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アルモンデごはん 正しさよりも楽しさを

6月も最終週。2024年も折り返しですね。年始にたてた目標や叶えたいことの振り返りをするのが、この時期の定例です。1割くらい達成して、1割くらい叶ったかな。日進月歩の日々は続きます。
先週末、センスオブワンダー全開で過ごした余韻なのか、日常の視点の解像度が上がったみたい。目の前の食材の存在がより鮮やかに感じられます。こうあるべきとは距離をおいて、ありのままを楽しむ方向へ。正しさも頭の片隅に置きつつ、よりワクワクする方へ。そう意識し始めたら、ワクワク楽しいお誘いが続々やってくるようになりました。



<6月24日>

豆の海

先週末のリトリートで作った大豆のフムス。通常はひよこ豆で作られる中東料理ですが、今ここのものを食べたくて長野の在来大豆で作りました。ねっとりとした甘さと、ふくよかな香りが口いっぱいに広がって…幸せ。豆の海に溺れるよう。そのまま食べても、野菜にディップしても、パンに塗っても良い。粒で食べる時とは違う、絡みついて離さない中毒性のある味。みなさんに絶賛していただいた喜びを反芻しながら、我が家でもまた作ろう。


<6月25日> 

このテンペが好き

テンペをご存知ですか?大豆にテンペ菌をつけて発酵させたインドネシア発祥の発酵食品です。出会ってからもう20年近く経ちますが、日本ではいつまで経っても普及しないし、製造元によって味も玉石混淆なのです。
画像のテンペは、日本で一番美味しい!と思っている「木下実験室」さんのもの。我が家に届いてからも発酵は緩やかに続いていて、日に日に味が変化していくんです。焼いたテンペにほんの少しのお醤油をかけて、シンプルに食べるのが好き。納豆や味噌とは全く異なる発酵した豆の香りと旨み。ほくほくした食感も他の豆製品にはないものです。冷蔵庫にテンペがある。家に帰る楽しみが増えました。


<6月26日> 

唯一無二のメロンチャトニ

お世話になっている編集者の桂子さんにお誘い頂いて、エリックサウスの「初夏のモダンインディアンコース」を初体験してきました。もう大感動!知っている食べたことのあるインド料理なのに全然違う。全てがエレガントに大胆に作り込まれていて、ここでしか体験できない世界観。前菜からデザートまで、全く飽きない、食べ疲れない、なんなら食欲は増すばかりという構成に脱帽です。特に感動したのは前菜のメロンチャトニ。果物ではなくウリ科の野菜としてのメロンを存分に楽しめる一品でした。青い爽やかな香りとほのかな甘味が素晴らしかった。
目の前の一皿に集中して、それについてひたすら話せる人とご一緒できたことは、幸せの極み。桂子さん、ありがとうございました。


<6月27日> 

ちょっとしたこと

パーソナル料理レッスン「食べるの始末」を受講されているTさんの台所へ。
乾物を上手に煮ることができるようになりたい。パスタへの苦手意識を克服したい。この日Tさんがやりたいことはこの2つ。
いつもどんなふうに調理しているのか、調理工程のどこが苦手なのか、理想の食べ方はどんなものか。たくさんおしゃべりしながら、手を動かしながら、理想をカタチにするコツをお伝えしました。そして1時間後、出来上がったTさん作の4品がこちらです。
「私にもできた!」と嬉しそうにはしゃぐ姿をみるのが本当に嬉しい。台所では、正しさではなく楽しさを感じてほしいんです。
この後、小田原の秘密基地に向かい、8月の楽しい計画あれこれも打ち合わせしました。今年の夏は動きまくるぞー。


<6月28日> 

なんちゃって成城石井キムチ

成城石井のキムチが好きで、特に切り干し大根が入っているキムチが大好きで、でも高級でちょっとしか入っていなくて…。日常的に買うことも満足するまで食べることもできませんでした。買えないなら、満足したいなら作るしかありません。試しに我が家の定番ヤンニョムで、切り干し大根ときゅうりを漬け込んだら…いい感じ。あれ?これで良くない?
ボウルいっぱい仕込んで、少しずつ変化する味わいを楽しんでいます。いつでも作れる安心感から、食べ過ぎちゃうのが玉に瑕。



<6月29日>

夏の軽い煮込み

冷蔵してあったひよこ豆、長野から持ち帰ってきたカーボロネロ、半額だった粗挽き肉。冷凍庫、野菜室、冷蔵庫と、それぞれの場所から一つずつ取り出した我が家のアルモンデ。それらを合わせて、肌寒い梅雨の朝にぴったりな軽い煮込みを作りました。鍋で肉団子を焼き付けて、ざく切りにしたカーボロネロとひよこ豆を加えて、トマトジュースで煮込むこと20分ほど。短時間で仕上げると、複合的な深い味わいにはならないけれど、具材単品でも重なり合った部分も楽しむことができるんです。夏の煮込みはそれくらい軽やなのが好き。


<6月30日>

翡翠色のレタス

レタスの旬がやってきました。この時期スーパーに並ぶレタスには外葉がたっぷり。でも「こんなについていてラッキー」とはしゃいでいるのは私だけなのか、売り場前に設置されたゴミ箱には山盛りの外葉が捨てられています。お客様ー!ここにしかない味わいがありますよー!
レタスに火を入れて食べるなら外葉一択。そして炒めるときは超集中。淡い薄緑がワァっと濃度を増す、レタスの秘めたる味が解き放たれる瞬間をみると毎回感動します。この翡翠色のレタスの食感と味わいは外葉だけのもの。焼き付けた油揚げとレタスを味醂と少しの醤油でさっと煮たら、ご飯が止まらない一品になりました。シャキシャキ!好き。

月イチ開催しているアルモンデ料理教室。
7月のテーマはなすとレタスです。皆さんは普段どんなふうに食べているのかな。
どちらも一年中どこでも手に入る野菜ですが、旬の味は格別です。いつもとはちょっと違う、でもすぐにおうちでできる調理法をご紹介します。
みんなでつくるって楽しいですよ。料理が下手とか上手とか、そんなことは一度忘れて、ワクワクごはんをつくることだけを楽しんでみませんか?
ご参加お待ちしています。
詳細とお申し込みは、下記のリンクからご確認くださいね。



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