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児童4人 映える写真で発信

女川、大好き!魅力たっぷり
ポストカード作り進行中

 女川小学校の5年生有志が町の魅力を発信する「ふるさと女川ポストカード」の作成に取り組んでいる。先日はプロのカメラマンから〝映(ば)える写真〟の撮り方などのアドバイスを受け、お気に入りの風景を思い思いの形で撮影した。たくさんの写真から選んだベストショットをポストカードにし、子ども目線の女川をPRしていく。

写真撮影のポイントなどを伝える武川さん(17日、女川小)

 ポストカード作りは、NIE推進事業おながわ放課後楽校活動の一環。「小学生が見つけた女川町の魅力発信」をテーマに5年生4人が参加している。石巻市在住の鉄道写真家、武川健太さんを講師に、10月17日は校内で写真の撮り方の講座、22日は町内各地を回って撮影した。

カメラマンの武川さん伝授

女川の魅力を存分に味わった(22日、奥清水渓流)

 武川さんは、自身の作品を紹介しながら撮影時の様子、意識したこと、撮影のポイントなどを説明。カメラの基本的な操作方法とともに「変な写真を撮ろう。でも、そこに美しさがあると、もっと映えるよ」と助言した。

 その後、子どもたちはタブレットを手に校庭で撮影。寝転びながら、動きながら、またレンズの前に砂や水をまくなど工夫を凝らしてシャッターを切った。最後は各自のお気に入り写真を紹介し、武川さんが講評を加えた。

友達のタブレット画面を順繰りに撮影(22日、石浜の崎山公園)

 22日は子どもたちが選んだ町の名所・スポットでの撮影会。出島架橋移動船「海翔」の停泊場、女川駅、鳴砂で有名な夏浜海岸など6カ所を回り、ベストショットを目指した。

 普段見慣れた地域でも、写真を撮ることで新たな魅力に気付くことを発見。「学校や自分の家を遠くから見ると、今までとは全く違う風景に見えてきた。今回は自然の美しさを写したけれど、次は建物や町の人たちの姿も撮影してみたい」と意欲を見せていた。

 撮影会に同行した武川さんは「子どもたちが地域の美しさを発掘することは地元愛を育むことにつながる。自作のポストカードが世に出ることに喜びを実感し、カードから生まれるコミュニケーションもあるはず。モノを生む過程にコトを作れたことがうれしい」と語っていた。

 今後作成するポストカードは町民や観光客に配布。また、武川さん撮影の写真とともに写真パネル展も計画している。【平井美智子】


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