アルモンデナンデモデキルサ#10 【酸味と苦味】
ひびのわです。
毎週一回、stand.fmで旬の野菜をまるごと食べ切る一品を紹介しています。
旬の食材をたっぷり味わう、頑張りすぎない、毎日食べたいご飯。
聞きながらつくれるくらい簡単なレシピです。
noteでは声のレシピに小ネタをちょっと織り交ぜて、文字起こししたものを掲載しています。
春の足音が聞こえてきたなぁ、なんてのほーんとしていた数日前。
油断していたら、2022年の春は猛ダッシュでやってきて慌てています。
湯たんぽもコートももうしまう準備しなくちゃ。
中医学では、春は「酸味」と「苦味」をいつもより積極的に食べるといいって言われています。
食で身体を整える考え方ですね。
冬の間に溜め込んだ体に良くないものは、苦味の解毒作用で身体の外に出す。
そして冬の間フルパワーで解毒に精を出して疲れきっている肝臓を、酸味で元気にする。
私たちが毎日食べているものが、私たちの身体を支えてくれています。
今は冬から春へのグラデーションの時期。
身体に「春が来たよ!」って毎日のご飯で知らせてあげましょう。
身体に春を呼び込む、苦味と酸味を味わう一品を紹介します。
見た目も春らしい「菜の花のミモザあえ」。
一口食べると身体中に春が広がりますよ。
※ noteでは簡略化したレシピを文字にしています。
詳しい作り方はぜひ、ひびのわradioを聞いてみてくださいね。
◇材料◇
菜の花/おから/酢/アガペシロップ(砂糖)/塩/ターメリック/白醤油(醤油)
◇工程◇
①おからは生がおすすめですが、冷凍でも乾燥タイプでもOK。
(乾燥タイプの場合は規定量の水で戻しておいてください)
菜の花1束に対しておたま一杯くらい。
おからを焦げないように弱火で空炒りして(油をしかずに炒める)、少し水分が飛んでパラパラになったら、ボウルに移す。
②酢とアガベシロップ(なければ砂糖やメープルシロップでも)を2:1くらいの割合で入れて味付けする。
少し酸味の方が強いかな?くらいがおすすめ。
水分量はおからを少し掴んで丸めたときに、お団子ができるくらいのしっとりさ。
お好みの甘酸っぱさになったら、最後に塩をひとつまみ混ぜ合わせて、ターメリックを小さじ1/8くらい入れる。(本当に少しずつ加えて!)
淡い黄色になったら和え衣の完成。
③菜の花を茹でる。お湯を沸かしている間、菜の花を水を溜めたボウルなどに入れておく。(乾燥しやすい菜の花に水分補給してもらう)
沸騰したら、菜の花を花束のように持って茎の部分だけをお湯に入れたら5秒数える。数え終わったら手を離して全体を茹でる。
茎に透明感が出て葉の緑が鮮やかになったら、すぐにザルに上げて粗熱を取る。
④粗熱が取れた菜の花を下の茎だけの部分と上半分の花がついている部分に切り分けて、おからの和え衣のボウルに入れる。
白醤油をひと回しかけてさっくり和えたら出来上がり。
おからは火を入れなくても食べられますが、軽く炒って大豆特有の香りを少し飛ばした方が、美味しく仕上がります。
ターメリックは少量であれば特に味はないのですが、入れすぎるとものすっごく苦くて食べられなくなってしまうのでほんの少しずつ加えてくださいね。
色付けのためのターメリックなので、なければ緑と白のコントラストがきれいな小手毬和えになります(とっさに思いついた白い花の名前をつけました)。
そうそう、出始めの今時期の菜の花はすぐに火が通るので、茹で過ぎには注意してくださいね。
茹でているときは、決して目を離してはいけませんよー!
菜の花のほろ苦さとおからの酸味、そして緑×黄のコントラストに春を感じてくださったら嬉しいです。
白ワインや日本酒との相性抜群!
ミモザ和えと白ワインを持って、お花見に行きたいなぁ。
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