見出し画像

川開き祭りのごみゼロへ 企画段階からの参画提言 市民有志が市長に要望

 石巻川開き祭り会場のごみの散乱は、市の観光イメージを低下させるなどとして、市民グループの有志が8月29日、齋藤正美市長に対応を求めた。実行委に専門組織を設けてごみのリサイクルや環境美化を推進することや、その企画・運営に市民ボランティアの参画を提言した。

 要望書を提出したのは「石巻川開き祭りゴミ・ゼロ・ボランティア」として、10年以上前から川開きでごみ回収や分別に取り組んできた市民ら。メンバーの小野眞理さん(元石巻市環境保全リーダーの会副会長)、木村民男さん(耕人塾塾長)、川村久美さん(NPO法人いしのまき環境ネット事務局長)、宇角安弘さん(県産業資源循環協会石巻支部長)らが祭り実行委の名誉会長である市長を訪ねた。

市長室を訪ねた市民ボランティアら

 実質3年ぶりに開催された今年の川開きでも、主に花火大会後の街なかにごみが散乱。翌朝にボランティアらによる清掃活動が行われている。

 しかしながら、当日の個別の対応には限界があり、要望では実行委内にごみ回収の専門組織を設けるよう提案。その上で市民総参加の祭りとなるよう、企画段階からの市民ボランティアやNPOと連携を訴えた。

 また、市が祭りで回収したごみの全量が埋め立て処分されている現状を踏まえ、適切な分別とリサイクルの推進を求めた。分別収集や客へのポイ捨て禁止の呼び掛けに関し、露店の出店者に協力してもらう案も出た。

 耕人塾の中高生とともにごみ拾いに参加している木村さんは「官民挙げて伝統的な祭りをより良いものにしたい」と思いを伝え、齋藤市長は「皆さんと思いは同じ。第100回の来年に向けて一つ一つ取り組みたい」と述べた。【熊谷利勝】





最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。