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多彩な顔ぶれ観光大使 新たな4人に委嘱状 各分野で石巻アピール

 石巻市は8日、新年度に「いしのまき観光大使」に就任した4人に対する委嘱状交付式を開いた。出席したのは、地元出身の自然写真家・高砂淳二さん(61)とダンサー・振付師の武藤真也さん(52)、埼玉県出身のマリンバ奏者・塚越慎子さん(39)、東京都出身の名物グルメ探求家・柳生九兵衛さん(54)。齋藤正美市長は「大使と手を携え観光振興に力に注力していく」と語り、雄勝石でできた記念の盾と大使の名刺を進呈した。

 世界各国で撮影活動し、みやぎ絆大使も務める高砂さんは昨年、ロンドン自然史博物館主催した写真コンテストの自然芸術部門で日本人初の最優秀賞を受賞。観光大使の委嘱状を受け取り、「石巻の海や山に育てられたので、恩返ししたい」とあいさつした。11月にはマルホンまきあーとテラスで写真展を予定している。

 武藤さんは現役のダンサーで、県内6カ所でダンススクールを展開。著名な歌手のバックダンサー、ライブの振り付け、数々のダンスイベントの審査員も務めてきた。「ダンスが認められ、大使にまで任命されたことをうれしく思う」と述べた。今夏の石巻川開き祭りでは、生徒ら200人とステージに出演するという。

写真左から高砂さん、柳生さん、齋藤市長、塚越さん、武藤さん

 塚越さんは国内外のコンクールで数々の賞を受賞し、注目を集めるマリンバ奏者。各地でのコンサートに加え、メディアへの出演も多い。昨年に市内であった復興祈念のコンサートに出演したのが縁で大使になった。9月10日に遊楽館でコンサートを予定し、「皆さんと思いを共有して石巻を全国に発信したい」と話した。

 柳生さんはB級グルメ王、プロの食いしん坊、食に関する数々の肩書を持ち、グルメ記事の執筆やテレビ出演で知られる。昨年には石巻フードツーリズム研究会から「石巻おでん大使」に任命され、今回、同研究会の石巻グルメアンバサダーにも就任。「おでん以外にも魅力的な物が多く、専門の食を通じて力になれれば」と話した。

 観光大使は市内のイベント参加や日頃の活動を通じて市の観光振興とイメージアップに一役買ってもらう制度。総勢18人1組に委嘱しており、4月から今回の4人に加え、書家でタレントの矢野きよ実さんも委嘱している。【熊谷利勝】





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