自分の可能性の芽を自分で摘んでしまう人々


私はキャリアカウンセリングのような仕事をしている。

仕事上の困りごとがある人々に対し、一緒に問題について考えたり、改善案を提案したりする仕事だ。


クライアントの中には、こちらがいくら働きかけても、一向に状況が改善しない人々が一定数存在する。

それは、自己肯定感の低い人だ。

いくらこちらが改善に向けたアドバイスをしても、
「どうせ自分なんて」
と考えてしまい、

途中で投げ出してしまったりしてしまうこともある。


ひび割れた皿のように、周りの人がいくら優しさを注いであげても、
隙間からこぼれ落ちてしまう。

周りの人からいくら「すごいね」、と褒められても
「そんなことないよ」と否定してしまう。

他人の誉め言葉を否定してしまうと、
自分のことを素晴らしいと思ってくれた、他人の感情も否定してしまうことになる。

もし仕事の環境や、取り組み方を変えれば、問題が解決する場合もあるのに、自分には価値がないと考え、甘んじて評価されない場所に居座ってしまう。

人間は周りの人からの評価を元に、自身の価値を決めてしまいがちである。

それでも、自分は自分自身を見捨てないで、可能性を信じてあげることが大切だと思う。