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アルモンデごはん 好みの変化広がる世界

レシピのない料理教室を長年やっていますが、そこで料理をするのは参加してくださる皆様。私は側で、美味しくなるコツや失敗しないポイント、アイデアの種を伝えるだけ。だから100%私がつくったごはんを食べたことがないという生徒さんもたくさんいます。今こうして文字にしてみるとすごいですね。そんな未知すぎる料理教室にきてくれる生徒さんは神なのかも。
今週は友人とのコラボランチ営業がありました。2人でワイワイつくったごはんを、目の前のお客様が嬉しそうに食べている姿は至福の風景。これからは、自分のごはんを食べてもらう機会をもっとつくっていきたいな。


<5月20日>

もうすぐもうすぐ

一番好きな花は紫陽花かも。散歩中、ふとそう思いました。小さな蕾がぎゅっと片寄合うその存在が、気になってつい足を止めてしまうんです。駅までの道すがら、散歩の途中、ついつい足を止めて写真を撮ってしまう。毎日少しずつ変化する姿が愛おしくて、「もうすぐだねー」なんて声までかけちゃって、私怪しすぎます。
実家の小さな庭でも、毎年欠かさず咲いてくれる紫陽花。私の地元には紫陽花の名所もあるんです。小さい頃からずっと身近にいてくれた花が、紫陽花だったんですね。今年も変わらず、私の日常に存在しています。ありがとう。



<5月21日> 

間違いなし

塩麹に漬けていたブリ、忘れてました。3日、いや4日くらい経っていたのかな。くんくん匂ってみたけど、大丈夫そう。魚やお肉の鮮度が落ちちゃったなーというとき、私の調理方法は揚げ一択。少量の揚げ物は想像するより楽チンで、小さなタッパーを2つといつもより多めの油を入れた小さなフライパンを用意すればOK。ひとつのタッパーには、粉にとろみがつくくらいの水を混ぜたものを(これはバッター液と呼ばれています)、もう片方にはパン粉を準備します。フライパンを中火で熱し始めたら、バッター液→パン粉→フライパンにイン!いい感じの色になったら出来上がりです。中が生じゃないかな?と不安だったら、半分に割って確認しちゃう。食べるのは私だもの。揚げ物って、回を重ねるごとに面倒ではなくなるんですよね。
ちなみに、バッターとパン粉が余ったら、全てを混ぜた平たいお団子を作ってそれも揚げちゃいます。小さい頃はメインの揚げ物よりも、この粉の塊揚げにソースをかけて食べるのが好きだったな。無駄なく食べ切る母の知恵。引き継いでいます。


<5月22日> 

アルモンデプレート

茹でておいた豚バラ肉、しりしりした人参、茹でたインゲン、ゆで卵、サニーレタスにご飯。冷蔵庫に少しずつ残っていた味付けしていないものたち。これが本日のアルモンデプレートです。お皿から好きなものをレタスにのせて、コチュジャンと一緒に巻いて食べる。ただそれなんだけど、この地味な一皿がご馳走になるんです。葉もの野菜でご飯やおかずを包んで食べる、韓国のサム文化はすごいなぁ。これ何度言ってるんだろう、私。大好きすぎる。



<5月23日> 

ミニトマト常備

春夏、我が家に欠かせないのがミニトマト。ついこの間まで、トマトの皮は湯むきマストでした。皮が苦手だったから。そんな私に大変化が起こりました。ミニトマトを洗って、そのままおやつみたいに食べちゃう。気づいたら食べちゃう。この私が!?
我が家の定番、新玉ねぎとミニトマトの黒酢マリネ。湯むきしたトマトと黒酢がしっかり馴染んでいる感じが好きだったのに、今は皮付きの「トマトwith黒酢」な感じが堪らなく美味しい。
どうやら最近の私は、トマトとトマト以外の境界線を感じたいみたいです。それぞれの味も組み合わせた時の味も、どちらもしっかり味わいたいみたい。どちらの味も楽しめるようになって、ますますトマトと離れられない人生になりそうです。


<5月24日> 

年々好きになる

小さい頃から会社員時代もずっと、どら焼きをいただくと、きれいに皮とあんこを分けて、あんこは誰かのどら焼きの上におき、皮だけを美味しく食べていました。そんな迷惑千万だった私が、今では定期的にあんこを炊いているなんて…。ほんの数年前の私が聞いたら、「またまたー」って笑うに違いありません。歳を重ねて好きになったもの。小豆とあんこ。好きなものが増えるって単純に嬉しいですね。
我が家の豆は築地の三栄商会で購入しています。三栄さんの北海道産小豆は本当に美味しいの。煮崩れず、ホワッと口の中でとろける感じ。茹でるだけでも美味しいから、甘さをつける前段階で、何度も味見と称した小豆食いをしてしまいます。何%の砂糖ってせっかく測っているのに、これじゃ意味ないなぁ。毎回そう思いながらもやめられないんです。でもね、今日もいい感じに炊き上がったよ。


<5月25日> 

素朴すぎる味

昨日炊いたあんこを使ったスコーン。あんこの甘みを考慮して砂糖を少なめにしたら、とっても素朴な味に仕上がりました。スコーンは簡単で失敗も少ないから、一番つくるお菓子かもしれません。もそもそっとした感じ、好きなんですよね。
実はお菓子に今でも苦手意識があって、あれ?って出来栄えになることも多々あります。だから失敗しない私のスタンダードばかり作っちゃう。極めるには程遠い。でもつくるのは大好き。食べるのも大好き。


<5月26日>

アルモンデ野のごはん

友人とのコラボランチ営業の日。三鷹にある、量り売りの店「野の」でやらせていただきました。メニューはブッダボウル。ブッダボウルって、聞きなれない言葉ですよね?これちょっと失敗したかも(笑)。野菜や穀物などがたっぷり入ったベジタリアンな丼の名称なんです。今回は100%ベジタリアンバージョンと鶏肉の入った80%ベジタリアンバージョンの2種から、お選びいただきました。正直、想定していた食数には満たなかったけど、終わった後の爽快感がたまらなかったな。
一緒にごはんを作った友人とはもう10年以上のお付き合い。ホールフードスクールで数年間共に食を学んだ友人とは、ごはんをつくることや食べることへの想いの根っこが繋がっているんでしょうね。2人でごはんをつくるのは実は今回が初めてだったんです。でもメニューを決めるところから、調理中の動線、調理の担当、盛り付けから洗い物まで、それはそれはスムーズに進んでびっくり!「私これやるねー」「こっちここまでできてるよー」と声かけあってはいたけれど、一度も滞ることなくワイワイと和やかな時間を過ごすことができました。それもこれも彼女が私をよく知って見ていてくれたからこそ。本当にありがとう。また、やろうね。


6月8日(土)に開催するアルモンデ料理教室のテーマは、乾物カレー。
乾物+スパイス+季節の野菜を組合せた、シンプルなカレーをつくってみませんか?おうちにアルモンデ、すぐにできちゃう基本のスパイスカレーの作り方をお伝えします。組み合わせは無限!
乾物カレーの日に賛同し、参加費の一部は砂漠化が進む内モンゴルの緑化活動に寄付します。ぜひご参加くださいね。


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