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アルモンデごはん 今年最初の上弦と白い野菜たち

冬野菜って色白さんが多いですよね。日照時間のせいなのかな。それとも季節の空気感に合わせているのかな。私はそんな冬の白い野菜たちが大好きでです。大根、白菜、長ネギ、カブ、里芋…と、毎日白いものばかり食べているような。それが冬の醍醐味でもあるので、食卓が真っ白でも大満足。白い野菜は身体への負担も少ないとかつて教わったことがあります。味も強い個性は出さず、でも真の強さをそこかしこに感じさせるのが好ましいのです。冬の白い野菜みたいな人が好きなのかもしれません。


白い野菜たちが並ぶ1月のごはん

<1月15日>

蕎麦サラダ

塩揉み白菜で蕎麦サラダ。白菜は真ん中に成長点があるからそこから先に食べなさい、というのは私の野菜の師匠である築地御厨の内田さんの教え。今でも白菜を買ってきたらすぐに真ん中を切り出して、そこから食べ始めています。白菜の真ん中はサラダにしたり、細切りにして浅漬けにしたりするのが我が家の定番です。この日は茹でて水で締めた蕎麦と白菜の塩漬けを和えて、蕎麦サラダに。仕事の合間に食べる軽めのご飯にぴったり。醤油もめんつゆもなし。白菜の塩気のみで食べる蕎麦サラダは、後味すっきりで美味しかったな。


<1月16日> 

白菜の真ん中

白い野菜と柑橘の組み合わせが好きです。大根もかぶもいいけど、やっぱり白菜との相性は群を抜いているなぁ。ボウルに白菜の真ん中を縦に細切りにしたものと、はっさく、塩、ホワイトバルサミコ酢、オリーブオイルを加えて30分ほど馴染ませたサラダ。丼いっぱい食べられちゃう。あまりに爽やかで、食べたら身体の中がすーっと綺麗になるような気さえします。ちなみに私の独断と偏見によると、サラダに最もむいている柑橘は水分も甘みも程よいはっさく。白菜との相性は言わずがなです。


<1月17日> 

自家製べったら

この冬もべったら漬け始めました。小さい頃から好きでしたが、自分で漬けるようになってからは好きな漬物ベスト3の常連です。そもそもべったら漬けは好きだけどべったりした甘さは嫌という我儘者で、自分好みのものずっと探し続けていました。でも近くのお店にあるべったら漬けは甘味料のオンパレード。自分好みのものは作るしかないのか、と去年頃から検索して試してを繰り返して、やっとこれこれ!という味に辿り着きました。自分好みの味を作れるって嬉しい。好きを増殖するのは楽しい。


<1月18日> 

大根の皮ペペ

べったら漬けを作るたびに、大量発生する大根の皮。どんなふうに食べようかなぁと考えるのが最近の楽しみであり、チャレンジでもあります。醤油漬けも塩もみも美味しいけれど、他にないかしら?と日々試作中。この日はペペロンチーノにして茹で上げたパスタと和えてみました。うんうん、美味しい。大根の皮のサクサク食感とパスタのちゅるんが良い感じ。ペペロンチーノとスパイス炒めと春巻き。どんな食材でも受け入れてくれる懐の深い奴ら。頼りになります。


<1月19日> 

蕎麦好き

恩師と仲間の寄席に行ってきました。彼らの一門ぼちぼち亭の寄席はいつも蕎麦屋で開催されます。ますます饒舌になり腕を上げた彼らの話に大笑いした後は、もちろんお蕎麦を食べなきゃね。更科寄りの色白な美味しいお蕎麦を味わいながら、恩師と共に学んだ仲間たちとの会話に花が咲きます。安心して自分の話ができる場所。小さな日常の機微も今の世界の問題も同じように耳を傾けてくれる人たち。お互いの意見を批判することなく受け止めて、違いを尊ぶことができる人たち。本当にありがたい存在だなと改めて感じた夜でした。
私はこんなに素晴らしい人たちと友達なんだ!私ってすごいな!そんなふうに自画自賛したくなるくらい。いつもありがとう。


<1月20日> 

悪魔的な食べ物

今年に入ってある職場の人たちの間で噂になっているパンがあります。それは、コストコのガーリッククリスタルブレッド。中毒性が高い、熱が出ていても食べられる、あれはやばい、やばいやばい(以下同文)。恐ろしい話ばかりを聞いていたので、絶対手を出さないぞ!と決めていました。なのに…気づいたらコストコサイズのこのパンを持ってレジにいたのです。帰宅してリベイクしている間も滴るバターと濃厚なガーリックの香りが立ち込めて、食欲が爆発しそう。そして一口。うん、やばい。これはやばい!噛み締めるたびに染み出すバターと口いっぱいに広がるニンニクの甘さが、悪魔的な美味しさなのです。そして膝から崩れ落ちるほどのカロリー。さすがコストコ。振り切ってる。。。


<1月21日>

料理教室が好き

先日参加した料理教室の一コマ。韓国のお餅トックのスープをメインに、韓国の冬のごはんをたくさん教えていただきました。韓国人の先生から教わる韓国の家庭料理は、どれも優しい味。日本のごはんは美味しいけれど味が濃いと韓国の方からよく聞きますが、先生のごはんをいただくと納得します。韓国料理って辛くてパンチがあるというイメージですよね?私もそう思っていましたが、実は塩味はかなり薄め。そしてもしかすると日本よりも出汁に頼っているんじゃないかな。昆布や魚介やお肉などありとあらゆる出汁を使って、辛味や酸味で味を整える。思ったより胡麻油は使わない。韓国料理教室に行くようになって、初めて知ったことでした。さまざまな国の料理を体験するのは楽しいな。でも本当はその国で食べたい。同じものでも日本で食べるのとその国で食べる味は全然違うから。なんだろう、空気に味がついているのかな。


noteでも何度かご紹介している、アルモンデパーティー。2024年もやります!初回は2月3日(土)節分。スープ作家の有賀薫さんのスタジオをお借りして(有賀さんもご一緒に)開催します。
今回みんなさんにお持ちいただくアルモンデのテーマは、「よく買うのによく余らせてしまうもの」「買ったけどもらったけど使い道に困っているもの」です。お持ちいただいたものと季節の野菜を使ってごはんをつくります。何をつくるかは皆さんと相談して決めていく、リアルクッキングバラエティ。こんなふうに食べたらいいんだ!これならできる!そんなワクワクとやる気を感じていただけるはず。ぜひ遊びにきてください。


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