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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2022年11月の記事一覧

ブルーインパルス展示で集客 東松島市 「道の駅」6年春開業

 東松島市は29日、三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア隣接地を使い、令和6年春の開業を目指す「道の駅」整備の状況を市議会に説明した。計300台の駐車場、コンビニエンスストアや農産物加工施設併設の休憩施設など機能案を紹介。総事業費は概算で約20億円とし、駐車場整備の造成費(約7億円)は12月7日開会予定の市議会定例会に計上する。  道の駅は、三陸道上下線の1日当たり約3万7千台の交通量に基づき、敷地計画面積を約2万5800平方メートルと設定。三陸道利用者の休憩機能だけでな

イズイ、メンコイ、ンメーは王様 石巻弁の郷土史講演 法音寺住職 谷川さん

 東松島市郷土史友の会(佐々木忠男会長)が主催する本年度第2回郷土史講演会が27日、同市コミュニティセンターで開かれ、住民約20人が参加した。石巻市文化財保護委員で法音寺=石巻市渡波=の谷川正明住職が「石巻弁歴史と共に」と題して講演。「言葉には歴史があり、時代と共に変わり続けていく」と語り、方言に誇りを持つ大切さも伝えた。  石巻弁研究の第一人者である谷川さんは平成20年11月から今年10月まで石巻日日新聞に「知っ得石巻弁」を連載。計300回を数え、文中で取り上げた言葉は計

夢の実現「楽しいこと続けて」 鉄道写真家の武川さん 女川小でキャリア教育

 女川町教育委員会は28日、女川小学校で鉄道写真家の武川健太さん(29)を講師に招いたキャリア教育授業を行った。武川さんは、鉄道開業150周年にちなみ、プロ写真家の仕事やJR石巻線など身近な鉄道の魅力を写真と模型で紹介しながら、夢の実現に向けた歩み方を説いた。  「鉄道の魅力・石巻線を旅しよう」と題し、2、4年生計71人を対象とした。武川さんは登米市出身で現在は石巻市在住。JR東日本の広告撮影や小田急電鉄「ロマンスカーカレンダー2022・2023」撮影のほか、石巻日日新聞で

〝有田むき〟で食べてね マル賢みかん 石巻青果に続々入荷中

 石巻青果花き地方卸売市場=東松島市赤井=に冬の定番「マル賢みかん」が入荷している。29日には生産者で作る(株)マルケンみかん=和歌山県有田川町=の永石睦巳社長(57)、有田みかん大使の高橋真優さん(20)が同市場を訪れ、今年も高品質に育ったミカンをアピールした。  マル賢みかんは有田川町の賢(かしこ)地区を中心とした農家30軒が生産。樹上でしっかりと熟したものから選別して収穫する「山選り」を行うため、味と鮮度を維持して出荷できるのが特長。40年以上前から石巻地方と縁があり

豪華副賞「すし食べ放題」獲得 第8回飛翔閣杯少年野球 優勝は石巻BBC

 「第8回飛翔閣杯少年野球大会」の準決勝と決勝戦が27日、石巻市民球場であった。頂上決戦は石巻ベースボールクラブ(石巻BBC)と山下ビッグバーンズとなり、石巻が3―0で勝利。栄光の優勝杯と「すし食べ放題」という豪華副賞を獲得した。  同市山下町の飲食店竹乃浦・飛翔閣(杉山寛明社長)が東日本大震災後の平成27年から始めた大会。優勝旗はもちろん、球児が狙うのは、同店の職人が握る絶品のすしを腹いっぱい楽しめるという副賞であり、この獲得に向け、試合は毎年白熱する。  決勝戦は少年

無機質な巨大防潮堤に彩り 自然と一体的な壁画完成 雄勝に「海岸線の美術館」

 石巻市雄勝町上雄勝で東日本大震災後に建設された巨大防潮堤に壁画が完成し、26日に「海岸線の美術館」として開館した。灰色の無機質な壁面に色彩が加わり、背景の自然と一体的な新たな風景を生み出している。  完成したのは高さ7.5メートル、幅54.6メートルの壁画。題名の「テオリア」は「観想」という意味のギリシャ語で、「雄勝の海辺」の意味も込めた。芸術家の安井鷹之介さん(29)=東京都=が各浜でスケッチした風景を一つに混ぜ合わせた絵で、木々の間から水平線や対岸が見える雄勝特有の移

3年ぶり「石巻かき祭り」 大粒ハフハフ! 今が旬 4千人来場 地元産PRで消費拡大

 石巻産カキの消費拡大に向けたPRイベント「第19回石巻かき祭り」が23日、セイホクパーク石巻で開催された。コロナ禍で3年ぶりとなったイベントはあいにくの雨で、気温も12月上旬の肌寒さに。それでも蒸しガキやノリカキ汁、地元水産会社らが市価の3―5割ほど安く販売する生食用かきなど旬の味覚を求め、約4千人が来場した。  イベントは、石巻かきブランド化事業委員会(石森裕治会長)が主催。石巻産のカキを地元の特産品として定着させ、知名度向上と販路・消費拡大を目的に毎年11月23日の勤

教習所でミニ四駆大会 石巻第一自動車学校特車二課・レースで施設活用

 動力付きミニカー「ミニ四駆」を走らせるレースイベントが13日、石巻第一自動車学校=石巻市泉町=で開かれた。同校の休校日を利用して施設を活用する「教習所まるごとレンタル」の一環。1階待合室にコースを設け、市内外から多くの愛好者が集まり、タイムを競った。  同校は「地域のコミュニティセンター」を掲げ、教習所のレンタルサービスを展開している。これまでにも音楽教室や警備員の社内研修などで活用されており、今回のレースイベントもこの一つ。市民有志で作る「石巻ミニ四駆愛好会特車二課」が

ガチャ回して事故防止 河北トラックが本体寄贈カプセルから反射材 安協・石巻署交通課窓口に設置

 夕暮れが早まり、帰宅時間帯や夜間の事故増加が懸念される。これを受け、石巻地区交通安全協会(小坂享正会長)は、地域の交通安全活動に尽力している河北トラック㈱(齋藤匡社長)=石巻市重吉町=と連携し、反射材などが当たる〝ガチャガチャ〟を考案。石巻署分庁舎1階の交通課窓口に設置した。道路利用者への反射材普及と活用につなげる。  石巻署管内では10月末現在、6件の交通死亡事故が発生しているほか、人身事故の時間帯別では、午後5時台が顕著という。  同社は毎年、交通安全運動に合わせ、

まるかの経験生かし創業 ヤマキ新道水産 青山さん まちなかに鮮魚店開店へ

 石巻市中央三丁目に19日、鮮魚店「ヤマキ新道水産」がオープンする。今年3月に閉店した鮮魚店「プロショップまるか」の元従業員、青山周平さん(30)=同市中央=が一念発起。培ってきた加工技術や市場での目利きを生かし、高品質な地元の水産物を提供していく。コロナ禍で小売店を中心に苦境が続く中、若い世代のまちなか起業に注目が集まる。19日は飲食店向けに販売し、21日から一般向けに営業を始める。営業時間は午前9時―午後1時。休業日は石巻魚市場に準じている。  同市北上町十三浜出身の青

よろしくね!ラズベリー 県自動車販売協 視力障害者に盲導犬貸与

 県自動車販売協会は14日、東松島市の矢本東市民センターで盲導犬貸与式を開き、同市赤井の石川順子さん(38)にメスで6歳のラブラドール・レトリバー「ラズベリー」のユーザー証明書を贈呈した。県内では現在24頭の補助犬(盲導犬23頭、介助犬1頭)が活躍しており、同協会が貸与に関わったのはこれで7頭目。ラズベリーの頭を愛おしそうになでる石川さんは「この子のおかげで世界が広がった。一緒に充実した日々を送りたい」と話していた。  全国の自動車ディーラーで作る日本自動車販売協会連合会(

「石巻のあなご」全国発信 漁獲量日本一 名物化へ試食会 24店提供 奥深き料理

 石巻商工会議所は、自治体別で日本一の漁獲量を記録(平成30年)した石巻市のアナゴを「石巻のあなご」と銘打ち、地元飲食店と協力して名物料理として全国にアピールする事業に乗り出した。協力店は日本料理店から居酒屋、中華料理店など24店舗。11日にはかわまち交流センターで、各店が販売する料理の試食会があり、行政や商議所の関係者がさまざまに調理されたあなごに舌鼓を打った。  試食会では、市場や買受人協同組合などで作る石巻市漁船誘致及び原魚等確保推進委員会が食材を提供。24協力店中、

地域CL初戦逆転負け コバルトーレ女川 都農に1-2 残り2試合に全てかけ

 日本サッカーアマチュア最高峰リーグ「JFL」への昇格チームを決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)の初戦が11日にあり、コバルトーレ女川はヴェロスクロノス都農(宮崎県都農町)に1―2で敗れた。4チームずつ戦う1次ラウンドの順位は3位。1位通過による決勝ラウンド進出へ厳しいスタートとなった。  試合は7分、今春リーグ開幕前のけがから復帰した竹田そらが先制点を奪ってリードするも、その後は全国社会人サッカー選手権大会4位の都農がボールを保持。コバルトーレは得意の

石巻地方でも大量発生 農家に深刻な影響 温度差ストレス?柿が変形

 秋を代表する味覚の柿(カキ)の実。石巻地方の農家も収穫や出荷を進めているが、今年は柿の形に異変が見られている。一つのヘタから実が2個、3個と分かれたものや突起物があるなど変形した柿の大量発生に農家は頭を抱えている。県園芸推進課は夏の高温による影響を指摘しているが、詳しい原因は不明。病気によるものではないため、品質に問題はない。石巻地方でも民家の軒先に柿の木を植えているところが多く、今年は形の異常な実がそこかしこで発見されている。 病気でなく品質問題なし 石巻市飯野の「あか