラブに所属する木村航汰さん(6年)は「届くのをずっと待っていたので最高にうれしい。野球をやる後輩が増えてくれれば」、阿部友達さん(同)は、「たくさん練習して大谷選手のような剛速球でコントロールの良い投手になりたい」と話していた。

 校庭にたまたま居合わせた3年生の男子グループも興奮気味にグラブを着用。阿部光希さんは「ふわふわして柔らかい」、相澤秀紀さんは「野球がやりたくなった」、佐藤陽汰さんは「全国に6万個も贈るなんて、大谷かっこいい」と語っていた。【山口紘史】


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