”基本調味料+αでつくるVEGAN”粘りだけじゃない、長いものもう一つの魅力とは
9月に入りどっぷり端境期。畑だけではなく、スーパーに陳列されている野菜の種類もだいぶ減っているように感じます。
でも、一年中売っている野菜はたくさんありますよね。メジャーどころは、じゃがいもにんじん玉ねぎ…ですが、今回注目したのは長いも。実は長いもって、年間通して安定価格。生でも焼いても揚げても煮ても美味しい。万能なお方。
今回ご紹介するのは、そんな長いもの新たな魅力を感じられる炊き込みご飯です。
基本調味料+αでつくるVEGAN料理。ですが今回、基本調味料はほんの少しの塩のみ。あとは塩昆布におまかせというタイトルに沿わない内容となっております。とはいえ塩昆布は昆布と醤油でできているから…。良しとします!私判断。
長いもと塩昆布の炊き込みご飯
<材料>(2合)
長いも 10ー15cmくらい
塩昆布 20g
酒 大さじ1
塩 ひとつまみ
※水は通常の炊飯と同量です。
<作り方>
①長いもをよく洗い、両端の木屑がついたところは薄くカットして、トング等で持ちながら直火で皮についている毛の部分を炙っていく。(IHの方はタワシ等でこそげ落としてください)米は通常通りの水量で炊飯器や鍋にセットして、酒と塩を加えて軽く混ぜておく。
②1合に対し10gの塩昆布と、毛を焼き切った長いもを米の上に乗せ(長い場合は長さを半分にカットしてください)、通常通り炊く。
③たき上がったら15分ほど蒸らして、長いもをしゃもじで砕くようにして混ぜほぐす。塩気が足りないようであれば、少し塩を振って調節する。
大胆に炊く!がポイントです。
長いもって、シャキシャキネバネバして瑞々しい。そんなイメージが強いですよね。でも長いもの良さはそれだけじゃない!実はもう一つの素晴らしい顔を持っているんです。
長いものネバネバ成分は加熱に弱く、しっかり加熱すると消えてしまうのですが、加熱することで新たな食感が生まれるんです。それは、いもらしいホクホクとした食感!
炊き上がりの写真がかなり野生的で、びっくりされるかもしれませんが…。皮を剥かずに調理したのは訳があります。長いもの水分を皮の中でしっかり蒸しあげて、よりホクホクにしたかったから。ホクホクサクサク。優しい甘み。元々長いもの皮は薄いですし、火が通っているから口には残りません。ご心配なくです。
炊き上がったら長いもをしゃもじで砕きながら、全体を混ぜ合わせてください。やりづらい方は、一度取り出して山芋を包丁でカットしてからご飯と合わせても良いのですが、取り出したとしてもすりこぎや空き瓶などでトントン叩いて割るのをお勧めします。私はおおらかにしゃもじで適当な大きさに砕いています。そうすると繊維がほぐれてお米ともよく馴染むんです。口に入れた時に、大きいものや小さいものがランダムに出てくるのも楽しい。
ホクホクサクサク。長いもの柔らかな甘みと、塩昆布の塩味と昆布の出汁が口いっぱいに広がって大満足な混ぜご飯。かみごたえもあるから、少量でお腹いっぱいになるという特典付きです。(※美味しくて食べ過ぎてしまう方もいるかもしれないので、限定特典ですね)
年間通して安定価格、端境期は長いもにすっごく頼っています。本来の長いもの旬は10月以降なので、これから先どんどん美味しくなっていきますよ。
どんどん消えていく夏野菜を見送りながら、これからやってくる秋野菜を待ち望みながら、今はいつでもいてくれる野菜たちを存分に食べよう。
アルモンデ筋を育てる時だ!
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