見出し画像

”基本調味料だけでつくるVEGAN”新玉ねぎだからできること

春は芽吹きの季節。
新入生、新社会人、新生活など、「新〇〇」という言葉をよく目にしますし、新しいことをスタートさせる方も多いかと思います。
野菜たちも同様に、春になると新じゃが、新キャベツ、新ごぼう等々、新しいを冠したものがたくさん出てきますよね。
「新〇〇」って言葉には、未知との出会いへの期待が感じられて気分が良くなります
新しい季節、新しい味との出会い。私の場合、結局全てが食べる事につながっていくんですが…。

若さは瑞々しさ

「新」という響きだけでもフレッシュな瑞々しさを感じますが、実際「新〇〇」と呼ばれる野菜は本来の旬に出回るものに比べて、水分が多く皮も薄くて柔らかいです。
若いってそういうことですよね。
私たちも若い頃は肌も薄く瑞々しいお肌だったはず。年齢を重ねるごとに面の皮は厚くなるものです。
余談ですが、料理教室でこの説明をすると、女性は例外なく自分の肌に触れながら深く頷きます。


どちらがいいというわけではなくて、それぞれの良さがあるだけ。
春は「新〇〇」の瑞々しさを存分に味わいます。
今期初!の新玉ねぎでつくったのは、簡単で美味しくていろんな展開ができる優れもの。
これ、新玉ねぎでしかできません。辛味が少なく、瑞々しい新玉ねぎだからこそ!な一品です。

新玉ねぎの海苔味噌あえ

若いって素晴らしいよね!という味


<材料>
新玉ねぎ 1/2個/焼き海苔 1枚/味噌 大さじ1
<作り方>
新玉ねぎは薄切りにしてボウルに入れ、味噌を加えて手で揉み込むように混ぜる。海苔をちぎりながら加えてサッと和えて出来上がり。

玉ねぎに味噌味をつける、というよりは玉ねぎの甘さを味噌で引き出すイメージです。
あくまで主役は新玉ねぎ!味噌(塩味とうま味)と海苔(うま味)はサポーターです。


新玉ねぎは個体差があるので、薄切りにしたものを味見して、辛味が強かったら塩揉みをしています。
薄切りにした玉ねぎに三本指で摘んだ塩をひとつまみ加えて、軽く混ぜ合わせます。玉ねぎが汗をかいてしんなりしたら、サッと洗い流して水気をきればOK。(長くしっかり洗うと新玉ねぎの良さが消えちゃうのでご注意ください)
あとは同じように味噌を海苔を加えて出来上がりです。

味噌はご自宅にあるお好きなもので。
味噌の種類によって味が変わるのも楽しみのひとつです。
しょっぱいお味噌だったら少ない量でも大丈夫。
少しずつ加えて味見をしながら調節してくださいね。味見は大切!

いろんな展開ができる一品ですと冒頭にも書きましたが、新玉ねぎの海苔味噌あえをベースに1〜2つ材料を足して、色々作ってみました。
少し何かを加えることで、まるで料理みたいに楽しめるっていいですよね。

※一部ヴィーガンではありませんがラクトベジタリアンには対応しています。私自身が厳格なヴィーガンではないため悪しからず。


展開その1:新玉ねぎのトースト(+パンとチーズ)

パンと味噌、パンと海苔も相性よし

食パンに新玉ねぎの海苔味噌あえをのせて、その上にチーズをかけて焼いただけ。
少し火を入れたことで新玉ねぎがさらに甘さを増して、美味しいんです。
基本のレシピの爽やかさにチーズのコクが加わって、よりリッチな味わいになる感じ?
味噌と海苔って和のイメージですが、どちらもチーズとの相性は抜群にいいんです。
あっという間に1枚食べ終わってしまって、すぐにもう1枚焼き始めるという…癖になる味。


展開その2:新玉ねぎの味噌ポテサラ(+じゃがいも)


大人のポテサラ

2つ目の展開は、ポテサラです。
茹でたじゃがいもと合わせただけ。じゃがいもと和えたら味見をしながら味噌を足してください。お好みで少しオリーブオイルを加えても美味しいです。
マヨなし、大人のポテトサラダ。不思議とTHE和風って感じでもないので、ハンバーグなどお肉料理の付け合わせにもおすすめです。
作ってから少し置いておくと味が馴染んでいい感じになるので、お弁当のおかずにもぴったりです。
ちなみに展開1のトーストを、このサラダ+チーズにすると食べ応えが出て良きです。

味付けは味噌のみ。
基本調味料でつくるVEGANです。

基本が野菜ベースのシンプルなものだと、何かを加えて展開していくのも簡単で楽しい。
VEGAN料理は展開の多い料理。私はそんなところが好きなのかもしれません。


◯◯◯
ひびのわの料理教室は、埼玉県草加市にて毎月開催しています。
次回は3月11日(土)。1年間かけて学生時代の調理実習をやり直そうという「おとなの調理実習」クラスです。
テーマはご飯と味噌汁。お米の研ぎ方から水加減、鍋での炊き方など、身につけたら一生ものの知恵です。みんなで料理するって楽しいですよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?