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アルモンデナンデモデキルサ#5【白菜の芯の強さ】

ひびのわです。
毎週一回、stand.fmで旬の野菜をまるごと食べ切る一品を紹介しています。
旬の食材をたっぷり味わう、頑張りすぎない、毎日食べたいご飯。
聞きながらつくれるくらい簡単なレシピです。
noteではそのレシピに小ネタをちょっと織り交ぜて、文字起こししたものを掲載しています。


2月に入ってはや1週間。気づけば春節も節分も立春も過ぎて、私たちはどんどん春へと向かっています。
畑でも冬野菜から春の野菜へと、次々にバトンが手渡されています。
そんな素敵な季節のグラデーションを風流に感じつつも、私…焦ってます。

今のうちに大根食べ尽くさなくちゃ!カリフラワーも!里芋も!
どの野菜も一年中手に入るとはいえ、彼らが本領を発揮するこの時期に味わい切りたい!と思うと、作りたい気持ち>食べる量になってしまうのです。
我が家の台所は、冬野菜の在庫過多。私のお腹は常にパンパン。
よくない状態ですね(笑)

ただでさえ野菜まみれの我が家の台所の真ん中に、ででーんと鎮座しているのが白菜です。
瑞々しいぎゅーっと甘みがつまった白菜が味わえる時期も一ヶ月を切った!!!今のうちにモリモリ食べたい!(基本焦り気味)
くったり煮込んだ鍋の白菜も、生でシャキシャキ食べる白菜も大好き。
でもきっと私が毎年一番消費している白菜の食べ方はこれ!というのが、今回紹介する「辣白菜(ラーパーツァイ)」です。
簡単にいうと、中華風の白菜の甘酢づけですが、浅漬けとも違う、キムチとも違う、ラーパーツァイ。
丼いっぱいペロリと食べちゃう美味しさなので、たっぷり作ってくださいね!



◇材料◇
白菜/酢/砂糖/塩/ごま油/唐辛子(柚子胡椒や山椒、一味でもOK)

◇工程◇
①/4玉にカットした白菜を3-4等分くらいの長さにカットする。
(芯の部分、芯と葉が混ざる部分、葉の部分みたいな感じ)
 その後それぞれを縦に細切りにする。
②①の白菜をボウルに入れ、塩でよく揉んで20-30分置いておく。
(白菜1/4に対して塩は小さじ1くらい)
③甘酢を作る。酢2:砂糖もしくはアガペシロップ1くらい。
(甘みがしっかりついていた方が美味しい)
④②の白菜の水分をしっかり切って③の甘酢に漬ける。
 ここにタネをとって輪切りにした唐辛子や柚子の皮の千切りを混ぜても美味。
⑤フライパンに胡麻油を入れて弱火で熱し、煙が出る寸前に④の白菜二回しかける。
(白菜1/4玉に対して、ごま油はおおよそ大さじ2くらい)
 30分ほどおいて味が馴染んだら出来上がり。
 お好みで一味唐辛子や山椒をかけても美味しい。


私は一人暮らしなのですが、白菜はいつも1玉買って白菜まつりを開催します。
1/4はこのラーパーツァイに、1/4は塩昆布と浅漬けにしたり、なんちゃってキムチを作ったりして、残り半分を鍋や炒め物にして食べる感じ。
ほぼ毎日飽きずに白菜を食べています。
白菜ってほとんど水分だし、トマトや小松菜みたいにこれぞ!という味があるイメージじゃないですよね。
鍋では「濃厚な甘みと旨味」、サラダでは「食感と爽やかな甘み」、漬物では「香りとあと引く味わい」、いろんな顔を持ちながらも、ぶれない白菜の個性があります。
なんというか、冬野菜ならではの芯の強さを感じるんです。

寒い寒い冬の畑で、全身土の上に晒しながら、葉っぱをぎゅっと巻いて、姿勢良くまっすぐに立つ姿は美しい。
凛としたその姿こそが、白菜の芯の強い味わいそのものなんですね。

この冬何度も開催された、我が家の白菜祭りも先日購入した1玉で、きっと最後になるのでしょう。
切ない…。
と言いつつ、出始めた初々しい春野菜に心ときめいたりして、私の芯はブレブレです。

みなさんもこの冬の白菜に未練が残らないよう、しっかり食べ尽くしてくださいね。

頑張り過ぎない毎日のご飯で、軽やかに春へと進んでいきましょう!


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