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2022.7.7 七夕そうめん

七夕にはそうめんを食べる風習があるんだって知ったのは、数年前のこと。
節句にはいつも「食」が寄り添ってる。
「食べる」ことで季節の変化を身体にとりこむ。
私の小さな暮らしもまた森羅万象の一片なんだなぁ。
冷たい麺をちゅるりと啜りながら、大袈裟なことを考えたりするのも楽しい。

私の料理教室にはレシピがない。
「食材も道具もその日そこにあるものでつくるから、用意できないんです。」
そんな風に言っているけれど、本当はレシピ作りが得意じゃないだけ。
レシピをつくっている時の私と、当日の私は違う。
レシピを渡しながら、「今日はあれとこれを組み合わせたい気分だなぁ」なんて思ってしまったら、それを口にせずにはいられない。
レシピはみんなで考えたいのって生徒さんに伝えたら、すんなり受け入れてもらえて、それ以来ずっとこのやり方をしてる。

みんなが食べたいものをみんなで作っている間、私はずーっと
「これをあーしても、そーしても美味しいんだよねー。」
って、そこから派生する展開料理のことを話し続けてる。
食材やみんなの手元をみていると、どんどん想像が広がって楽しくてついつい口から出てしまう。
ひとりで料理しているときの頭の中を、言語化して垂れ流している状態。
生徒さんが喜んでくれるのをいいことに、それを何年も続けてる。
ありがたいなぁ。

先月から、その垂れ流しを  や note でもやり始めてる。
ひと月にひとつのもの。そこから派生する料理。
今月は「水切り豆腐」をどんどん展開していく予定で、ほぼ毎日水切り豆腐食べてます。

そんな我が家の節句ごはん。
七夕の今夜は、豆腐のぶっかけ麺。
水切り豆腐に酸っぱくなってしまったきゅうりの古漬けを刻んだものと、白だしを入れてフォークで潰しながら混ぜたものを、茹でて冷水で締めた麺の上に豪快にのせて、刻んだ青ネギをどっさり入れただけ。
食べる直前に思い出して、頂きものの神楽南蛮ラー油をちょろりと垂らしてみたら大成功!

さっぱりした食材の組み合わせなのに、深いコクを感じられる一皿になった。
食べ応えも十分で、満腹満足!

こっそりいうと、素麺のストックがなくて五島うどんをつかってるので、七夕そうめんじゃないんだけど…。



彦星さん、織姫さん、寛大なお心で無病息災をお願いします!



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