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宮戸・あおみなの食堂に幕 観光地も食事場所少なく 公社が代替え出店計画

 東松島市の宮戸地区復興多目的施設あおみな内にある「宮戸つばめ食堂」が29日、閉店した。観光客が足を運ぶ同地区には食事場所が少ないため、施設を指定管理する奥松島公社が食堂を出店することにしている。【熊谷利勝】

 つばめ食堂は同市小野でカフェ「ル・ニ・リロンデール」を営む横山淑恵さん(37)が、地元の食と観光を発信しようと平成29年12月に出店した。観光客が主な客層になる以上、曜日や天候で入り込みに差があるが、多いときは1日100人ほどが利用。カキなど地元の産品を使ったメニューや海を見ながら食事ができる立地が好評で、売り上げは順調だったが、人手が確保できなくなったことなどの理由でカフェの経営に専念することにした。

つばめ食堂閉店 (7)

「つばめ食堂」ののれんを外す横山さん

 ただ、閉店後も宮戸つばめ食堂の名前を生かして同施設でのイベントに出店する予定。横山さんは「途中で投げ出す形になってしまったが、お客様から愛情をもらって頑張ってこられた。これまで店で少しでもゆっくりできたなら幸せです」と2年3カ月の利用に感謝した。

 あおみなは遊覧船案内所や観光物産館などが一体となった施設。トレッキングコース「宮城オルレ奥松島コース」の発着点でもある。新型コロナウイルスの収束時期は不透明だが、観光シーズンに入ることから、公社は代わりの食堂を4月15日にオープンさせる予定だ。

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