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石巻レガッタ 水を切って水面滑走 OBらエイトで勝負 今年のシーズン締める

 石巻ボート協会主催の令和4年度石巻レガッタが10月30日、旧北上川の石巻大橋上流付近で行われた。競技シーズンを締めくくる交流会であり、高校生から70代までの選手や関係者が集まって川面の感触や大会の雰囲気を楽しんだ。

 レガッタはイタリア語を語源に、ボートやヨットなどの競技会を意味する言葉。石巻ボート協会の高橋真由理事長によると〝石巻レガッタ〟は、半世紀以上前から実施されてきたという。競漕よりも競技者や関係者の交流を目的としている。

秋晴れの下、川面を滑るように進むボート

 会場は同市水明南の石巻高校ボート部艇庫前の旧北上川。石巻線の橋梁から石巻大橋付近までの600メートルのコースでシングルからエイト(8人乗り)までの種目が繰り広げられた。

 参加したのは、今年のインターハイ男子ダブルスカル(1000メートル)を制覇した3年の高橋興生選手と武山慎選手を含む石巻高ボート部、同校OBの柏漕会、県内愛好家でつくる新貞山クラブのメンバーなど。高校生たちのにぎやかな応援の声が響いた。

 今年は石巻レガッタの初の試みで、8人の漕ぎ手と1人の舵手が乗り込むエイトのレースが行われた。エイトはボート競技の花形とされるものの設備や人員面から、気軽に船を出すことも難しい種目という。

 しかし、今大会には東北学院大や東北大などのOBクルーが参加することとなり、柏漕会とともに急造チームを結成。新貞山クラブとのエイトのレースを繰り広げた。勝負は若さに勝る新貞山に軍配が上がったが、選手の表情は疲労の中にも充実感にあふれていた。

 柏漕会の一員で出場した佐々木正彦さん(70)は「体中が痛いけれど楽しかった。このレースを見て、エイトをやってみたいという人が増えればうれしい」と話していた。【秋山裕宏】





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