見出し画像

優しくなじむ長年の味|和洋菓子おおむら(東松島市矢本)

 「和洋菓子おおむら」は矢本商店街で昭和30年代から営業している。がんづきやまんじゅう、ケーキなどの優しい味わいは「やっぱりおおむらさんのでないと」と地域住民に長年、親しまれている。

和洋菓子おおむら (44)

矢本商店街の一角に立つ店

地元銘菓のまんじゅう

 店主の大村祐幸さんと妻の喜美恵さんが切り盛りする。もともとは先代が和菓子屋として開いた店であり、祐幸さんは高校卒業後に関東や県内の菓子店で6年間修行。実家に戻ると、昭和55年の改装に合わせて洋菓子も販売するようになった。

和洋菓子おおむら (22)

地元で長年愛されて続けている菓子

 店に並ぶ菓子は昔ながらの味わいを大切にしながら、時代に合わせて工夫を重ねてきた。いずれも甘さ控えめで多くの人の舌に優しくなじみ、お茶請けや贈答用に最適だ。

 このうちがんづき(税込140円)は開店当初から扱っており、長年の固定客もいる。まんじゅうは栗あん入りの「鹿の舞」(120円)や梅の甘露煮を包んだ「梅ひとつぶ」(140円)があり、いずれもほろりと繊細な口当たり。矢本銘菓として市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている

 洋菓子ではシフォンケーキ(小500円、大1200円)がおすすめ。見た目は大ぶりだが、ふわふわときめ細やかな生地でどんどん食べてしまう。ほかにもショートケーキや生チョコケーキ、モンブランなど定番がそろう。スティックケーキの「みらい棒」(120円)は東松島産のトウモロコシ、味来を原材料に使った。

和洋菓子おおむら (37)

和洋菓子から切り餅まで幅広く扱う

 祐幸さんは「長年『食べたい』と言ってくれる人がいるのはありがたいこと。身体が続く限りおいしい菓子を届けたい」と話していた。

お店情報

和洋菓子おおむら

▽住所=東松島市矢本字上新沼10―3
▽営業時間=9時~18時半
▽定休日=日曜日
▽電話=0225-82-4161


最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。