私たちの街を守ろう！ 石巻消防本部 ポスター作製　女性消防士増加へＰＲ

　女性消防吏員（消防士）を増やすため、石巻地区消防本部は受験者拡大に向けた本年度用のポスターを制作している。13日は女性消防士5人をモデルにしたポスター素材の写真撮影があり、消防、救命救急など各分野で活動する隊員の姿を切り撮った。ポスターは庁舎内や関係施設、管内高校や石巻専修大学などに掲示していく。【山口紘史】

　国は、令和7年度末までに女性消防士の採用割合を全体の5％としているが、現在は2.9％。同本部も消防士計355人に対して女性は5人（1.41％）と低い。昨年度は街頭キャンペーンやインターンシップに力を注ぐも女性の応募者はなかった。

　同本部では当面、12人（3.2％）を上回ることを目標にしているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で街頭キャンペーンは見送り、今年はポスター制作が中心。13日は女性消防士が活動服やグレーを基調とした救急服などに身を包み、写真撮影に臨んだ。

ポスター素材の写真撮影に臨む女性消防士たち

　昨年度に消防学校を卒業し、石巻消防署に配属された岩渕実可子さん（23）は「和気あいあいとした風通しの良い職場。福利厚生も充実しており、働きやすさを感じている」と魅力を語っていた。

　石巻消防署南分署で救命救急や消火活動などに関わる佐々木優香さん（32）は「女性が活躍できる職域が広がり、結婚や妊娠、育児休暇にも対応できている。正義感があり、地域を大切に思う人たちに目指してほしい」と呼び掛けていた。

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