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アルモンデごはん 11月の新月から上弦に向かって

日に日に寒くなっていくのが嬉しい。そんなことを思っているのは私だけみたい。だからあんまり大きな声では言わないけれど、嬉しい。コートを着て出かけるのも、湯たんぽでぬくぬくのお布団に入るのも嬉しい。あるものを鍋に入れてコトコト煮ておけば何かしら美味しいものができるし、オーブン料理をしているうちに台所が暖かくなっていくのが幸せ。冬は何にでもちょっと時間をかけてslowに過ごすのが楽しいものです。


新月から上弦にむかうごはん

<11月13日>

かぶはいいねぇ

かぶの季節がきました。かぶは大好物。つい最近までサラダにしたり塩揉みにしたりと生食することが多かったのですが、こう寒くなってくると煮たものも食べたくなります。この日は先週の残りの鶏出汁でさっと煮て、最後に冷凍していた生の青のりを加えました。薄味で煮たかぶの甘みと青のりの香りが口いっぱいに広がって、はぁと嬉しいため息が出てしまいます。和む味。かぶってその姿そのまま、丸い味がするんですよね。本当に野菜って見た目そのものだな。


<11月14日> 

エキナセアは憧れ

朝から夜まで仕事の日でした。昼は賄い、夜は納豆ご飯。なので写真もありません。疲れた夜に染み入るのがエキナセアティー。免疫力が落ちてきたなと感じると、すぐに頼るハーブです。もう10年ほど前になりますが、ハーブを夢中で学んでいた時期がありました。たくさんのハーブと出会う中で一番心惹かれたのがエキナセアでした。古くからみんなに頼られてきたハーブ。花言葉は、「優しさ、深い愛、あなたの傷を癒します」。私もエキナセアのような人でありたい。みんなの免疫力(身体も心も)を上げるようなごはんをつくりたい。


<11月15日> 

結局全員栗のケーキ

父の誕生日祝いに帰省しました。欲しがっていたスマートウォッチをプレゼントしたものの、実家のWi-Fiと相性が悪すぎてせっかくのアレクサ機能が全く使えず(涙)。不甲斐なさを挽回しようと父と母を連れて、馴染みの洋菓子店に向かいました。たくさんのケーキが並ぶ中、私たちが選んだのは全部違ったけど、全部栗を使ったケーキでした。栗好きのDNA恐るべし。父も歳をとって最近はあまり体調がすぐれず、食もすっかり細くなってしまいました。切ないけれど、好きなものを美味しそうに食べる姿をみると安心します。あと何回お祝いできるだろう。何回でもお祝いしたいよ。


<11月16日>

粘るまで混ぜる

先日、韓国料理教室で海鮮ピビンパを教えていただきました。先生曰く、どんな海鮮を入れてもいいけれど「ホヤ」は必須だと。すっごく美味しかったから早く復習したかったけれど、近所のスーパーにホヤはない…。こんな時こそ角上魚類、ということで実家に帰る途中に寄って購入してきました。やっと再現できる!と朝からもう楽しみで楽しみで。
帰宅後、1秒でも早く食べたい気持ちに追われるように準備して、いざ実食。やっぱり美味しい〜。酸味の効いたコチュジャンたれとホヤの組み合わせが最高です。ピビンパは全ての具材とご飯を粘りが出るくらい混ぜるのが、美味しく食べるコツ!との教えもしっかり守りました。韓国は混ぜる文化。そして海鮮には酢コチュジャンが定番。韓国にも醤油はあるのに。新たな食べ方を知るとその背景にある文化を知りたくなります。世界は知らないことばかり。これからたくさん知ることがあるなんて楽しすぎます。


<11月17日>

焼き菓子活動

その発作は突然やってきます。その名も「焼き菓子作りたい病」。突然やってくるから、いつもアルモンデ作ることになります。
この日はクッキーの気分。そういえばこの間ミックスナッツを買っていたっけ。豆乳もあるから…と思い出したのは、大好きな今井よう子さんのヴィーガンクッキー。レシピはアーモンドのみだけど、分量が足りないからカシューナッツも入れて焼き上げました。ナッツたっぷりで食べ応えも抜群。夜の焼き菓子活動は自分へのご褒美みたいな時間です。明日の自分へのご褒美。食べ過ぎ注意だぞー(明日の自分への忠告)。


<11月18日>

年々下手になる海苔巻き

先日の海鮮ビピンパで少し残ったホヤと酢コチュジャンソースを和えて、冷蔵庫にしまっていました。どうやって食べようかと考えていたのですが、春菊と一緒に海苔で巻いてキンパに。いやこれが美味しかったー!ホヤのクセを海苔がうまくまとめてくれて最高!海苔巻きってすごいな。
大学生時代、デパ地下のお惣菜屋さんでバイトをしていました。巻物を担当していたので、海苔巻きは大得意…なはずでしたが最近ではすっかり下手くそになってしまって。また一からやり直さないとね!昔取った杵柄だって、年々錆び付いて行ってしまうものです。

<11月19日>

道具とは一心同体

卵焼きがうまくできた。それだけで一日ご機嫌に過ごすことができます。うまくできるようになったのは私の腕が上がったわけではなく、道具のお陰なのです。私が愛用している卵焼き器は「中村銅器製作所」さんのもの。もう10年近く使っています。長年使っている間に、卵焼き器が私のクセを理解してくれたみたい。火加減や油の量に合わせてうまく焼いてくれるんです。私はといえば、今日もきれいに焼いてくれてありがとうと呟きながら、使用後はきちんと油ならしをして収納しています。道具ときちんと向き合えば丁寧に扱えば、ちゃーんと応えてくれるんですよね。人もものも皆同じ。手をかけた分、心を配った分、いつか必ず返ってくる。この卵焼き器は一生物です。これからもよろしくね。

<お知らせ>
【ひびのわ】という屋号で、食に関する仕事を様々させていただいていますが、その中でも私がとても大切にしているのが、マンツーマン料理レッスン「食べるの始末」です。コロナ渦をきっかけに始めたこのクラス。zoomを使ってオンラインでやっていましたが、2024年からは訪問型のレッスンもスタートする予定です。
一人一人の「こんな風に料理できたらいいのに」を叶えていくクラス。毎回がっつり料理する人もいれば、一度も料理らしいことをせずに料理に対するネガティブなイメージやトラウマについてひたすら向き合う人もいます。対話を重ねながら寄り添って、それぞれのゴールに向けて伴走していきます。

私は料理人でも料理研究家でもありませんが、一人暮らしを始めてから20年以上、働きながら毎日ごはんをつくり続けてきました。多くの料理教室に通い、毎月料理教室を開催して、料理のインプットアウトプットを続けてきました。料理を教えるプロでもありますが、料理を教わるプロでもあります。

心地よくごはんを作る暮らしがしたいな。でもどうしたらいいかわからない、という方は一度私と話してみませんか?体験レッスンだけでも構いません。誰に相談したらいいかわからない、ただ話を聞いてほしい、どんな理由でも構いません。お気軽にご連絡ください。
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