見出し画像

値引きのおわり。

「週末限定タイムセール開催中!」
「本日限定1,000円OFF!」
…etc.
いつからだろう、こんな値引きの文言に慣れてしまったのは。
気づけば、夏のセールは、まだ暑くもならない6月のスタートが当たりまえとなり、本格的な猛暑に苛まれる7月には、飽きられてしまう。

ずっとずっと、このアパレル業界に、どんよりとした空気を停滞させている"値引き"という麻薬。
「前半の不調を取り戻すために、後半は~」
「昨年の売上を超えるために、今年は~」
と、一度はじめると打ち続けなければならなくなる。

「クーポンなんて機能が開発されなければよかったのに」
「なんで毎週末タイムセールをするのだろう」
ちっぽけな存在のわたしは、ただただ悶々とすることしかできなかった。

そんなとき、某サイトの値引き施策に、異を唱えた企業がいた。
純粋にすごいと思った。勇気ある行動だなと思った。
彼らは、そのサイトから商品の掲載を取り下げた。
施策がなくなるまで、つづけた。

大きな声は届くのだ、と知った。
小さな声だってたくさん集まれば、大きくなる。

この値引きの常態化を引き起こしてしまったのは、供給側だ。
自分たちだって、異常なことだと、気づいている。
おかしいことには、異を唱える。
そして、どうしたら、商品・ブランドの価値を伝えていくことができるのか。
そのヒントを、D2Cブランドから、得られるような気がしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?