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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2024年8月の記事一覧

発達障害支える移動相談室

石巻・元教員の大槻さん 軽バンで西へ東へ  自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など発達障害の子どもとその家族を支えようと、石巻圏域で軽バンを使った移動相談が行われている。石巻市の小中学校に36年間勤めた元教員の大槻友美さん(60)=同市伊原津=が昨年から始め、任意団体「親子相談室KANGAROOM(カンガルーム)」として活動。教員時代に得た気付きをもとに「支援の輪を広げたい」と西へ東へ車を走らせる。  大槻さんは昨年度まで教員として勤務。小学校

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ブックセンター湘南矢本店閉店へ

市内唯一の大規模書店  最終営業は9月30日  東松島市小松のイオンタウン矢本内で、平成15年から続く書店「ブックセンター湘南矢本店」が閉店することが27日、分かった。最終営業は9月30日で、売り上げの減少が主な理由。同市内から大規模な書店が姿を消すことになる。

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帰郷しても思いは石巻に

地域協力隊・清水さん  集大成の「お笑いライブ」  石巻市地域おこし協力隊で、お笑い芸人の清水一宏さん(43)が主催する「石巻お笑いライブ」の特別編が25日、マルホンまきあーとテラスであった。毎月開くライブは今回で30回となり、芸人人生22年の集大成となるイベント。同市観光大使の萌江さんや齋藤正美市長も出演した。10月末で協力隊の任期(3年)を終え、実家のある神奈川県横浜市に戻るが、清水さんは「石巻にはまだまだ感謝の気持ちを返し切れていない」と語り、今後も笑いを通して関わる

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雨雲退けブルー2度空へ

一糸乱れぬ動きに歓喜  松島基地航空祭に3万人  航空自衛隊松島基地主催の「航空祭」が25日、東松島市矢本の同基地で開催された。

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矢本駅前複合施設 東側テナント区画解体へ

跡地 ロータリー拡大検討  東松島市健康増進センター(通称・ゆぷと)などが入る「矢本駅前西地区複合施設」について、東側の商業サービス施設の解体工事が10月に始まる。

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航空祭版は東部限定

ブルー切手初の2種類 ブルーポストも6台に  日本郵便㈱東北支社は19日、松島基地のブルーインパルスを題材としたオリジナルフレーム切手セットの販売を県内郵便局で始めた。また、市内6カ所に1―6番機のステッカーが貼られた青い郵便ポストもお披露目された。

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「令和の米騒動?」品薄続く

販売店も消費者も不足に悩む  昨年の猛暑で収量の落ちた令和5年産米の影響で、飲食店やスーパーでは在庫確保に苦心している。一部の店舗では販売個数に制限を設けるなどし、平成5年の冷夏による〝米騒動〟以来の事態となっている。全国のコメ在庫量は近年で最低を記録し、価格も上昇。9月半ばの本格的な新米入荷まで品薄状態は続きそうだ。

¥0〜
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集落の防衛から〝望栄〟へ

石巻市大谷川浜 木村さん 「命の道」新設に期待  戦時中、牡鹿半島を横断する軍用道路が開削された。石巻市大谷川浜と小積浜の東西を結んだ「防衛道路」もその一つで、戦後にすたれてしまったが、現在、形を変えて道路改良が進む。大谷川浜は東日本大震災の影響で人口が減り、戦時の記憶をとどめているのは年長者で元牡鹿町長の木村富士男さん(86)らわずかだ。    木村さんの記憶によると、大谷川浜に兵隊が来たのは学校に入る1―2年前の昭和17、18年ごろ。そのうち国が道路にするからと、個人所

石小に爆弾 講堂に大きな穴

石巻市鹿又・田口さん 子どもの目に焼き付く光景  石巻市鹿又の田口正孝さん(86)は、終戦を迎える昭和20年、石巻国民学校(現・石巻小学校)の1年生だった。「講堂に落ちた爆弾が、屋根に大きな穴を開けたんだ」。同年8月10日。中心市街地が空襲にさらされ、米軍の攻撃は子どもたちの学びやにも及んだ。  「幼く細かな記憶はおぼろげだが、目にした光景は鮮明に覚えている」。講堂に爆弾が落ちたその日は、学校から裏町裏(現・立町)にあった自宅に帰る途中だった。  そこで警報を耳にし、と

金港堂石巻店 閉店へ

最終営業は9月16日  石巻市蛇田で平成10年から続く書店「金港堂石巻店」=本社・仙台市青葉区=が閉店することが14日、分かった。最終営業日は9月16日。閉店後は他業種に場所を貸し出すという。2階のテナントでゲームやカード類などを扱う「シーガル石巻店」は通常通り営業している。

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不死身の航空兵だった父

石巻市中里・片岡さん 手記で伝える記憶  石巻市中里で喫茶店を営む片岡多美子さん(77)の父・伊藤平吾さん(平成3年に71歳で病死)は、かつて日本軍横須賀海軍航空隊に所属。計37回の空中戦で戦果を挙げ〝不死身の航空兵〟として海軍少尉にまで上りつめた。戦後、自身の生い立ちや壮絶な戦争体験を書き残しており、長女の片岡さんがこれを一冊にまとめた。片岡さんは「平和と自由の世に生きる私たちは戦争の教訓を忘れないよう、後世に伝えるのが責務」と語った。  伊藤さんは大正9年、稲井村で生

「はだしのゲン」で伝える戦争

石巻市山下町・菊池英行さん 次世代へつなぐ責任  核兵器や戦争の悲惨さ、平和の尊さを地域に伝え続ける「平和と文化を愛する会」(通称・はだしの会)。10日は「平和のつどい実行委員会」とし、原子爆弾が落とされた広島を、少年の視点を通して描いた劇場用アニメ「はだしのゲン」シリーズの2作品を上映した。  同実行委の代表は石巻市山下町の菊池英行さん(75)。これまで40年にわたって「平和のつどい」を開き、原爆や戦争の教訓を語り継いできた。「新しい世代へ向けて、戦争体験に触れる機会を

過酷の満州引き揚げ体験

東松島市小松・三浦さん 紙芝居で伝承「平和感じて」  戦後79年目の夏を迎えた。戦火の恐怖や悲しみを知る人たちは減り、実体験の語り部も少なくなる。平和の祭典であるオリンピックの裏で軍事侵攻や紛争が続き、平和とはほど遠い状況が続く。「戦争とは何か」「平和とは何か」。日本もやがて実体験者不在の時代が差し迫る。貴重な記憶を「語り継ぐ」ことは今しかできない。(5回続き)  東松島市小松在住で満州引揚経験を紙芝居で伝える三浦亨子さん(86)。昭和13年に桃生郡矢本町立沼に生まれ、ま

石巻グルメ 海外の反応は

仏インターン生が試食 こども記者と食で交流  石巻市を訪れているフランス人インターン生を招き、こども記者とともに食を通じた交流イベント「もっと知りたい私たちの街」が8日、石巻市かわまち交流センターで開かれた。石巻産の菓子や加工品など8品を全員で試食。忖度なしで味を評価し、和食や日本文化の奥深さ、地域の魅力を伝えた。また、インターン生はフランスからの観光客がどの菓子、加工類を好むかも舌で確かめた。  イベントは石巻日日新聞社が主催、食材提供などで一般社団法人石巻観光協会(後