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勝沼元衆議に出馬要請へ 石巻市長選 最大会派軸に市議有志

 石巻市議会の議員有志は8日に会見し、任期満了に伴う石巻市長選(4月18日告示、25日投開票)の立候補者として、元衆院議員で自民党宮城第5選挙区支部長の勝沼栄明氏(46)の擁立を目指すことを表明した。【熊谷利勝】

 記者会見したのは市議会最大会派のニュー石巻(阿部欽一郎会長、12人)。先月に亀山紘市長が3期目の任期限りでの退任を表明したのを受けて会派内で対応を検討し、今月6日に勝沼氏の擁立を目指すことで一致した。阿部会長は「国政の経験と中央とのパイプがある。復興期間終了後、厳しい財政運営が予想される中、これからの石巻を作っていくうえで期待できる」と白羽の矢を立てた理由を述べた。

石巻市議会有志が勝沼氏を市長選擁立へ会見 (6)

有志として記者会見したニュー石巻の市議(石巻市役所)

 あくまで議員有志の擁立を目指し、会派を問わず、同僚議員や市民、経済界の賛同を得たい考え。その上で近く本人に対して立候補を要請する。ただし勝沼氏は5区支部長の立場もあり、後任問題を含めて乗り換えなければならない課題があることも示唆した。

 石巻日日新聞社の取材に対して勝沼氏は「5区支部長として衆院選を目指している。市長選への要請の話は聞いておらず、コメントできる立場にない」と話した。横浜市出身の勝沼氏は北海道大学医学部卒の医師。これまでに北海道、東北の比例ブロック選出で、衆院議員を2期務めている。

 同市長選では正式に立候補を表明した人はいない。


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現職渥美氏が立候補表明 東松島市長選
「2期目も結果残す」強調

 東松島市の渥美巖市長(73)は8日、定例会見で、任期満了に伴う同市長選(4月18日告示・25日投開票)に無所属で立候補することを表明した。市長選に名乗りを上げたのは現職が初めて。【横井康彦】

 渥美氏は「国や県とのパイプを生かし、震災復興と企業誘致を進めてきた。この4年は地方創生にむけた種まき。次は花や果実を取る時期」と強調。「農漁業や商工業団体の要請もあり、行政の継続へ出馬する」と語った。

渥美市長が出馬表明

立候補を表明した渥美氏

 2期目は「災害公営住宅の家賃減免や払い下げも考えていく。地方創生は総合計画を柱に、SDGsの理念で進める。政治は結果が求められる」と述べた。

 渥美氏は同市赤井出身、旧矢本町職員を経て平成7年から県議6期を務め、副議長や特別委員会委員長などの要職を務めた。29年の市長選では、元市議の2人を破って初当選した。

 就任後は復興の加速や地方創生における人口減少対策、子育て環境の充実、学力向上などに注力。民間保育所の延長保育や私立高校誘致、三陸道道の駅整備プロジェクトチームの立ち上げなど独自色を出した。

 事務所開きは3月定例会後に行う。石巻日日新聞社の取材に対し前回出馬した五野井敏夫氏(67)は同日選の市議選に臨み、木村清一氏(70)は立候補の考えはないという。


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